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宴を終えて

 怒涛の宴から一夜明け、現在シェルビさんの家でそれぞれ過ごさせて頂いてる。

 宴を途中で抜ける形にはなったが、何故かその時の料理や酒以上にプラスされて大きなテーブルに載せられている。

 どうやらシフォンの希望らしく、会って間もないと言うのにだだ甘にするクロがその願いを叶えたと。

 なんでも、もくもくと食べる姿が可愛いらしく食べさせると「んみゅ、お姉ちゃん好き」にやられたとかで猫可愛がりだ。本人は寅――それも白寅なんだけどな。

 しかし、これで被害? を受けた人も。

 シフォン可愛い可愛いしてるうちに


「ダーリン・・・・・・また作ってもいいよ・・・・・・今度は女の子かな――きゃは」


 これを聞いて黙ってるシロさんではない。


「クロ! 抜け駆けはどうかと・・・・・・でも女の子には賛成ですね・・・・・・うふふ」


 これにはどっと汗を掻いたゲンちゃんが少し怯えたように「お・お手柔らかに・・・・・・」普通の話し方で答えていた。がんばれ! ゲンちゃん。

 で、シフォンはいつ起きたのかは解らないが朝から大量にもぐもぐタイム。側にはもちろん嫁ズも。

 一方、お騒がせコンビ、シェルビさん、ワーゲさんは朝から作業してるラパンさんにべったり。

 作成するから戻るのか思ったら


「この日を夢見て準備は整っております。存分にお使い下さいラパ・・・・・・あなた」


 こちらも別な意味でだだ甘である。

 夢見る乙女シェルビさんはラパンさんと一緒になる事を考えて中に作業場も。思わず


「え・えっと・・・・・・もし、もしもだけど・・・・・・一緒になれなかったら」

「その時は・・・・・・うふ・・・・・・うふふふ」


 目のハイライトが・・・・・・聞くんじゃなかった。まあ、ツンデレヤンデレ揃えば相殺されるだろう・・・・・・うん。深くは考えない事にした。

 その猛者共に混じってるのはゲンちゃん。

 シーマを置いてけぼりにした事に引け目を感じ何やらラパンさんと一緒に作業を。

 これがどう関係するかは解らないが真剣に打ち込んでるので邪魔にならないようにしよう。

 そう言えば、だだ甘と言えばティアナなんだが・・・・・・昨日――シーマが顕現してから様子がおかしい。

 いつもなら理由があるにしろないにしろ甘えてくるのだがそれが全然ない。まるで避けてるようだ。

 鈴鹿が村の中を見たいと言い出し許可をもらうと出掛けて行った。

 俺が来るまでは一つの領をまとめてたから他も見てみたい気持ちは解る。で、ティアナが珍しく着いて行くと一緒に。

 う~ん・・・・・・なんか怒らせたか? もしかして酒を吹いて掛かった事か?

 そんな訳で俺は一人、厳密に言えば携帯から顔を出してるシーマと一緒に過ごしている。

 こちらに来て出会った精霊や遠子の事。妖人領に行った事などなどを話しつつ。

 精霊もバングルから出てもらい紹介をしたところ少し驚いていたっけ。

 ノム爺なんか「申人も変わり始めたぞい」なんて嬉しそうに話していたが内容までは話してくれなかった。


「次会う時は以外な場所で・・・・・・ふぉふぉふぉ」


 凄い意味深だ。そういやセティアとか元気にしてるのかな。

 それでも人間に寄り添うのは珍しい事のようで


「水の精霊が人族の手に落ちていますから・・・・・・それでも認められるのは一偏(ひとえ)にたつさんの人柄なんでしょう。たつさんには申し訳ありませんが、私はたつさんを呼べた事を・・・・・・すいません・・・・・・」


 申し訳なさそうに話すが気にするなと慰め鈴鹿の話しを。

 こちらに来たおかげでまた出会えたと。逆に感謝だと。

 ただ、これについてもたまたま、ほんの偶然だとシーマは語る。

 本来なら世界事に管理されてるはずが、死後とは言え、転生の為に穴を空け他世界と繋げる事はあまり良い事ではないと。

 その穴を通じて御互い違う世界に転生してしまうとか。

 そうなると何がいけないのかが疑問だが。


「例えばですよ。たつさんの世界に金魚と言う観賞魚がおりますよね。その金魚だけの場所にそれを喰らう生物が現れたらどうなります」


 そりゃ全滅だわ・・・・・・って、そう考えると恐ろしいな。

 人の世界に化物が転生したら食べ放題・・・・・・こえぇええ!!

 引き攣った顔を見て理解したことを伺えたのか


「解ってもらえて何よりです。ですが転生にも転移にもルールがありまして、御互いに似た世界で同意があれば繋げる事を許可されます。更にフィルターを通す事によって安全な種、生物への転生へ。転移の場合には本人同意もありますので」


 なるほど、俺達の知らない世界にも色々ルールがあるんだな。しかし、そこまでしてしまえば別に構わないのでは? 安易ではあるがそう考えてしまう。その事を伝えると少し困った表情を浮かべるシーマ。


「どんな事でも良い点があれば悪い点もある。私も偉そうに言える立場ではないですから・・・・・・そうですね、もし機会があれば朱雀に聞くともっと解りやすく説明してくれるかと。実際の現場で動いているのは朱雀ですから・・・・・・」


 困ったような、悲しげなような・・・・・・あまり聞いちゃいけない話しだったのかな。

 聞いた事に罪悪感を感じ御互い沈黙。正直居心地が悪い。

 そんな静寂を破るようにラパンさんの声が聞こえてきた。


「できたぁぁあああぁぁ~~~!」


 その叫びに追従するように


「ぬがぁぁあああぁぁ~~~!できなず・・・・・・」


 ゲンちゃんの声も。

 一体何があったんだ?


 



 




 

 


 

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