わお! 巳の村
最近、俺の目は疲れてるのだろうか・・・・・・何度か擦ったり、揉んだりしたが――ジャングルしか映らない。
イケコの村発言で来たはいいが・・・・・・どうしろと?
困った顔が面白いのかにやにやする二人。はいはい、入ったら村がってオチなんだろ。
勇気を持って大きな一歩――って湿地じゃねぇか!?
ますます笑う二人を睨みつけると「ごめんごめん」諌めてくるラパンさん。
「初めて訪れた人は同じ反応だよ。僕だって驚いたからね。ここは所謂玄関みたいなもので進めば――ほら」
説明しながらラパンさんの指差す方を見ると、茅葺屋根の建物ちらほら。そしてもう一つ・・・・・・異様にでかい。てか、この世界に茅葺があるのか。
戌人の村の鬼〇朗ハウスとどっこいどっこい。久々に味のある建物を見たな。
まあ、建物はいいとして、イケコの嫁さん達を探さないと。
探す為に特徴を聞いてみると、照れながら体をくねらせ
「う~んとメンゴイからすぐ見ずかるさ」
うん、解った――だから特徴だって言ってるだろうが!
イケコの見た目が大人なら間違いなく叫びながら身体を揺すってやっただろう。その小さい身体に感謝しな。
こんな調子ではいつまで掛かるか。溜息を吐いて近くの建物に足を延ばす。
近付いてみると建物の大きさが改め解る。ちょっとしたアパートになりそうだ。
入り口に扉はなく、中が覗けそうだがそこはマナー。
「すいません。誰か居りませんか」
やや大きな声で呼び掛けるが、声が反射するだけでなんの反応もない。
二、三呼び掛けるが響くだけ。う~む。
二人の元に戻り首を横に振ると
「そうれなら広場に行ってみましょ」
何故広場? 不思議に思い問い返す。
「広場には玄武様を祀る場所があるので、そこになら誰か彼か居ると思います」
なるほど・・・・・・一理ある。ラパンさんの言葉で一路広場へ。
来た事のある人に付いて行くのは楽でいいな、迷いなく進める。
暫く歩くと、なんとなくだが広場に近付いた事が伺える。
進んだ道が畦道で、今歩いてるのは舗装された道。舗装と言ってもアスファルトや石畳ではないが、ちゃんと土を押し固め、凹凸が少ないってだけで・・・・・・それでも舗装と言えるのは入り口の凄さを体験したからであって。
予想は見事的中――見えてきた。今度は俺でも解る。
真正面にちょっとした仏閣を思わせる木造作りの建物と・・・・・・なんだ? 灯篭のような物の周りに人だかり・・・・・・お! おおぉぉ! あれは!? 興奮して早足になる。
更に近付くと――間違いない! ラミアだ。きたぁぁ! 初モンムス!!
蟲人のアラクネさんに期待してたがピノはまんま蜘蛛だったし・・・・・・あれはあれで可愛くなってきたが。
これが巳の種なのか。今だけは鈴鹿達を置いてきた事に感謝だ。ばれたら怖いけど・・・・・・。
内心わくわくしてるとイケコが猛ダッシュ。
「会いだがだどぉ、嫁ごだずぅぅうう」
なぁに!? この中にイケコの嫁が。
結構大きな声で叫んでいるのでラミア達が、ざわ・・・ざわ・・・ざわざわ・・・・・・。ちらほら振り返る者も。妙に鼻が高い顔じゃない事に安心した。逆に美人が多過ぎだろ・・・・・・挙句――なんていやら・・・・・・けしくりからん格好だ。
皆がビキニのような格好で、腰? 蛇との境目にカラフルな腰布一丁・・・・・・ありがとう。
この光景に感謝を・・・・・・それとばれないようにしないとな。




