嫁?
巳の種の形容に見惚れ――いかんいかん、まずはイケコだ。何処まで行った。
辺りを見渡すが目を離した隙に見失った。
「とりあえず私達も行きましょう」
ラパンさんの言葉に頷くとそのまま集まりの中心へ。
近付いて解るが大きいな。とぐろを巻いた状態で余裕で見上げる高さ・・・・・・伸ばした状態なら・・・・・・建物の間取りが大きい意味が理解できた。
更に、女性だけかと思ったら男性も。男性の場合は腰布一丁で上半身裸――誰得だ。ただひとえに皆が皆美形・・・・・・うらやま・・・・・・。
あまりじろじろ見るのも失礼だとは思うが、下半身――蛇の部分は多種多様で、黒っぽいの、赤っぽいの、がらがら蛇のと個体差はあるようで。あちらも人間は珍しいのかちらちらとこちらを伺ってくる。
暫く進んでいると一人の巳の種が
「ラパン殿? ラパン殿ではないですか」
「あ、シェルビさん。お久しぶりです」
桃色の髪をポニーにまとめ、きりっとした秘書系美人の巳の種が声を掛けながらこちらに寄ってくる。個人的意見だが・・・・・・眼鏡を掛けて欲しい。
どうやらラパンさんの知人らしく笑いながら話し始めた。
凄く丁寧に喋るのだが――見た目と声が一致しない。
なんだろ・・・・・・凄く怖そうな人がいざ、喋ってみたらク〇ちゃんの声だったと言うのか・・・・・・。見た目がクールなのに萌え声。イケコと言い凄いギャップだ。
そんな事を考えてると、話しを終えた二人に手招きされ近寄る。
「初めまして、たつ殿。私はシェルビ――ワーゲの姉です」
ふぇ? 姉? ワーゲさんの? え・ええぇぇ~!?
驚いたのが可笑しいのか口を隠し笑いを耐えている・・・・・・が、萌え声が漏れてますぜ・・・・・・。
一頻り笑い終えると案内を買って出てくれた。
「ふふふ、可愛い妹の旦那様の為です・・・・・・そして私も・・・・・・」
言い終えるとちらり、ラパンさんを見つめて目を細くする。ちろちろと舌を出す辺り蛇が獲物を狙ってるようで少し怖い。
当の本人は苦笑い一つ
「まあ、それはおいおい・・・・・・できればワーゲと話しあって下さい。それよりも案内お願いしますよ」
上手くあしらい案内を催促。流石プレイ〇ーイのマークになるだけあるな。
「・・・・・・もう」頬を緩めながら、にゅっと此方に伸び・・・・・・何故か二人一緒に抱き抱えられる。まるで子供が人形を抱くように胸元に。凄い力――そして凄い弾力。そのまましゅるしゅると進み始めた。
目線は高くなるも周りの巳の種よりは低い状態なのでまだ先は見えない。大人しく運ばれよう。決して感触を楽しんでるとかじゃないぞ。
しゅるしゅる運ばれていると先頭――灯篭っぽいのが見えた・・・・・・居た!
何かを祀るようにできてるのか、少し高めの石の台で二匹の蛇と抱き合うイケコの姿が・・・・・・え? 蛇なの? めんこいって言ってたよな。
どう見ても黒と白の大蛇にしか見えない。てか、あれが嫁さんなのか。
ぽかんとなりながらもやり取りを見てると、独特の話し方で「あいだがっだず」と聞こえるので間違いないのだろ。二匹の大蛇も嬉しそう? 表情なんて読めないから解らないがくねくねしながら抱かれている。
まあ、解決でいいのか。落ち着いたら聞いてみよう。




