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案外武闘派

 歩きながら世間話をし、村外れまでやってきた。

 話しの内容はワーゲさんへの・・・・・・言えない。巻き込まれたくないからな。

 一つ解った事は押し掛け女房と言う事だ。ティアナがこれに近いのでならないよう祈る。

 やってきた場所には小高い丘。所狭しと水晶っぽいのやら金属っぽい背丈程の柱が生えてる。

 ラパンさんが何やらごそごそしだしたと言う事は――ここが目的の場所か。

 問い掛けてみるとそのようで、この中に玄武鋼があるらしい。

 準備しているのは生えてる鉱物を採取するノミのようなのとトンカチ・・・・・・それと――メリケンサック!?

 え!? どう見てもメリケン? なにさ使うのよ。

 更に問い掛ければ


「え? まずはこれでどかんと折る。常識でしょ」


 え? なんでそんな事知らないのみたいな顔やめれ。普通・・・・・・そこはノコギリとかだろ。

 指から通してにぎにぎと感触を確かめる素振りを見せ、嵌めてない方の指で残りの道具を挟む。「さ~行きましょう」笑顔で柱が生えてる丘に歩いて行く。後ろから見る姿は何処かのバトルマンガに出てきそうで頼もしいが――これ指輪の材料採りに来ただけだからな。

 さくさく歩いて行くラパンさんの後ろを付いて行くと、今まで見た物より一回り大きい、鈍色の鉱物の前で足を止めた。こちらを振り返りこれが目的の物だと伝えてくる。

 一旦道具を置き、何やら構えだす。精神統一なのか、格闘技――一番近いのは空手かな。何度か腕を胸元で上下し、息を整えている。後ろからなので表情は解らないが目を閉じたりなんかしてたり・・・・・・何度も言うがこれはバトルじゃなく採取だが。

 暫くすると動きが見えた。「ぉぉぉおおおおお」段々と大きなボーリュムになり、叫びながら拳を。


「ワーゲのかぁめぇぇぇええええ!!」


 思わず膝ががっくり。どんだけストレスだよ。

 間抜けな掛け声とは裏腹に、ズゴォォォンと凄い音を立て、ビシビシビシと亀裂が。


「ふぅ~――流石にこの大きさだと折れないか」


 清清しい笑顔でさり気に呟くが、これでも凄いと思うぞ。てか、主にストレス発散か。

 「さてさて」と言いながらメリケンを外し、持ってきた道具を掴むと鉱石のひびにそれを撃ち込んだ。

 ガイィィンと打ち込む度に音がなり、この鉱石の固さがなんとなく解る。それを殴るんだから凄いな。

 その様子を黙って見てると


「すまんず!? 誰かおるのけ?」


 辺りを見渡すが人影もない。思わずラパンさんに問い掛けるが首を傾げる。

 作業を再開しようとした時


「おらんのか・・・・・・グスン」


 また聞こえた。今度はラパンさんにも聞こえたようだ。

 二人できょろきょろしながら声を上げると反応が返ってきた。


「お・おおぉぉ! おるのけ!? ここずここず」


 慎重に声を辿り、少しずつ歩を進める・・・・・・ん? 水晶・・・・・・この辺りから聞こえる。

 ラパンさんと顔を見合わせるとコクンと頷く。試しにコンコン、ノックのように叩いてみると


「おふぅ!」


 間違いない。水晶に向かい問い掛ける。


「すまんです。それを抜いてもらえんか」


 抜くって・・・・・・改めて見るが、背丈程の高さに人なら二人分、裕にありそうな太さ・・・・・・・無理だろ。

 改めて聞けば方法はなんでもいいからなんとかしてくれ。なら一つだろう。

 早速ラパンさんが構えだした。さっきは鋼であの状況だ。水晶ならどうなる事やら。


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