立派な邪神軍の兵になるために特訓
~トルデリア王国~
さてさて今日はこの国に来て3日目の朝だ。今日の予定は冒険者ギルドでの登録と街から出て訓練だ。問題なく済めばいいが、やはりテンプレも気になるよな。悩ましい・・・
「おはようございます」
「ハリスさんおはようございます。朝食出来てますのですませちゃって下さい」
自室から出て1階に行くと美味しそうな食事が用意されていた。イッフェルさんって料理上手だよな!ふとある事を思い付いたので聞いてみた。
「イッフェルさんはいつまでここに居てくれるんですか?」
そうなのだ!心配だから王都までついて来てくれた設定は聞いているが具体的には確認していなかった。
あの俺の取説には書いてそうだが確認は大事だ。
「説明してませんでしたね。私は少なくても3年間は休暇で・・・いえ、休暇なしでサポートを近くでさせていただきます。もちろんこの家で暮らしますよ」
「あ、あのこの家にですか?ど、同棲?」
「この場合は同居またはシェアハウスです。故郷からついてきた幼馴染みという設定なので別々に暮らすのも違和感があります。なので仕方がなくです」
キッパリ拒否のお言葉をいただきましたー(シクシク
まあ1人で知らない土地スタートより心強いのは確かだな。あとはラッキースケベなど生活には注意が必要だな。リアルでそんな事なったら、まず殴られてその後気まずい雰囲気が何日も続いて・・・・ダメだ精神がやられる。
「はい!色々とその・・気を付けますのでよろしくお願いします」
「男女の関係とか考えてます?いい忘れてましたがハリスさんEDですよ」
「はい?EDって俺のあれは・・・・戦闘不能?」
「正確にはEDではありませんが似たようなものです。肉体の見た目は15歳ですが肉体年齢は0歳です。さすがにトルティー様にそこだけピンポイントで調整させる訳にもいかないので放置しました」
「・・・・」
なんかすんごい素敵な笑顔で「放置しました」って言われてもなんて返事したらいいかわかりませんよ。
「普通に生活していれば改善されますので少しの間だけですよ」
ふむ、落ち着け俺。いやいや放置したらあかんでしょ!
でも邪神様にあそこ調整?されるのも・・・・アリだな。
まてよ!邪神様に創って頂いた身体なんだよな、もしかしてあそこも邪神仕様?ふむ可能性はあるな後でじっくり確認しとく事にしよう。
「食事済みましたらギルド登録に行きますので準備して下さい。あと設定上私との会話に敬語は不要ですので気をつけて下さい」
「了解。イッフェル?」
「はい。敬称はいりません」
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そんな会話もあったが今は冒険者ギルドに向かっている。もちろんイッフェルと一緒にだ。
家を出てすぐお隣両方に挨拶に行ってきた。
イッフェルはすでに挨拶は済ませてるいるようで俺の挨拶がメインで済ませてきた。
食堂ー自宅ー民間と言う並びになっている。民家の方は老夫婦が住んでおり見た目若い俺達を心配してくれている感じだった。食堂の方は親子4人で経営してる。今は忙しそうだったので軽い挨拶のみですませた。今度利用する機会もあるだろう。
冒険者ギルドの登録は何にも起きなかった。いや起きなくて良いけどな。
ギルドの規約は無駄に長い!前世?での経験からすると当たり前の様な規約しかなかった。むしろこんな適当でいいの?って感じだったので普通にやっていれば問題ない内容だった。
ランクの昇級制度もある。俺の冒険者ギルドでのランクは一番下のGスタート。
冒険者登録カードいただきました。
商業ギルドの登録はまだ売るものもないので今回はなし。
「商売もこの先視野に入れていきますが、現状天界の方からの商品もありませんし従業員も店もないので先送りですね」
「そうすると俺達はまず何から始める?」
「ハリスさんは以前の弱々ボディーの感覚が残ってると思うので動きに差違が出てます。ですので今の神製ボディーでの差違の確認と修正ですね。」
「りょーかい」
イッフェルの敬語は直さない方向になった。むしろ直せないらしい。なので設定に追加でイッフェルは幼い頃よりメイドとして働いてたとかなんとかって事にするらしい。ぶっちゃけ適当である。
「あれ?イッフェルは戦闘経験あるの?俺の訓練って言ってたけど」
「ありますよ!勇者ぐらいなら軽く泣かしてましたよ」
「えっ!?」
勇者泣かしたらダメって言ういか経験談?
待てよ・・・・邪神様の部下って前に言ってたよな悪魔か?サキュバス?吸血鬼?お菊人形?いやいや髪黒だけど関係ないな。髪の色で言ったらあの井戸から出てくる有名な女性も邪神軍入れそうだな。う~ん 聞くのが怖いような・・・・
「あの~イッフェルさんって普通人間ではないですよね?」
あれ?俺今すんごい失礼な聞き方したような気がするけど勇者泣かせる人間はいないし大丈夫かな?
「そうですね。訓練場所まで行ったらお見せしますよ」
城壁の外に出るため街の中を歩いているが、イッフェル目立つなぁーギルドでも厳ついおっちゃんから女性受付まで熱い視線送られてたし、今も屋台のおっちゃんから
肉串を無料で貰ってモグモグしてるよ。
ちなみにおっちゃんの目には俺は存在しない。
イッフェルも肉串分けてくれない・・・・
一部の戦闘能力が欠如しているからなのか俺にはそこまでの魅力をイッフェルには感じていない。
綺麗とか美人だとは認めるが何か違うんだよな。
「ニャ~」
ねこねこのなき声が異様に頭に響いてくる。小路になん匹か猫がいるのが見えるが凄く気になる。
可愛いなぁ~俺はおこづかいで肉串を買い[ねこねこ]にあたえてみた。むっちゃ可愛いちょっと汚れてるけどなかなかの毛並みだな。
そうだ君達かわいいし邪神軍に入ってみないか?取り敢えず住む場所と食事は保証されてるぞ!
ふむふむ。食堂の娘に恩があるのから今はムリなのか!そだな恩は返さないとだな。
うむ我が邪神軍はいつまででも君達を待っているからな色々済ませたら訪ねてくるといい!
「何やってるんですか?行きますよ」
俺が着いてきてない事に気がついたイッフェルが戻ってきたみたいだ。
「ねこねこと話しててね。ねこねこは可愛いなー」
「猫です!ね・こ!あと野良猫に無責任にエサあげないで下さい。近所から苦情とか来たら困ります。あとねこねこってキモいです」
「・・・・はい」
腕を引っ張られ強制的にねこねことの宴は終了してしまった。
ちなみに俺はお小遣い制だ。
いや稼ぎがないからヒモなんだけどな。
ねこねこよ!俺は稼げるようになって再び戻って来よう!しばし待っててくれ!
「ちなみに私達の家はペット禁止ですから!拾って来たらダメですよ」
ぐぬぬ・・・・
☆イットルコーナー☆
トルティー「彼もお小遣い制になったんだね~」
イッフェル「その方が何かと管理しやすいですしね」
トルティー「いっちゃん奥さんみたいだね」
イッフェル「上司と部下・飼い主と犬・私とトルティー様って感じですかね」
トルティー「例えに私入ってるんですけどー!私が上の立場の方だよね?」
イッフェル「はい。神に絶対の忠誠を」
トルティー「女神じゃなく神に?ううっ?いや私も神だからいいのかな?」
イッフェル「神に忠誠を」
トルティー「どうして2回言ったの?こっち向いて言って欲しいんですけど~~」