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四獣の

「それじゃ~まず四獣なんだけどね」


 シフォンが四獣だと解り混乱した俺の為にクロが説明してくれる事に。

 ティアナはシーマが関係ある話しで顔を(しか)めるが、相変わらず股座からは離れてくれない。嫌なら聞かなきゃいいんだが


「たつ様から離れる事に比べれば些細な事ですわ。はい、あ~ん」


 料理を咀嚼しながらクロの話しに耳を傾ける。


「あ~し達――主にダーリンが四獣の一獣――玄武ってのはいいよね」


 首を縦に振り解ると意思表示。「うんうん、ダーリンは」話が脱線してラバーズ劇場が始まりそうなので軽くツッコむ。「はいはい続きね」少し投げやりな感じになるが説明を再開してくれた。

 聞く限りではそれぞれに役目のような振り分けがあり、玄武なら杜の守り。おまけが縁結びみたいなもの。

 朱雀なら魂の見届け。所謂お寺みたいな感じか。

 獣人が死・・・・・・あまり使いたくないので(かえ)るとクロは言っていたが、長く生きてるだけに多くを見てきた優しい言い変えだと思う。

 還りを見送り、そして新たな生を願う役目の一獣。

 龍神は予想に反して流通を役目に。

 最初に出会った戌人の双子――アルトとフロンテも言っていたが、龍神を祀る辰人の村には貢ぎ物が格村から集まり、祀った後の貢ぎ物がそれぞれの村に行き渡る。

 例えるなら、最近会った未人だと服を貢ぎ、終われば他の村の・・・・・・申人の酒とか戌人の作物なんかを頂くと。早い話が不正のない物々交換か。

 確かにこちらに来てお金は未だ見た事はない。

 そして・・・・・・いよいよシフォン――白寅の話しだ。

 流石に喋り過ぎたのか、一息ついてカップを傾け喉を潤すクロ。静かにカップを置き


「ふ~ぅ。それじゃここまではいい? シフォンちゃん――白寅の役目とシーマ様の話しするよ」


 クロの確認を首を縦に振り肯定の意思を伝える。


「白寅の一族は四獣なんだけど四獣じゃない・・・・・・あ~し等みたいじゃないのよ」


 謎謎のような始まりに少し首を傾げるが、聞いてるうちに意味が理解できた。

 白寅――寅人の中から選ばれた者がなる代表みたいなもので、白寅になる事で女神――シーマを迎える所謂神主? のような感じか。もっと噛み砕くとシーマの付き人が白寅だと。

 最初の出会いでも使いでってシフォンが言ってたのを思いだした。

 ゲンちゃんが謎に思ったはシーマが側に居ないからか。凄くスッキリした。

 説明してくれたクロに感謝をすると凄く照れながら


「べ・別に大した事じゃないし、それに・・・・・・シーマ様は居場所のないあ~し達に玄武として役目を与えて居場所を作ってくれた恩人だし」


 ちょっとゲンちゃんの気持ちが解った・・・・・・これは可愛い。

 にやにやしながら見つめると隣から肩を叩かれ


「ワシの嫁っ子可愛いべ」


 ゲンちゃんも凄くにやけていた。

 こちらの様子にクロが


「ちょ・ちょっと~何にやにやしてるし――てかなんでダーリンも」


 ゲンちゃんの側に寄るとポコポコと駄々っ子パンチを。

 笑いながらそれを受け止めつつ「それでシーマ様は何処だず」と聞かれ俺が呼ばれた事で顕現できない事を説明した。

 少し長話になってしまい、じゃれてた二人も少々真剣になり黙って最後まで聞いてくれた。

 聞き終えるなり悩み出す二人。そこにティアナが


「あんた達が力を分けてあげれば少しは回復するはずよ。四獣命名で私達に近い存在なんだから」


 そう言えば四獣の力とかなんとか、トラックの中で聞いたっけか。

 まさかこんなに早く四獣に会えると思ってなかったからすっかり忘れてた。


「でも、力を分けるってどうするんだ?」


 俺の問い掛けに少し考え


「たつ様の身近に何か白――シーマの依り代になってるものはありませんか」


 その問いに今度は俺が悩む・・・・・・依り代ねぇ~。

 ティアナのやり取りに不思議に思ったのか、ゲンちゃんとクロが


「たつさんの嫁っ子さん・・・・・・女神様を呼び捨てはいかんず。もすかすて妖人か人族がい」

「うんうん。ダメだし。シーマ様は優しいからいいけど――獣人が聞いたら怒られるよ」


 そうだった・・・・・・二人――シロさんや他の人にもティアナの正体教えてなかった。

 伝えようと口を開きかけたら


「私が妖人の女神になる前にこっちらに来たから解らないのね・・・・・・私は妖人の女神――女神ティアナ。本来ならあなた達に守護を与える一柱よ」


 少々余所行きな話し方で二人に女神であると伝えるティアナ。凄く驚いてる。

 驚きから復活するなり


「あ・あなた様がシーマ様のい「ああああああああああ」」


 何か言おうとしたゲンちゃんの言葉を遮り何故か叫びだすティアナ。

 自分から股座を降りてゲンちゃんを連れ少し離れた位置へ。

 訳が解らないがティアナの意思で俺から離れた事は少々驚きだったり。


「はあー、女神様がお嫁なんて・・・・・・それに比べれば僕の悩みなんて・・・・・・あは、あはは・・・・・・」


 何故かラパンさんが力無く笑ってる。おまけに


「・・・・・・ちょっとだけ――ほんのちょっとだけ・・・・・・ダーリンより凄いって一瞬思ったわ・・・・・・」


 呆れてるのか感心してるのか解らない表情で心情を語るクロ。

 こうして四獣の話しは終わったんだが肝心の依り代が問題だ。

 シーマに繋がるとしたら・・・・・・りゅうか!?

 ここは一つ頼んでみよう。 

 

 

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