霊種の悩み
「紹介するね。霊種のスパイアだ」
「スパイアと申します。よろしく頼みます」
セレナに紹介されてフードの人物と挨拶を交わす。見た目人に見えるが・・・・・・霊種なんだよな。
昨夜、エフワさんにの好意で、「皆で晩餐しましょ」と誘われ、好意に甘えさせて頂いた。一人大食いが居る事は勿論伝えて。
最初は俺達だけだと思っていたが、蟲人の代表セレナも一緒だと席に着いて始めて解った。食事の際、セレナから「固い口調はエフワの前だけでいいよ。私の事はセレナで」と言われ、正直助かった。一応丁寧を心掛けるが、いつボロがでるか解らんからな・・・・・・ちょこちょこでているが。
エフワさんに「詳しい話しとは」と尋ねると、獣人達と一緒でそれぞれの得意分野で御互いを援助し暮らして居る。鬼族であれば鉱山、建築と言った力仕事。蟲人は主に農業、酪農。妖獣人は狩。そして今回の相談相手霊種だが、霊種は人間に化ける・・・・・・と言っていいのか、骸骨から人間そっくりになれるので、鉱山から出た宝石や鉱石、珍しい物を人間の領へ持ち込み、それを販売した金銭などで必要な物資、娯楽品を購入してくる商人的な役割が。
「そうなんですか」と頷き、何故俺がと。
「いつも杜を抜けるのですが、今回それが出来ないとかで・・・・・・シーマ様の加護がある龍人くんならと思いまして。明日、スパイアの話しを聞いてもらえませんか」
スパイアと聞いて困惑してるとセレナが
「ちょっと、エフワ。急に名前言っても解らないでしょ。私と一緒に退室したフードの奴。霊種のスパイアって言うの。結構面白いから仲良くしてやって」
それを聞いてエフワさんが赤面して「私ったら」と呟きセレナにからかわれてた。
その後はそれぞれ会話、食事と楽しんだ。主に一人は食事オンリーだが。
昨夜の話しを思い出し、改めて目の前の人物━━スパイアさんと会話を
「いつもなら仲のいい獣人━━未人に頼んで杜を渡らせてもらうのだが・・・・・・その未人を呼んでくれる風の精が居ないのですよ。いつもなら来てくれるのですが・・・・・・」
精と言えばノム爺とドリーが居るな。もしかしたらすぐ解決となりそうだな。
その事を話すと「なんと!?精が二人も」と凄く驚いて━━って首が!?
ぽろっと落ちてそれを素早くキャッチし戻し
「いや~、驚きすぎて首が落ちちゃいましたよ。人間って大変ですね」
「人間落ちないからね!?」
ツッコミを思わず入れてしまった。とりあえずノム爺とドリーに聞いてみよう。




