卯人と亀さんの・・・・・・
イケコのパワープレイにより、丘を反対側に真っ直ぐ下り、巳の村へ向かい中。てか、この二人ヤヴァ過ぎる・・・・・・。何がヤヴァイって――こんなの漫画の世界だろ・・・・・・あっ、異世界でした。
隣村と言っても道が解らないのでラパンさんに尋ねた処、丘を越えるのは真っ直ぐで早いが遅くなると謎の答えが。頭にハテナを浮かべてると笑いながら教えてくれた。
「御覧の通り、ここには色々生えてるので右往左往するか、折りながら行くかの二択です。そんな事するなら降りてぐるっと回った方が余程早いですよ。まあ、水晶だけなら真っ直ぐの方早いですが――僕ならね」
真っ直ぐ進む気まんまん。そこに割り込んだのがイケコ。
探してもらうだけでもありがたいのに、そこまでしてもらってはと一歩前へ。
急にしゃがんだと思ったら掛け声一つ「ふんずぬらば!!」手の平を地面に当てるとあら不思議――ドオォォンと鳴り響く音と共に一本道が。これが噂のモー〇の十〇鉱物バージョン。
流石のラパンさんも驚いてたが、おかげで悠々下れる訳でして。
途次色々聞きたい事もあったので、話しと言うよりは質問に答えてもらうような感じで尋ねてみた。
まずは、卯人の村について。
亀が居るのが不思議だったのと、獣人なのか。
それを口にすると何故かイケコが話し始めた。おまえも不思議なんだが・・・・・・まあ、この後で。
「なんで亀がってこどだけども――始まりは魔族なんだ」
なんとも予想の斜め上、魔族ときたもんだ。これまたラパンさんが驚いている。
顔を向けると「知らなかった」とばりに首を横に振る。
そんな二人のやり取りを置いて話しは進む。
今は亀人と名乗ってるのは獣人とのハーフ等であり、昔の――魔族時代は魔亀と呼ばれ恐れられていたとか。
体長を大小と変え、鉄壁の守りと力で相手をねじ伏せる。弱点と言えば、小さくなろうが大きくなろうが素早さが足りなかった・・・・・・そこは亀だったか。
例外として甲羅を脱いだ状態だと人並みに早くなるが、守りが弱くなるそうで・・・・・・脱着式か・・・・・・ワーゲさんも脱げるのかな。またもちらりとラパンさんを。あ、頷いてる――脱げるのか・・・・・・見てみたいな。
話しは佳境に入り、何故亀がの謎が・・・・・・ゴクリッ。
「恥ずかしい話すだけども――杜で迷っで・・・・・・弱っだどころさを卯人に助けられたのが始まりだ」
二度目の盛大なコケが・・・・・・恐れられてたんだよな――おいっ!
何故か恥ずかしそうに話すイケコ。まるで見てきたみたいだ。
脱線したが、結局居付いた訳は、助けてもらったお礼に村を守ると。そしてそのまま共存。
あの力強さの秘密はそこにあったのか。
卯人の村の事も解り、今度はイケコの事を聞こうと思ったが、その本人の「巳の村だず」の声でタイミングを失ってしまった。まあ、帰りに聞けばいいか。
今は目に入った村へ行く事を優先だ。




