帰宅後まで
視線が痛い・・・・・・まさか、自分にこの言葉を使う事があるとは思ってもみなかった。良い意味でなら歓迎だが・・・・・・悪い意味なので痛い――痛すぎる。
刺さるとも言うが、刺さるなら俺の身体はめった刺しだな。
居た堪れなくなり、強引に帰る挨拶をし、未人の村から帰宅した。
携帯は取り上げられたままなので、これまた強引にスパイアを拉致・・・・・・・もとい――仲良く二人で先行して戻ったんだが、帰る先は一緒なので意味は無かった・・・・・・いいじゃないか! ちょっとアレな画像が有ったて。断言するが男なら一つや二つ・・・・・・もしくはフォルダーを持っている・・・・・・はず。
まあ、言い訳並べても未だ視線がね。
おまけにスパイアは巻き込まれまいと、そそくさと退散したし、味方になってくれる・・・・・・多分はずのピノもお家にGO HOME。頼みの綱は鈴鹿の手の中・・・・・・りゅう――たすけて。
この尊い犠牲のおかげで、ティアナと遠子の戦いは終えたんだが・・・・・・捕虜の扱いはこの通りで。
「「「・・・・・・」」」
無言の圧力に、思わずDO・GE・ZAしようか悩んでいたら、お茶を淹れに出ていたセレナがエフワさんと戻ってきた。
二人共、この状況が解っているので苦笑いで席に着いた。いや――セレナは楽しんでる節があるな。
ある意味中立は・・・・・・ソファーでごろごろしてるシフォンか。味方になっても大して変わらんが。
それとなくエフワさんに目線で助けを求めてみる。本当頼みます――お義母さん。
意図を感じ取ってくれたのか、一瞬微笑んでから静かに声を。
「ベルディア・・・・・・鈴鹿って呼んだ方いいかしら。いい加減、機嫌を直したら。何も不貞を働いた訳でもないでしょ。それに、たつさんも一緒だった頃はそう言った物を・・・・・・その、お一人になってからでしょ」
ドキッ! 実は隠し持っていましたとは言えない・・・・・・でも大丈夫! フォルダー名を変え、見つかりにくくしていたからな。
嫁さんは一筋だが――エルフや金髪、そして眼鏡・・・・・・たまにモン娘。この画像の良さが嫁人には解らんのですよ。
「いえ、お母様・・・・・・隠し持っていましたわ。――確か『植物体全』でしたっけ。ね・・・・・・たっちゃん。もし、お父様がそう言った物をお持ちでしたらどうします」
げっ!? ばれてる。これ火に油じゃないか。しかも味方になるはずだったエフワさんも想像したのか、
腕に力を込め始め、ぼそり「・・・・・・お説教かしら」
この世界にあるのか解らないが――もし持っていれば早く処分して! リザルトさん!
これは詰んだとあきらめかけた時、思いもよらぬ支援者が。
席を離れこちらに来るなりそっと耳打ちで
「そう言えば、せっかく婚約したんだし何かプレゼントしてみたら。機嫌も直るかもよ」
それだ! なんと言う秘策。早速実行だ。
怒れる三人に、一人づつ謝りプレゼント大作戦(借)を伝える。
暫し、考え込みぼそりと「今回は・・・・・・」許しの言葉を。
まさか、アレな画像がこんな悲しい冷戦を起こすとは。
そして――ありがとう! セレナ。この恩は何かで。




