卯人の村・・・・・・ですよね?
無事、卯人の村前に着いた。村と言うよりは街の方がピンとくる。車内から見てもはっきり解るが石畳が広がり、一瞬杜の中なのか疑ってしまった。
家屋は妖人領の作りと似て、レンガ――石のブロックのような物で建てられている。
トラックを降りれば、金槌の音が聞こえ、ここが物作りを生業にしてるのが伺える。数件、家の煙突から煙がでており、尚一層伺える。・・・・・・これで料理の煙でした。だったら恥ずかしいが・・・・・・。
全員、降りたのを確認し村へ向かう。何故かティアナとシフォンが手を繋いで歩いて行く。
車内で妙に機嫌がいいティアナがシフォンにチータラを与え、機嫌を直してくれたのはいいんだが・・・・・・正直あそこまで仲良くなるとは。
鈴鹿に目を向けると「仲がいいのはいいことよ」そう言いながら手を繋いできた。
いつもティアナに遠慮していたのが解る久しぶりのスキンシップ。少し照れながら握り返す。先に向かってくれたティアナに感謝。
遅れて歩きだし、入り口で立ち止まってるティアナ達に追いつく。あれ? 目の錯覚か。
萎めたり、擦たっりしたが・・・・・・錯覚じゃない――えっ、ここ卯人の村だよな。
りゅうを呼び出し、改めて尋ねるが・・・・・・返ってきた言葉は
「間違いなく――卯人の村ですよ・・・・・・信じられませんが・・・・・・」
俺がおかしいんじゃないよな。だって・・・・・・見えてる範囲の人が――亀にしか見えない。
四足で歩くのやら、二足で歩くのやら・・・・・・一体どうなってる?
暫く固まってると
「おや、村に何か用ですか」
後ろから声をかけられ、振り向けば・・・・・・やっぱり亀。
この際と、卯人の村に来たんだが混乱してると話せば、笑いながら「間違いなく卯人の村ですよ」・・・・・・でも亀ですよね?
こちらの亀さん、ワーゲさんと名乗り、こちらも軽く挨拶を交わす。
ワーゲさん曰く、卯人が物作りで中に居る間、サポートやらお手伝いを・・・・・・更に驚く事に夫婦も居たりするとか・・・・・・兎と亀――競争するんじゃないのか。もちろん脳内ツッコミだが。
卯人の事情は解ったので、今度はこちらが尋ねた理由を説明すると
「おお、そうなんですか。それはおめでたい。よろしければ私が案内しますが」
願ってもない。
ワーゲさんの案内で一路、卯人の家に向かう事に。
何処に行っても必ず一回以上は驚く事があるな




