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(連れて)来ちゃったミ☆ 

「「「・・・・・・」」」


 ちょっとした喧嘩も収まり、ついぽろっと出た言葉で凄く静かな雰囲気に。

 ばつが悪いのか恥ずかしいのか原因の二人も顔を真っ赤にして俯いていたり・・・・・・なんか申し訳ないな・・・・・・。

 ちなみにラパンさんは未だに左右を警戒しながらシャドーをしております。まあ、あれは怖かった、うん。

 場に合わせる訳ではないが、静かにカップを傾けていると


「二人(ども)、ワシの事が心配(すんぱい)で焦っだんだな――ありがどな」


 優しい口調で語り掛け、おもむろに二人の頭なで始めるゲンちゃん。

 更に顔を赤くさせ「旦那様ぁぁああ」「ダァアアリィィイインン」感極まった声を上げ抱き着きすりすりと頬擦りを。

 その光景を見て砂糖を吐くかと思ったが、実際は口に含んだ酒がダラーとこぼれてしまった。失敬失敬。

 まあ、このおかげで宴もまた賑やかになったんだけどな。

 シャドーをしていたラパンさんは動きを止めると「愛だ!」なんて叫びながら感動し、泣きながらゲンちゃんの肩を叩いて何度も首を縦に振っている。あなたの家庭は大丈夫かと本気で心配してしまう。

 シロさんクロのゲンちゃんラバーズ、以下嫁ズも夫を賛称され御満悦。お酌等のサービスが少々過剰では? って位に・・・・・・まあ、更に賑やかになっていいかな――なんて思ってると


「まあ~、随分楽しそうですね・・・・・・あんた様ぁあ・・・・・・」


 声の方に振り向くとワーゲさんを先頭に鈴鹿、ティアナ、シフォンが歩いてくる。いつの間に。

 先程まで見掛けなかったシェルビさんが端でにこにこ笑い手を振っている。


(ワーゲ)の事は任せろと言いましたよね。村まで行って連れて来ました。たつ殿のお連れ様も連れて参りましたので御安心下さい」


 見れば解るが・・・・・・。

 俺に向けてではないと思うが、まるで褒めてと言わんばかりに手を振っている。犬だったら尻尾・・・・・・蛇尻尾がひゅんひゅん振られてますね。

 やましい事はないので普通に接しようと思ったら何故かシフォンが怒っている。ぷんすこの擬音が合いそうな怒り方なので怖くはないが・・・・・・何故?


「みゅん! たつばっかり御馳走食べてずるい!」


 言い放つと腕にかぷりっと噛んできたが――そんなの御褒美みたいなもんだ。

 別に紳士って訳じゃないぞ。猫? 時代にもやられてるからその延長みたいなもんだからな。

 頭をなでながらゲンちゃん達に混ぜていいかと尋ねる前に


「大勢の方楽しいし、おいでよ」


 クロに嬉しい先手を取られた。

 頭を下げると「たつ様も隅に置けませんね」「ワシの嫁っ()達にも負げないけんど、ワシは嫁っ子達が一番」と口々に言うや、またもやラバーズ劇場が始まった。

 聞き耳を立てていたのか許可を得るや否や料理に突貫するシフォン・・・・・・しかもなでられてる間に食べたのか切り分けられてた肉も消えていた・・・・・・恐るべき。

 鈴鹿はティアナを連れラバーズ劇場の合間に上手く挨拶をし、俺の隣に座る――あれの間に違和感なく行けるスキルも恐るべし・・・・・・流石と言うべきか。

 座るなり笑顔を浮かべ、嬉しそうに「聞いたよ」とゲンちゃんを助けた事を我が事のように喜んだ。

 謙遜でもなく何もしてない、ラパンさんのおかげと伝えても「気持ちが大事」なんて返されるもんだから「お・おう」思春期の学生みたいに応えるしか反応できなかったり。

 テレを誤魔化すのにカップを傾け喉を潤すと


「くんくん・・・・・・他の女の匂いがする――お酒で誤魔化してませんか」


 気にしないようにしてたが先程からやたら匂いを嗅いでくるティアナ。おまえは犬か――いや、一応女神か。

 抱き上げられたり、抱き・・・・・・巻き着かれたりしたからだろと言うと「・・・・・・そうですか」返事をするなりポスッと股座(またぐら)に座り「上書き(ぼそっ)」何やら呟いた。まったく仕方ねぇ。

 こちらの状況が落ち着き、改めてラパンさんを見ると案の定怒られて――いないだ・と!?

 むしろ、おろおろしながらワーゲさんとシェルビさんの間で宥めている。一体何があった?

 状況が解らず見つめていると不意に目が合い、ラパンさんの表情に「助けて」とありありと浮かんでいる。

 よし! ジャパニーズスキルスルーだ。そっと目線を逸らすが


「助けて下さいよ! たつさん!!」


 ちょっ!? おま!? 何を(おっしゃ)いますか!?

 名前を叫んだ事により標的が俺に!? 謀ったなラパンさん!!

 国民的人気ロボットアニメなら標的に自爆特攻もんだぞ!?

 ワーゲさんがこちらに歩み寄り、シェルビさんはにゅぅううと身体を伸ばし目の前に。


「「「聞いて下さい! 姉(妹)が婚姻を認めろって(ないって)」」」


 すいません、古い時代の偉い大使じゃないので一遍に言われても。

 順番に聞けばラパンさんのお嫁さんになりたいシェルビさん。嫁は自分一人でいいとワーゲさん。各々の主張を言うけど――決めるのはラパンさんだZE☆ミ

 お返し・・・・・・なんて気持ちは微塵もないが二人に告げると嵐は元の位置に・・・・・・脅威は去った。

 ちなみに婚姻には賛成だが、ワーゲさんが怖いので言わない。

 まあ、ラパンさんが可哀想なのでそっとゲンちゃんに相談しておこう。

 

  

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