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卯人の村へ

 プトトトト! プタン! プトトトトトト~


 久しぶりの龍鬼丸ナウ・・・・・・お、若者っぽい。

 独特のマニ割サウンドを響かせ、卯人の村へ進行中。

 ドリーのおかげで、木々がトンネル状にアーチを作り、真っ直ぐ進める。時間も短縮できそうだ。

 不思議現象を起こしてる本人だが、一見すると可愛いマスコト人形。ノム爺と並んでダッシュボードの上に座り、おにぎりをゆっくり咀嚼(そしゃく)している。

 チラリと左を向けば、この光景に感動してるのか、子供が初めての遊園地で見せるような笑顔で、食入るように正面を見つめる二人――ティアナと鈴鹿。

 鈴鹿は解るが、女神たるティアナでも珍しい光景なんだろうか。俺からすると女神と言う存在自体が不思議で(たま)らないが。

 視線に気付いたのか、こちらを見るなり「凄いですわたつ様! 」かなり興奮の様子。落ち着きなさい女神様。

 そのまま左手で頭をなでると「はふぅぅ」(しぼ)んだ。

 二人の様子を改めて見るが、話して連れてきたのは正解だったか・・・・・・一人不貞腐れてるが。

 バックミラーで寝台を確認すると、こちらに背中を向け、シッポを遅いメトロノームのようにパタン、パタンとしているシフォン。 

 遠出だから遠子(バイク)に乗れると期待したのか、出発の段階で初めて行く所だからとお預けしたら寝台に乗り込みこの状態だ。

 逆に二人は、照れながらプレゼントの説明をしたらかなり喜んでくれた。紳士ゲーム(ギャルゲ)ならエンディングを迎えられる位に。

 特に凄かったのはティアナ・・・・・・


(つがい)・・・・・・婚約・・・・・・でゅふ・でゅふでゅふでゅふ」


 あの顔は怖い意味での十八禁だった・・・・・・・ある意味ホラーゲーム・・・・・・キャッチコピーは「・・・・・・あなたの指輪・・・・・・頂戴・・・・・・」

 喜んでいるのだろうが――正直怖かった。今は真っ赤になり萎んでいるが。

 メガナビで距離を確認し、静かにアクセルを踏み込む。

 二人の顔が自然と旅路を急がせた。 

 

 

 

 


 

 

 

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