突撃!・・・・・・されました
風の精シルフが居る事も、来ない原因も解決したので、蟲人の館に戻って来た。蜘蛛こと蜘蛛種のピノも「休憩って~必要ですよね~」と一緒に付いて来たり。それならシルフも呼んでやればと提案したのだが、風の精だけあって一箇所に留まるよりは自由に飛びたいと。それが休憩になるみたいだと。
セレナの好意で皆の前に飲み物が運ばれていた。それぞれ思い思いに楽しんでいた。特にシフォンを除く女性人はうふふ、あははと盛り上がっている。
シフォンは少し温かめの飲み物に「んみゅっ。ふーふー━━みゅっ」とか苦労してたり。その姿をぼーと見ながら「ずずずっ」と飲み物を・・・・・・美味い。不思議な甘みと香りがある・・・・・・紅茶みたいなものかな。うん、美味い━━そして暇だ。せめてスパイアが居ればな・・・・・・。
皆とは言ったが、スパイア━━霊種は口からの摂取はほぼ無いとかで
「それなら少し死・・・・・・寝てきますね。この館の裏って杜なんで、丁度いい湿気が・・・・・・考えただけで首が━━おっと」
そんな事を言い、館に入らずさっさと裏に行ってしまった。流石に寝るなら日向ぼっこだよな。
先程のやりとりを思い浮かべ「ずずずっ」と一口と含んだ瞬間、扉が「どぉばん」と音を立て開いた。
急に飲み込んでしまい「げほっげほっ」とむせた。女性人も何事と驚いている。一名は余程だったのか、「あみゅぅぅ」とか叫んでるし・・・・・・大丈夫か。
胸を、とんとん叩きながら、呼吸を落ち着かせ扉の方を見ると、そこに妖人の女神━━ティアナが。
少々不機嫌そうな感じがするが・・・・・・まさか俺の事だろうか。鈴鹿にも言われたし━━それを言いにきたのか。う~ん。
考えていると目が合ってしまった。合った瞬間すんごい笑顔になったんだが。あるぇ~。
「えっと━━ティアナ・・・様でいいんだ・・・・・・いいんですよね」
鈴鹿に言われた事を思い出し、頑張って丁寧に話し掛けてみたら素早く
「ええ!ティアナです。様なんて余所余所しいですわ。ティアナと呼んで下さい━━龍人様」
圧され気味な返答に「お・おう」と、どもりながら返すと更に笑顔に。それよりも・・・俺━━名前教えたっけ・・・・・・しかも『様』付け。
ますます混乱していると、我に返った女性人がそれぞれ挨拶を。また不機嫌そうになるも、シフォンの方には笑顔だったり。「んみゅ」としか言ってないんだが・・・・・・。
セレナが飲み物を用意すると部屋を後に。それとすれ違いでこちらに近づいてくる。
エフワさんの方を見ると頷き、席を勧めると、「ええ」と短く答え━━何故か俺の隣に腰掛けた。何故に。
そんな疑問も露知らず、ピノに顔を向けると
「ピノ━━頼んでいた物は出来上がったの」
「えっと~・・・もう少し~掛かりそうなんですが~・・・・・・」
スパイアが困った原因の。それを聞いて思わず「急ぐ事なのか」と問う。怒った訳では無いのだが、しどろもどろになり「ゆ・ゆっくりでいいわ」と。それを聞いたピノが驚いた顔?蜘蛛なので解らないが「い・いいんですか」と普通に喋って答えていた。つい頭をなでて、うんうんと頷き、顔を向けるとぷるぷるしながら下を向いて何か呟いて。
「・・・き・・・・・・に・・・・・・って・・・・・・」
「ん━━あっ、ごめんな。ついなでて」
『もう!責任取って下さい!!』
叫びながら俺にタックルもどきをかまし、押し倒された。そのまま顔が近づいて来て━━ああっ。
天プラが美味しい魚をされてしまった。そう鱚である。大混乱である。
この世界に来て数々の驚きがあったが・・・・・・これが一番じゃないかと。そして叫んだ。
『くぁwせdrftgyふじこlp』
この後・・・鈴鹿とエフワさん見るのがこわひ・・・・・・




