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夢見心地
明け方の夜空はすごく好き。
シンと静まり返った夜から朝に変わっていく瞬間は何者でもない自分が感じられるなにかになれるかも知れないという期待を感じられるから。
眠い目をこすりながら私はお湯を沸かす
---お茶でも飲んで目を冷まそう
薄いシーツを地面からこすらせながら
私はベッドからあくびをしながら歩いていく。
台所について、小さい声でつぶやく
「イダ」
小さな火の玉が人差し指から出て焚き木に燃え移る。
---はあ
小さなため息を吐きながら火がしっかりと燃え広がるのを待つ
毎日に近いくらい見るあの不思議な夢は何なんだろう
見たことのない場所で見たことないような雰囲気や服装に包まれた私がそこにいる
ただの夢でおわらせるにはしつこいくらいに”見せられる”
何かを呟こうとしていることまではわかっているし
あの幻想的な空間は嫌いではない
悪夢というわけでもないのだが、何なんだろう不思議でしょうがない
日が回ったのを確認しやかんを置く
夢のことを考えていたが、いつのまにか今日やらなくてはいけないことは何だったか---
現実のことに考えが変わっていく。
「うーーーん」
伸びをして湧いたお湯でお茶を入れる
いつものことだ。
日が昇り始めた外を見ながらお茶をすする
さて今日はどんな一日になるんだろう。
変わらないはずの朝がはじまった




