着せ替えたつさん
観念し、小屋へ入ると三兄弟も続けて入り扉を閉めた。
「さて――まずはどれからいこうかしら」
どれから・・・・・・え、何着あるの?
恐る恐る手を上げて質問を投げ掛ける。「ん」と首を傾げて三着あると。
それくらいなら仕方がない。それで、出来た服は・・・・・・あんでにじり寄って来るのかな?
ダッチがじりじり寄って来る。それに合わせるように後ろに下がれば、トンっと背中に何かが当たり振り返ればラムさんが!? いつの間に!
「少し辛抱して下さい。何も襲う訳ではないですから――まあ、服は脱がしますが。そんなに強張らないで下さい。大丈夫、大丈夫」
前門の未、後門の未・・・・・・更に脇に未――終わった。
「さ~まずは一着目よ。ラムはそのまま押さえてちょうだい。バン、持って来てちょうだい」
「準備は出来てますよ。まずはこれからでしょ」
「いいわね~。そうそう、ほい」
掛け声と共に視界が奪われた。より一層強張り、抜け出そうとするが、がっちり羽交い締めされ抜け出せない。ただの目隠しと言われても安心出来ないわ。なんの意味がと声を出す前に、今度は脱がせられてるし。
「ああぁぁぁあああぁぁぁぁああ」
悲鳴が小屋に響く。そして一枚、一枚・・・・・・。ぽとり。俺の心の中の椿の花が落ちた。ぐすん。
「さ~出来たわ。早速お披露目よ」
やっと開放されるのか。物の数分しか経っていないのだろうが・・・・・・体感的には長く感じた。
目隠しを取ろうとしたが、手を掴まれ「まだだめよ」の声と共に引張られた。
カチャリと音がし「さ~」と押し出された。どうやら戸を開け外に出されたようだ。
少しつんのめりそになり「おっと」よろめいたが上手く立ち止まった瞬間
「「「ぶっ!?」」」
何か噴出す音が・・・・・・ん。なんぞ。
「お揃いです~」ピノの声が聞こえたが・・・・・・まさか――この目隠し。
自由になった手で目隠しを取る。正体はピノとお揃いのフードだった。フードを取れば取ったで、今度は鈴鹿が笑いを堪えた声で「た・たっちゃん・・・・・・ぷっ」
そんなに変な格好なのか、恐る恐る下を向けば・・・・・・なんじゃこりゃ!?
夜の校舎に忍び込んで、窓ガラス割れってか。それともあれか? 気〇團の追っかけか!?
所謂不良スタイル、変形学制服だった。
「もうね・・・・・・一目見た瞬間――これだ! もう雷が落ちたわ。凄く素敵よ」
ウインクいらね――そして雷落ちて感電すればいいのに。
鈴鹿以外は好印象なのか、ラムさんもバンさんも無言で頷いてるし、スパイアは全身ばらして「か・格好いい・・・・・・」・・・・・・嘘だろ。
ティアナ、セレナはワイルドぽっくていいだとさ。てか、なんでこの世界でこんなのがあるんだ。
ダッチ曰く「私達のオリジナルよ」・・・・・・まじですか・・・・・・。
とりあえず、一着お披露目終了となり・・・・・また・・・・・・あの小屋に引張りこまれる。助けを求め皆を見るが、笑顔で手を振っていた・・・・・・ぐすん。




