未人の村
気の根元に座り、ピノの抱えぼおとしていると、杜から黒服の男が現れた。その姿を見るなり近づいていくスパイア。親しげに言葉を交わしてる。話しを終え、俺を順に一頻り見る。
「同行者ですか」
どうやら未人らしい。人数が多いのが問題なのかな。そりゃ、いきなり押し掛けるんだし。
考え込み、ふと頭上げ一言「皆さん服が好きですか」・・・・・・ん。あんですと。変な質問に固まる。
女性陣はよどみなく返事をしている・・・・・・むろん腕の中のピノも。
答えに満足したのか、笑顔を浮かべ数回頷く。
「皆さんの情熱━━解りました。案内しましょう」
え・え・え。何が解ったの? 情熱? 意味が解らないんだが。と言うかそんなんでいいのか。凄くもやっとするが・・・・・・。
そんな事はお構いなしに、話しは進んで早く行こうムードだ。案ずるより産むが易し。行ってみるか。
それではと先導して杜へ。スパイアからも聞いていたが、黒服の男は未人のラムさん。歩きながら本人も名乗っていた。
少し歩くとぴたっと足を止め振り向いた。
「普通の道と最短の道━━どちらがいいですか」
随分突然に・・・・・・そりゃ早いに超した事はないが。スパイアに詳しく聞こうと顔を合わせるが首を振っている。あれ、行った事あるんじゃないの。思った事が顔に出てたのか「私はふつうに・・・・・・最短なんて初耳です」そうなの。
女性陣の答えは解るが、一応尋ねようと振り向けば、口を揃えて早い方一択・・・・・・ですよね。
代表して最短をお願いする。ラムさんが頷き、なにやら呟いている。
「コ・トイヨ・コソ・グス・ジ・ツヒ」
呟き終えると木々の間に揺らめきが生じ、何かもやのようなのが。そこに手を向け「最短の道━━試練の道へようこそ」えぇぇ。面倒なのはいやだぞ。ちなみに内容は教えてくれず、入れば解ると・・・・・・まじすか。
仕方なしにもやへ足を運ぶ。暗い空間にぽつんとスポットライトが当たったような変な場所だ。
この後どうすればいいのか訪ねる。光ってるとこへと言われ足を運ぶ。まんまスポットライトぽいな。
暫く佇んでいると、何処ともなく声が
「いいんじゃない」「抱えてるのがキュート」「じゅるり」「もろこし」
意味不明なんだが━━特に最後の方。
そんな事を思っているとラムさんが来て「合格です」なんのこっちゃ。
笑顔で奥を指してるのでそちらへ向かう・・・・・・へっ。辿り着いたのか途中なのか解らないが目の前に村が。後、がっちり体系のと痩せ型のと小さいのが。誰だ。
「ううん。いいんじゃない」「プリチー」「食べ物じゃない」「もろこし」
この声さっきの・・・・・・。身構えるとがっちり体系のが「ようこそ。未人の村へ」そうなの。
ぽかんとしているとピノが「他の方は~」あ、そうだ。慌てて尋ねると「直に来るわ」その事を聞いて一安心。村を眺め話しながら来るのを待つか。




