ちょっと聞いてみた
「たつ様。お茶が入りました」
お礼を言い、受け取るとくねくねしながら何処か御満悦なティアナ。お茶を淹れただけなのにな。
そのまま一口含むと、じっとこちらを見つめ「お味は・・・・・・」と尋ねたい様な態度をしているので「美味いな」と。瞬間くねくねが高速になったもんで苦笑いを浮かべ、ふと、周りを見ればスパイアとシフォン以外も苦笑いと微笑み半分だったり・・・・・・状況を見てないから飲み込めてないか。
ティアナの件が落ち着いた頃、昼寝からスパイアが戻って来たのだが・・・・・・ティアナの態度が全然違う事に戸惑、驚き、セレナに状況を聞き、また首を落とすのかと思ったら・・・・・・全身ばらばらに崩れ落ちた。これには驚いた。その後、何事も無い様な素振りで身体を戻し・・・・・・・一言。
「いや~━━驚きました」
こっちが驚いたからな。セレナとピノは特に驚いていない・・・・・・ティアナは目に入っていない様だ・・・・・・この状況で凄いな。鈴鹿親子はやや驚き━━シフォンはお茶と格闘し、起こった事すら認識してない。ティアナより凄いな。
反応らしい反応が俺だけだったのか、こちらを見て、「身体の構成はひ・み・つ」と口に人指し指を当てて言うので『やかましいわ』とツッコンだ。霊種って驚かせるのが趣味なのか。
自分を落ち着かせ、聞きたかった事をスパイアに質問してみた。
「なあ、なんでスパイアは人って付かないで種なんだ」
考える様に腕を組首を傾げ、少し間を置くと、
「そうですね・・・・・・こんな格好をしてますが、本体は霊です━━精霊も霊と付く様に元は空気の様なものです。それが具現し、種族を起こした事で種と。簡単に言えば人らしくないの一言ですね。ピノさんだって蟲人の中でも蜘蛛種と。ま~まんま蜘蛛ですがね」
最後に笑いながらピノに向くと「いや~」と照れてるが━━褒めてる訳じゃないからな。シフォンから聞いた巳の種もこれに当たるのか・・・・・・それってまんま蛇なんだろうか。ま~今は置いておいて。
教えてくれた事に感謝し、今度はティアナに獣人を妖人に引張り込んでた理由を尋ねた。怒られると思ったのか、しゅんとなり「そ・その・・・・・・」としどろもどろになりながら俺をみると
「い・今でなくては━━だめですか」
理由は聞きたかったが、今すぐと言う訳でも無いのでまたの機会と。それと今後は獣人にちょっかいはださないと約束をした。その変わり、俺を『たっちゃん』と呼びたいと言うがそれはお断りした。
それでは鈴鹿ばかりずるいとむくれるので、『たつ』ならいいぞと。嬉しそうに「たつ様、たつ様、たつ様」と連呼するのでこそばゆい気持ちと・・・少々の恐怖を感じた・・・・・・。
その後はお茶の続きとなり、セレナから「泊まっていきなよ」と。
申し出に感謝し、甘える事に。疲れてしまったので、本当嬉しい申し出だ・・・・・・ティアナの「お・お泊まり━━ふひっ」が聞こえなければ最高に・・・・・・。




