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裏でゴニョゴニョ


トルティーといっちゃんの前には結界で保護した男の魂が保存されている。眠りについてるので彼には聞こえない・・・・神と天使の囁く声など・・・・聞こえない。


「トルティー様コレどうするんですか?」

「どうするってちゃんと送ってあげるよ。うんで信仰でも増やして貰おうかな~」

「かな~って適当ですね。それにしても魂の欠損酷かったですね」

「部屋に入った瞬間に欠損の酷さわかったよ。力使って彼の魂を保護しなかったら危なかったかもね」

「まぁそうですけど、加減出来てませんでしたよ?彼震えていましたし」

「かなり加減したんだよ?すぐ調整したけどさ」

「それに彼は変な目標を持っちゃいましたけど良いのですか?トルティー様が邪神のふりとかされるから」


そう彼は邪神軍での世界征服っていう小・中学生の夢的な事に本気で挑もうとしている。


「大丈夫大丈夫!我に秘策ありってね~ っとそれよか彼の新しい身体と地上での根回しとかしとかなきゃね」


結界に入ってる魂にどんどん魔力と光の粒が混ざりあっていく。

「あとはスキルをちょいちょいっと」

「これ大丈夫ですか?入っちゃいけないのが見えたのですが・・・・」

「占い1位だし大丈夫よ。段階的な封印もつける予定だし、なんせ1位だよ!よしこれで当分放置っと」


「根回しはどうするんですか?トルティー様を国教としてる国の王族と教会ですか?(1国しかないけど)あ、紅茶入りましたよ」

「はーい。いつもありがとうね」

「いえいえ」

「根回しどこまでしようか?彼は邪神軍って思い込んでるからこちらから色々舵取りしてあげないとだしね」


トルティーは紅茶をひと飲みし続きを話しだしていく。


「王族と教会と、あと勇者にも伝えておこうかな~」

「勇者ですか?でも勇者はアテーネス様の管轄ですよね?」

「そそ!勇者が気にかけてるって言えば彼も暴走しないかな~?って」

「そうですね。では私は王族と教会の方へ神託のお知らせに行ってまいります」

「おっけーじゃあ私は勇者ね。お姉ちゃんの所行ってくるよ。」


二人で庭まで移動し、いっちゃんは背中から純白の翼を広げ地上へと飛び出していった。抜け落ちた羽が宙に舞い幻想的な雰囲気をだしている。


「いっちゃん抜け毛多い・・・・戻ったらコロコロで手入れしてあげなきゃ」


雰囲気台無しのセリフをはきトルティーも姉の元へ向かうべく姿を消した。





ここの場所はトルデルタ王国。1人の初老の男が王の謁見を求め急いでいた。この初老の男が教会の代表[教皇]である。

教皇は名前を神に預けると言う教えがあり、教皇でいる限り名前で家族からも呼ばれない。教皇は教皇なのである。


謁見の間に通されると王族と家臣が普段とは違う雰囲気をかもし出している。


「おぉ!教皇。やっときたか」

「大急ぎできましたよ。老体にはこれが限界ですよ。それより皆さん話している事は[美しき翼]でございましょうか?」

「堅い話し方は今はいいとして、お主の所にもやはり天使様が?おっと、ここに居る者はすべて居合わせた者達じゃ」

「はい。私の所にも御降臨の日程を先程天使様から頂戴いたしました」


天使様のお姿を見た者は興奮覚めきらず、といった雰囲気で涙を流し天に祈りを捧げている者達。天使様のお言葉を思いだし忘れぬよう必死にメモを取る者など色々。


「して教皇よ。そちは今回の300年振りの御降臨をどう見る?300年間神託すら頂いてなかった」

「大変喜ばしく、そしてありがたく思いますが、陛下の聞きたい事は、なぜ今なのか?ですかな?」

「うむ。良き知らせであれば喜ばしいが・・・・もし何かの前触れとなると今の国力では・・・・」

「トルティー様を信じましょう。何か悪い知らせなら御降臨での神託で乗り越えれるかもしれません」

「確かにな。300年・・・・我らを見放されたと裏で声を出すものもいた。やはり大国の宗教をって輩もいたかの。長かった、だが今は違う。大恩あるトルティー様が我らを見放してはいないと知れた」

「はい陛下。私には天使様が微笑んでる様に見えました。きっと良き知らせだと信じております」

「そうだな」






天使は突然舞い降り短いセリフを残した。


「私の主、女神トルティー様から親愛なる子供達に言葉を預かってきた。王と王族にしかと伝えたい。ここに集めよ!」


城内は大慌て、どのような言葉かわからない現状では皆に知れれば大混乱を招きかねぬ。また末端の者たちも同じ。一定以上の者で静寂を保ちつつ大急ぎで準備を整えた。


「天使様。皆揃いました」

「では伝える。私は女神トルティー様からの使者、第1天使である。次の満月の夜教会にてトルティー様から親愛なる子供達に神託を授けるため御降臨なさる。これはこの場に居る者のみ。全てが終わった後に民に伝えるがいい」


天使様の翼が羽ばたき上昇していく。何か思い出したのか天使様が動きを止め振りかえる。


「1つ伝言があった。「長らく待たせましたね。満月の夜楽しみにしています」  以上だ」




天使は再び羽ばたき止まることなく数枚の羽を地上に残し天へと姿を消した。  








☆いっトルコーナー☆

いっちゃん「只今戻りました。予定通り話をしてきました。紅茶入れますね」

トルティー「おかえり~紅茶も良いけど、いっちゃんこっち来て」

いっちゃん「なんですか?ってそれなんですか?」

トルティー「いいからいいから♪無駄毛を処理しましょうね。これをねコロコロすると「痛い!」ほら沢山取れました♪」

いっちゃん「なんですかそれ?痛い!痛いです。それに毛ではなく羽ですからね。いぎ! 羽がなくなるー」

トルティー「良いでしょ?さっき彼の情報からコピーして作ったのよ。便利な物多いんだよ」

アテーネス「トルテちゃん!珍しい物あるって聞いて来たけど、今はやめとこうかしら・・・・」

いっちゃん「アテーネス様諦めないで下さい。お助けを・・・・」





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