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邪神の神兵 特別な右腕


無事に家まで戻ってきた。途中でスキルプレートを見たい気持ちを押さえての凱旋だ!

ちなみに能力はこのプレートには記載されないようなので、追々説明してくれるそうだ。


プレートには自分の情報の他にスキル名と数字が書いてあるだけだった。


ハリス・トーラス 15歳


格闘 6

火魔法1水魔法1

土魔法1風魔法1

身体強化3

鑑定  アイテムBOX


あれれぇぇ?予想より少ないし弱かった。

あれか!隠蔽系で邪神軍の神兵としての真の実力は隠されているって事なんだな!そうだよな目立ち過ぎては今後の活動に支障がでるのは当たり前だ。考えれば考える程にワクワクが増してくる。


それにしても格闘が高いのは何故だろう?覚えてる範囲では格闘技は習った記憶がない。

あとレベルが存在してないのにスキルレベルのような物があるのも不思議だ。

これも質問だな。



~その頃イッフェル~


ふー 大体説明出来ましたかね。ですが表情がキモいですね。顔のスペック的には良い方だと思うのですが、なにせあの表情が・・・・せっかく創った顔が台無しです。

今もニヤニヤと一人でプレートを眺めてるに違いません。気持ちはわかりますが、まあいいでしょう。

残りの説明もささっと終わらせてしまいましょうか。ですがこの計画のまま進めて本当に良いのでしょうか・・・・トルティー様はああ言いましたが・・・


~数日前の会議の回想~


「だからね、いっちゃん!あの日あの行動がベストだったの!(占い1位だったし)人も神も過去には戻れないの、過去に決めた事は現在・未来の自分がしっかり責任を持たなきゃいけないの」

「ええ、その言葉とお考えはとても素晴らしいと思います。ですが行動指針が占いですよね・・・・」

「そう!あの日の行動を無駄にはしちゃいけないの!彼は悪の道を望んだ・・・・私はそれを許容した、なので悪だけど良い悪に育ててあげて~」

「無茶苦茶ですね。はあぁ・・・・わかりました」


~回想終了~


あの後も色々な意見を押し通して来ましたが、従うしかありませんね。ですが上手くいくのでしょうか?

上手く誘導して丸め込まないといけませんね。最悪神界に送り返して洗脳しますか・・・・いえ、良い気はしませんね。やれるだけ頑張りますか。


溜め息をしつつ準備を進めていく。


「ハリスさん!そろそろ続き始めますよ。降りて来てください」

「わかりました。今いきますね」

階段の下から声をかけると2階から声が聞こえてきた。




俺はイッフェルさんから声がかかり下へ降りる。そこにはテーブルの上にお菓子と紅茶がセットされていた。そのまま席に着き続きの説明が始まっていく。


「まずは、トルティー様についてです。トルティー様はこの世界の2柱の1柱です。決して邪神とは呼ばないように!もう1柱はトルティー様の姉アテーネス様です。」


ふむふむ。邪神は裏の顔って事なんだな。邪神様が隠してるなら俺がおいそれと口に出すのはまずいよな。

もう1柱の眷族が現地勇者らしい。勇者は気を付けねば。


スキルプレートにも質問してみた。魔法に関しては全属性使えるらしいが今の身体では使えないので表示されていないとの事。他スキルに関しては表示されていたのが全てらしい。あとは努力して身に付けるしかない。

ふむふむ。秘めたるスキルはなかったか、でも成長系ゲームっぽいのもいいよね。


「能力に関して説明してもよろしいですか?」


おっと一人で色々考え込んでたみたいだ。是非と笑顔で返事したら苦笑いされた。なぜ?


「今現在で使える能力は4つです。神兵化 眷族化 お取り寄せ 限界突破です」

「おぉ!」

「まず神兵化!戦闘フォームとでも思っていいです。戦闘能力が格段に上がり翼が生えます。なのですぐ神の関係者だとバレます。あと普段使えない繋がりで限界突破!これも魂と身体が馴染むまで使用は控えた方がいいです。10秒待たず死にます」


神兵化はまだ使い道はありそうだが、限界突破はどうなのだろう?言葉通り使用を控えた方がいいのかな?9秒で止めとけば行けるんじゃないか?


「限界突破を10秒前で解除すれば?とか考えてそうなので言っときます。10秒で死ではありません。発動して1秒から身体が徐々に壊れていきます。壊れる箇所によって解除後に死ぬ可能性もあります」

「絶対使いません。痛いの嫌です」


甘かった。絶対封印だ!2秒ぐらい後で試して見ます?と素敵な笑顔で悪魔の囁きをしてくるイッフェルさんマジ怖いっす。


「眷族化はハリスさんの仲間を作る認識で大丈夫です。情報漏洩と裏切りに対して制約ができます。レベルによって配下人数が増えていきますので管理も大変になります。これを使って昨夜言ってた家の管理人も雇うといいですよ」


ふむふむ。これは凄い便利な能力って言うか邪神軍には必須の能力をだな。最後は「お取り寄せ」だな。実はこれが一番気になっていた。転生物では良く見るネット通販だよね?これがあれば裏から経済を簡単に掌握出来る最高の能力だ。お取り寄せ・・・・勇者も敵ではないな。クククッ。


「最後にお取り寄せです。これが今回の能力でもイチオシです」

待ってました~ 

イッフェルさんにも化粧品や甘味とか買ってあげようかな♪ムッチャ喜ばれてムフフな感じに・・・・うん。俺の未来は明るいな。


「お取り寄せは天界から物を取り寄せる能力です。昨日も説明しましたが神人は神の知識にあるもので、神が必要と思った物を天界で色々作っています。そこからお取り寄せですね」

「知識にあるものですか?神は全部知っているのでは?」

「全智全能なのは主神ぐらいですよ?基本神は自分の担当世界しか知りません。後は仲の良い知り合いの神の世界ぐらいですよ」


ふむ。家みたいな物か、自分の家と仲良しな友達の家は知ってるけど、付き合いない人の家は知らないって感じなんだろう。じゃあ主神とは全ての家を知っている管理者のような偉い人なのだろう。

待ってじゃあ地球の物は?


「邪神・・・トルティー様はいくつ世界をお知りなのでですか?」

「ここだけですね」

「地球がある世界は?」


ヤバイ一気に不安になってきた。この世界にある物ならここで買えばいい!いや秘境の村の物とか買えるのは便利なのかも?秘境の村で欲しい物あるかな?

あはは、ねぇーよ!都会に入って来る物で用済むわ!


「地球とはハリスさんの記憶にある惑星ですよね?そこの物なら作れますよ」


なんとトルティー様は地球をご存じでした。さすが我らの邪神様!

うん?知ってる世界はここだけなのに地球の物は作れる?ここは地球なのか?いや地球に魔法はないし・・・・知らないだけであったのかも?う~ん。


「なんか色々考えてそうですが、トルティー様は地球がある世界は知りませんよ。ハリスさんの知識で知ったのですよ」

「知識・・・・?」


なんでも俺の魂を治した時に記憶の復元にもチャレンジしてくれたみたいで、その時地球の知識を得たみたいだ。なので俺が知ってる物なら作れるそうだ。仕組みや原理は俺も詳しくないけど、そこは神パワーなのだろう。

ちなみにこの世界で影響がないものに限られるそうだ。

天界の方でも地球産の物を作るための準備があるので、今すぐは使用出来ないみたい。急ピッチで工事中とか。


「説明はこんな所ですかね。あとは自分の目と耳でこの国の事を知るといいでしょう」

「えっと最後に1つ。勇者は大丈夫ですか?俺を討伐しに来ません?」

「勇者はやっぱり気になりますよね♪勇者は強いですよ!敵対したらヤバイですよ」

何故かニコニコしながら言われるの怖いんですけど。


「トルティー様の[使い]が来ている事は勇者もご存じです。悪いことしなければ大丈夫ですよ」


「見つからない様にって事ですね」


ふむ。これからは慎重な行動が求められるな。ミスをすれば一気に敵対だ。だが今は不味い勝てる気がしない。せめて3年後俺の身体が万全になるまでは此方の目的を悟らせてはいけない。


「見つかる見つからないの前に、この国はトルティー様を信仰してる国ですよ!悪いことはダメです」

「無論だ。この国は我が邪神様の象徴であり将来世界の中心となる国だ。変な騒ぎなど不要!他国がビビるぐらい強国になってもらわんといけない」

(なんか変な妄想スイッチ入ったんですけど・・・・)


「ビビる国はどうかと思いますが、世界の中心と強国に関しては同意です。トルティー様の為にまずはそこを目指しましょう」

「クククッ3年後が楽しみだ」

(ぶぃーん)x5

「み、右腕が震える!!なんだこれは!?」

(ぶぃーん)x5

「これはトルティー様の気配?感じる、感じるぞぉ!。喜んでいるのか!?クククッ待っててください。俺は期待に答えますよ」


「・・・・」

(右手が震える?確かに振動してますね・・・・トルティー様何かしましたね?)

あと彼のは発病妄想スイッチいつ切れるんでしょうか?





☆イットルコーナー☆

トルティー「右腕が、私の右腕がーーーーー!」

イッフェル「なにやってるんですか?」

トルティー「邪神ごっこ?ほらほら、右手に邪悪なるなんとかを封印とか?」

イッフェル「彼の腕も振動してましたが、まさか?」

トルティー「ないない」

イッフェル「ではアレはなんですか?正直振動する度に彼発病するのでウザいです」

トルティー「アレが役にたつ時のお楽しみだよ~」

イッフェル「変な事に使ったらボタン回収しますからね。ちなみに先程の彼の右腕の振動は意味があったのですか?」

トルティー「さっきのは作動テストだよ。無事成功」


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