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宿敵の武器と

ベイルを倒してスッキリしたので早々にその場を去ろうとしたのだが、それをさせないためか、俺に話しかけてきたモノがいた


「まさかあの状態のベイルを倒すとはの」


神剣であるフィーだ


「これはこれは…神剣のフィー殿から話しかけていただけるとは、今度は私の剣になっていただけるので?」


普通に返事したはずなのに嫌味っぽく聞こえるから不思議だ


「まさか!我はそんなに尻軽ではないぞ?それに貴様のような者に使われるのは嫌じゃ」


尻軽なんて…意外と下品な神剣だな


「でしょうな、まぁ、そんなことはどうでもいいとして、話掛けたということはなにか御用があるのでしょう?」


「ふむ…そなた…何者だ?」


は?


「は?」


おっと、突然すぎて心の声がそのままでてしまった


「意味が分かりかねますね」


「我によって圧倒的に貴様より強くなったベイルを倒すなどありえない事じゃ」


「ベイルが馬鹿だっただけでしょう」


あとは、最低とはいえ作戦のおかげだろ


「我が言っているのはそういうことではない、ベイルは打撃・魔法防御も飛躍的に向上しておる、にも関わらず貴様は倒した」


あぁ、そういうことか


「あの程度の攻撃が本来はベイルに効くはずがないと?」


「そうじゃ」


…うーん、人体の急所を的確についただけなんだよな


ボディーブローは鳩尾へ、顔面への膝蹴りは人中を狙った。衝撃派を放つ魔術「通ル震天ノ響キ」は床に頭つけてから発動したから衝撃は外部じゃなく内部に向かいやすくなり脳震盪を起こしただけだろう。


ま、そこら辺は教えるのも面倒だし対策を練られても困るからとぼけておくか。


ベイルは頭が良いから1を教えると10学んじまうしな。


「それは私にも分かりかねますな」


「とぼける気か?」


神剣フィーからかなりの威圧感が放たれる


…おいおい、放たれてる魔力が半端じゃないな


「稚拙とはいえ、さっきまで私とベイルは戦っていたのですよ?いわばあなたは敵だ、教えるとでも?」


とかなんとか言ってみる


「むぅ」


まぁ納得はできんよなー


「では私はこれで」


一応頭を下げてその場を去る


「あ、待つのじゃ」


待つわけない。


「「マルス様!!」」


グレイとイアンは慌てて俺の後を追いかけてくる。


神剣フィーは未だすんごい魔力放出と剣幕で俺を睨み付けている…


超冷や汗かくので止めてもらえます!?


ちなみにベイルの取り巻き女子はベイルに必死に治療魔法をかけていた。


羨ましいぞ、この野郎!!

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