蟲人領へ
メガナビの案内で蟲人領に。リザルトさんの言う通り、そこまでは遠くないが、徒歩であれば結構しんどいかな。隣町まで行く様な距離なので。
領内は緑が多く、一番大きな建物が杜をバックに建ててあり、大小の家屋と、まんま木の真ん中辺りがくり抜かれた家の様なのがまばらに。木の事を鈴鹿に聞いてみたが解らないと返されたので近くの蟲人に聞いて見る事に。エフワさんの場所も聞いてみよう。
「すいません、ちょっとお尋ねしたいのですが━━おわっ!」
二人の蟲人がこちらを振り向いた。一人は人の身体にカマキリ・・・・・・もう一人は骸骨。骸骨の方はもしかして霊種なのか。急だったので驚いてしまった。
「ほれ、おまえが振り向いたからびっくりしてるじゃないか」
「カタカタカタカタ」
(笑ってるのか喋ってるか解らないぞ!)心の中でツッコンでしまった。
「驚かせてすまんね。それにしても人間、獣人、鬼族とは珍しい取り合せだ。それで何か用かね」
そうだった。木の事とエフワさんについて聞いてみると
「あれかい、あれは一部の連中の家だったり倉庫だったり色々だよ。上を好むのが居るからね。それでエフワ様はあの大きな建物に居ると思うよ」
親切に教えてくれたのでお礼を言い大きな建物に向かう。
建物の前に着くと扉の前に蟲人が。鈴鹿の方が話しを通しやすいか。
「鈴鹿、中に入っていいか聞いてもらっていいか」
二つ返事で話しに行くと蟲人が確認の為中に入って行く。すぐに確認できたのか、案内をと俺達を連れて部屋まで。ノックをすると「いいよ~」と軽い返事が。扉を開けて「どうぞ」と言われ中へ。
「いらっしゃい。蟲人のセレナだよ」
この人が軽い返事の相手だな。蝶々の羽と触覚無ければ普通の人間だな。
三人で挨拶を返し、ソファーに目を向けると二人座っている。一人はエフワさんだろうな。鈴鹿と同じオレンジの髪に、額に角もあるし・・・・・・もう一人は誰だろ。フードで解らない。っと、そうだ。
突然の来訪を詫び、用件をセレナさんに説明した。
「そうなのかい。それじゃ、今日の話しはここまでにして明日改めて」
話しをしてたんじゃないかと聞くが「大丈夫、それよりもエフワに話しがあるんだろ」とフードの方を連れて退室していった。
鈴鹿もお礼を言うなりエフワさんの元に。
「お母様。久方ぶりです」
「久しぶりね。どうしたの、急にここまで来て」
鈴鹿がこちらを向いたのでエフワさんに挨拶し、諸々の事情を説明した。かなり緊張していたが「あの人も認めてるなら」と始終笑顔で好意的に受け止めてもらった。
「それで、龍人くん。シーマ様の加護があるのよね」
「はい」
「明日の話し・・・・・・一緒に聞いてくれないかしら。」
了承の意を伝えるとお礼を言われ「詳しくは夜にでも」と。なんだろうな?




