アラクネさんは幻想でした
早速、ノム爺とドリーに出て来てもらい、風の精の事を聞いてみる。シフォン以外は驚き、スパイアは首を落としていたがもうツッコまない。ちらっっとこっち見んな。
「ふむ、シルフだが近くに居るぞい」
ノム爺が、何かを感じたのか居る事を教えてくれた。スパイアが「え?でも・・・呼んでも来てくれないんですが・・・・・・」と疑問の声を上げる。
「・・・・・・近く・・・結構・・・・・・」
ドリーも淡々と近くに居るみたいな事を。皆頭にクエッションを浮かべた状態不思議がって居ると
「ワシ等が案内するぞい」
そう言ってドリーと一緒に俺の肩に乗っかってきた。皆を見ると『こくん』と頷いたので「それじゃ、お願いするわ」と案内を頼んだ。
指示されるまま外に出て、少々歩くと、蟲人の領に入ってすぐ不思議に思った木の穴ハウス(俺命名)で立ち止まった。両肩に乗ってるノム爺とドリーに、順番で顔を向けると
「ここに居る様じゃぞ」
改めて見上げるが・・・・・・どうやって上がるんだ。階段あるわけでもないし・・・・・・う~んと悩んでいると
「私が見てくるよ」とセレナが飛んで上がって行った。あの羽は飾りじゃないんだな。凄いな蟲人。
暫くすると「お待たせ」とセレナが帰ってきた。その後を追う様に、灰色の大きめの蜘蛛が木の幹を降りてきた。地面に着くなり
「すいませ~ん━━女神様から~明るめの服を作れと注文が来ましてぇ~シルフさんとやればすぐだろうって~無理やり・・・・・・」
え、どんな状況。シルフと一緒にって。皆混乱してるよ。
蜘蛛は「おかげで糸穴がひりひりして痛いです~」とか、のんびり口調でぼやいているが・・・・・・この口調から雌・・・もとい、女性なんだろうか・・・・・・。俺のアラクネさんファンタジーは何処に・・・・・・。そしてまた、女神かと大きな溜息が一つ。ティアナは一体何がしたいんだ。
他の皆も苦笑いを浮かべつつ、現在の状況を聞いてみると
「今も~からからって~糸を紡いでま~す」
スパイアに「急ぎなのか」と聞くと、「急ぎではないが・・・・・・」と遠い目をしていた。
「ま・まぁ~・・・呼んで来てくれない原因が解りましたので・・・とりあえずは・・・・・・はい」
なんて事なく、あっさり解決したが・・・・・・ティアナにも困ったものだ。それはそうと、疑問に思ったんだが蜘蛛っておしりから糸出してるんじゃって聞くと
「やぁだぁ~えっち~」
「たつ~、蟲人はデリケートなんだよ」
セレナに責められた。え、俺、何か間違えた事聞いたか。
鈴鹿に目を向けると、無言で首を振るのであった。女性って難しいね。




