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使徒◯フェチに覚醒!


俺達は訓練の為王都から外に出て森の近くまで来ていた。

いやそれよりアレですよ!王都ハンパないっすね。中にいると気にならなかったが外に出て街を囲う壁に感動!高さ15mぐらいの壁が王都を包み込んでるんだぜ!何度後ろを振り返り見ても飽きが来ない存在感!偉大だ。


「次は城を見てみたいな。王様を守る最後の砦だもんなー」

「そうですね。お城の中もまあまあですよ」

(やはり肉体に精神が引っ張られてますね。子供に指を指され笑われてましたね)


「少し街道からそれますので付いてきてください」


10分ぐらい街道から外れて歩いただろうか、人も全然居ない所で訓練?迷子になったら帰れないけど大丈夫だよね?


「この辺でいいですかね。手をかしてください」

俺は言われるままに手を差し出す。そのまま手を握られた。

「では離さないで下さいね」


イッフェルの声と同時に景色が一変した。先ほどまでは森が見えていたが今は森と海が見える。


「あれ?ここ・・・・うっ、おえぇぇ~~~」

周りを確認した後に突如嘔吐感と意識が揺らぐ感じがして座り込み吐いてしまった。

「どうぞ水とタオルです。転移酔いですね」


転移酔い?訳がわからないが水とタオルを受け取り身体が落ち着くまで待った。

あれ?水とタオルはどっから出てきたの?アイテムBOX?俺が持ってるんだからイッフェルも持ってても不思議ではないか。俺も後で使い方試してみよっと。


「転移はわかりますよね?それの副作用です。慣れると副作用はなくなりますよ」

「転移って事はどこかに移動したのか?」

「はい。人の居ない島ですね。ここで訓練します」

「ふーー 落ち着いてきた」


深呼吸し周りを見て思ったが、他の島や大陸が見えない。孤島という感じなのかな?島には森や山があり結構な大きさがありそうだ。


「落ち着きました?では準備運動でもしてて下さい。手頃なモンスターでも連れてきますので」

「ちょーーと待った!いきなりモンスター?武器と防具は?」

「いきなりモンスターです。武器も防具も必要ありません」


す、スパルタってレベルじゃないぞ!俺死ぬのか?いやいやおかしいだろう。最初は戦い方教えてくれるとかさ色々あるだろう、いきなりモンスターはよくないって!


「俺こうゆう経験ないよ?いきなりモンスターでは死ぬよ?」

「いえ、ハリスさんはトルティー様がお創った身体ですよ?この辺のモンスター相手で死ぬわけありません!ですが説明ぐらいしましょう。ハリスさんの戦闘スキルは格闘ですので武器いりません。殴って下さい!痛みを感じない訓練では意味がないので防具は必要ありません」


ふむ、理解した!理解はできるが不安だ。


「少し身体の性能を確かめながら準備運動してください。あとスキルを意識するのも大事です」


言われた通りに身体をほぐしたあと走ったり飛んだりシャドウボクシングの様な真似事をしてみた。

          ・

          ・  

          ・

          ・

「フハハハ!素晴らしいぞこの身体は!」

驚く事に自分が記憶していた身体の性能とは段違いであった!人間の限界越えたかな?オリンピック出場したらぶっちぎりで金取れるぞこれ!



「理解しましたか?」

「うん。理解し過ぎてちょっと怖いかも」

これがスタート値だろう?3年後に魂が馴染んだ時を想像すると本当にちょっと怖いかも。


「あ、そうでした。先ほどの私は人間か?って言う答えをお見せしますね」


返事をする前にイッフェルが光に包まれていた。


「ふーー やっぱり日に1回は翼出さないと気持ち悪いですね」


その瞬間俺の時が止まった。

翼・・いや羽に視線がいく。羽以外に思考が働かない。


「どうですか?ビックリしました?」

「あの、その羽を触ってもいいですか?」


殴られた!冷静に考えれば当たり前だ。女性に身体触らせてくださいって言ってるのだから。

前世でもお巡りさんが迎えに来る事態になるような事だ。

いや、前世?基準で考えるとお金を払えばおさわりオッケーのお店あったな。金か!!


「いくらですか?多少のお金持ち・・ぐぼぉっ!!」

「お金で解決しようとしましたね?しかも私があげたお小遣いで!最低ですね」

「いや、あのですね。イッフェルの羽にどうしても触れたくて・・・・この気持ちわかりませんかね?」

「1ミリもわかりません。うん?少しお待ちを」


イッフェルは何か思い出したのか取説を取り出し調べ始めた。そうあの黒い俺の取り扱い説明書の本だ!

何か納得したようなしぐさをしているが、俺は翼フェチだったのかこれが覚醒!嫌な覚醒だな。


「そうゆう事ですか厄介ですね・・・・ですが使いようによっては」


あぁ~翼に触りたい!むしろ包み込まれたい!イッフェルが何か言ってるが言葉が頭に入ってこない。

あっ!翼が消えた・・・・なんで!?俺の翼がぁぁぁ!


「説明を聞いてもらうには翼がない方がいいみたいですね。」

「あれ?翼がなくなったらイッフェルに一切魅力を感じなくなったぞ!うむ、ただのイッフェルじゃん」

「ホント失礼な人ですね。EDですので私にではなく女性全般に魅力を感じないです!」


EDって・・・・何度聞いても心臓がえぐられるような言葉の凶器だ。

あれ?じゃあさっきの興奮はいったいなんだったのか?俺の下半身の邪神の復活のきざし?


「はあー 簡潔に言いますと、身体を創る時に私の羽とトルティー様の一部を使っています。そのせいで翼に対する親和性?があり興奮状態になったのだと思います」

「俺の身体が無意識に反応したって事?ならさっきのは意図した行動ではないのでセーフですよね?」

「トルティー様みたいな確認のセリフですね。いえ それも可能性としてあるのでしょうか?トルティー様は魂の修復にもお力を使ってますし、魂と身体の両方で影響が強く出ている・・・・ブツブツ・・・・ても・・・・ありえる・・・・」


自分の世界に入っちゃったみたいだな。冤罪って事で押し切ろうと思ったが返答もないし。

不思議と抜け落ちた羽には興奮しなかった。

イヤイヤ言葉が変態ぽいな!ただ落ちてる羽にも愛着がわくよ?これは部屋に飾ろう。

アイテムBOXは思ったより簡単に発動出来た!これでバレずに持って帰れるな!



「失礼!少し考えこんでしまいました。結果として予想されるのは身体を構成している私の一部が無意識に本体をほっしている、または帰巣反応か母性を感じているのではないでしょうか?」

「うん。言葉は理解できるよ!うんで俺はどうしたらいいの?ママって呼ぶ?」

「死にたいのであればどうぞ!翼興奮クソ野郎事件発生で、私の種族が曖昧になってましたが、改めてお話します。私は女神トルティー様の序列1位天使イッフェルです」


ードッドーン!ー


ドッドーンってどこからか聞こえたけど・・・・想像より上を行ってたイッフェルの正体にビックリしたが、羽拾ったのバレてないからドキドキで上手く反応出来なかった。

だがそんな大物が俺のサポート?それって俺期待されてるよね?待遇いいもの!ニヤニヤ止まらん。

おっとここは驚いてるセリフ言っとかないとな!


「マジですか?天使の中でも最高峰って凄いです!美人だし強いし役職サイコー」

「ふふ、そうでしょう♪トルティー様の次の立場ですからね!」


あーイッフェル誉められるのが慣れていないのか凄くチョロいんですけど、まあ機嫌が良いのはいいことだ!


「翼に対しての無意識な反応はどうしようもありませんね。ですが本能的に求めている物を拒絶させるとどうなるかわからないのも事実!う~ん。仕方がありませんね。たまに翼だけ触らせてあげます」

「ありがとうございます!一生着いていきます」

「はいはい。ですが理由もなく触らせる事はさしません。何か功績をした場合にしましょうか!そちらの方がやる気出そうですね」

「了解であります!粉骨砕身で翼の為に頑張る所存です!」

「熱意が気持ち悪いほど強いですね。では特訓相手に丁度良さそうなモンスターを探してきますね」






☆イットルコーナー☆

トルティー「いっちゃんがママって事は私がパパかな?1柱1人の未婚の息子!」

イッフェル「やめてくださいよ!それよりトルティー様の方が危険ですよ?」

トルティー「うん?私は翼ないよ?」

イッフェル「ないから危険なのです。トルティー様のお力でほぼ創られた身体ですよ?髪もけっこう入れてましたよね!私は翼ですみましたが、トルティー様には本体を攻めてくると思いますよ。私より強い本能で・・・・」

トルティー「あ~それね!私に対してはちゃんと対策してあるから大丈夫だよ!女神に抜かりはないのだよ~」

イッフェル「えっ?わたしへの対策はしてなかったのはミスですか?」

トルティー「ミスないよ!おもしろそうだからそっちは手をつけなかったよ~」

イッフェル「そんなーー」

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