着替え
あのショッキングから一週間、再び未人の村。
作成するのに時間が欲しいと言われ一旦、蟲人領に引き返した。その際、鈴鹿にあの光景について聞いてみたが、慣れの一言で片付けられた。女強し。
で、ラムさんの案内でやってきた訳だが、出迎えはバンさんと・・・・・・ピノ。
服作りの事で意気投合し、こちらで御厄介になり出迎える側に周っていた。しかも、ちゃっかりバンさんお手製の服・・・・・・ってよりは帽子――フードを着用した状態で。
大きいつり目の付いた白いフードでかなり可愛い。ジブ〇にスカウトされるんじゃないか。
褒めてなでると、「えへへ」と笑い、バンさんも「褒めてくれてありがとう」御満悦の様子だ。
それを見て膨れるティアラが腕を引張り催促してくる。なだめてから、改めて風車小屋へ。
「いらっしゃい。待ってたわ」
もう帰りたい。踵を返そうとするが、ダッチが両肩を掴み、ティアナが両足を掴んで止められた。何故お前まで・・・・・・。仕方がない、受け取って帰ろう・・・・・・と、思ったが――そうは問屋が卸さない。
「それじゃ、早速着てみましょ――もちろん女の子からね。メインは・・・・・・じゅるり・・・・・・最後よ」
俺を見ていちいちウインクすんな。せっかく回復したSAN値が――見ろ! みるみる減ってるじゃないか。
服を受け取った女性を残し外に出る。ピノは着用してたがアドバイスのため中に残った。
手持ち無沙汰でタバコを・・・・・・おっと、吸っても大丈夫か。
念のために断りを入れ、この世界にもあるのか尋ねてみた。似たような物やパイプがあるから気にしないでいいと――ただし、中ではだめよとダッチが答えてくれた。
吸いながら談笑し、待つ事数十分、女性陣が小屋から出てきた。思わず「おお」と感嘆の声が。
三兄弟も満足なのか、うんうん頷いている。ちなみに小さいコンビはお疲れでお休み中との事。
スパイアも首ポロしてるので変わり映えに驚いているんだろうな。
中でもティアナ、鈴鹿はかなり。正直セレナは似合っているが変わり映えで言えば然程な印象。色が変わりシンプルになった女神衣装。泉から出て、金と銀の斧出したら最高だ。
鈴鹿は着物ベースの洋服。上手く説明出来ないがアイドルなんかがステージ衣装にしてそうな。
そしてティアナ。上がピンクのブラウスに下が紫のスカート。イメージ的に菖蒲の花が浮かんできた。
見惚れていると三人が感想を求めてくるので可愛いと返す。普段照れない鈴鹿まで悶え始めた。
こうして未村での・・・・・・
「さ~次は――あなたよ」
俺の思いに割り込んでくんな。悪役だって変身するまで待つぞ。
仕方がない・・・・・・俺は小屋に向かって歩き出した。




