プレゼント・・・・・・そして
「それで、写真? とか言うのを撮って何をするの」
ダッチが不思議そうに首を傾げ質問してきた。
論より証拠、見せた方が早いな。てな訳でポケットから携帯を取り出して見せる。やはり不思議そうに覗いてくるが頭の中ではハテナが浮いてそうな。
少々意地の悪い笑みを浮かべりゅうと遠子を呼び出す。案の定驚いてる・・・・・・してやったり。
呼び出された二人も困惑してるな。さて上手くいくかな。
「もしかしたら失敗かもしれないが・・・・・・その時はごめんな。二人共携帯から出てくるから画像の物を取り込めるかと思って服を収めてみたんだ。ちょっと試してみてくれないか」
説明も下手だな。苦笑いを浮かべて頭を掻いてるとりゅうが反応した。どうやら解ってくれたみたいだ。一旦引っ込み、少しすると戻ってきた。おおお――どうやら上手くいったようだ。
嬉しそうに微笑みながらお礼を言うりゅうの姿――服装が変わった。
今まで白いシャッツっぽい姿だったのが、明るめのジッパー式パーカーとなり、少し幼く・・・・・・歳相応かな、そんな格好に。ちなみに下半身は見えないので下は解らない。
それを見るなり遠子も素早く潜り、程なくして戻ってきた。こちらも嬉しそうにしながら回転してみたり、摘んでみたりと忙しなく動いているが、それだけ嬉しいと言う事なんだろう。良かった良かった。
こちらも腰下位しか見えないが、摘んでる辺りスカートを履いたんだろうな。
今度は上着――セーターボトムをいじり始めた。やっぱり女性なんだな。そうだ、せっかくだし皆にも見てもらうか。
携帯を出したまま小屋の外へ向かい、皆がいるとこへ。
鈴鹿意外が驚いていたが・・・・・・あれ、ティアナも驚いて・・・・・・そうだ、遠子は初顔合わせか。
暫く驚いていたが、りゅうに心配され姉呼びされたらすぐに戻ってきた。ちょろいな。
しかし、ここで新たなる火種が――ティアナに向かって遠子が勝ち誇った笑みを浮かべながら口撃を。
「初めまして。いつも私のたつさんがお世話になってますわね。あっちから一緒に参りました遠子ですわ。そうそう、りゅうちゃんから大姉ちゃんと呼ばれてるみたいですが、私もそうお呼びした方よろしいかしら? 年齢的に上のようですし」
うわぁぁ・・・・・・所々棘が・・・・・・怖すぎる。
ぽかんとなりながら聞いていたティアナだが、嫌味――特に年齢で反応し影のある笑顔を浮かべ反論を。
「御丁寧にありがとうございます。私――たつ様のお嫁さん(コウホ)のティアナですわ。そう――お嫁(コウホ)さんの」
お嫁の後ぼそり呟いていたが、強調しながら二度言い放ち、不適な笑みを浮かべ遠子を見る。まだ嫁にしてないがな。
「ぐぎぎ」と出そうな表情を浮かべ睨んでいたが、ふっと笑い勝ち誇った笑みを浮かべ「私なんて跨ってもらってますわ」・・・・・・止めなさい。そこだけ聞くとなんかいやらしい男じゃないですか。
一瞬固まり、同じように悔しそうな顔をすれば、反論する時も同じような顔になり「私なんて――肉体関係ですわ」・・・・・・だからもう止めて・・・・・・無理やりキスされたのが肉体関係なのか――俺は被害者だ。
りゅうまでおろおろし始めたが、この戦いは意外な決着を迎える。
「肉体で思い出しましたわ。たつさん――携帯にある――あの画像なんですの」
遠子さんや――今言う事ですか・・・・・・俺のHPががが。
それを聞くなり鈴鹿が携帯を奪いにきやがりました・・・・・・おわた・・・・・・俺だって男ですよ――ちょっと位いいじゃないですか。
先程まで口撃していた二人も一緒になり画像確認を始め、じと目をこちらに。
最終的に「消しておくね」鈴鹿の怖い笑顔で二人も頷き――こうして戦いは収束した。一方的に俺への被害だけ残して・・・・・・さよなら――ジュニファー(仮名)、今までありがとう・・・・・・ゆいこ(仮名)・・・・・・そしてこんにちわ――三人の暗い笑顔・・・・・・。




