お話し
俺の目の前に鈴鹿の親御さん・・・・・・リザルトさんが座って居る。先程のあんっぐり顔ではなく真面目顔で・・・・・・
正直な話し、鬼族って位だから、ゲームに出て来るオーガや昔話等に出てくる鬼を想像してたが、あまり人間と変わらないのに驚いた。違いはおでこの左右に小さめの角があるだけ。鈴鹿は中央に。男性、女性で違うのだろうか。っと脱線したが・・・どう話すべきか・・・・・・
「それで龍人くん。さっきのディアベルの話しだが━━詳しく聞かせてくれるかな」
リザルトさんから切り出してきたが返答に詰まってしまう・・・まさか(はい、違う世界で結婚してました。こちらでも結婚させて下さい。)なんて答えられないよな・・・・・・
「お父様、今から私が話す事を聞いて頂けますか」
悩んでいたら鈴鹿から助け舟が。
リザルトさんは「話してみなさい」と促し、自分が生まれ変わりの事、俺が女神に呼ばれたを上手く話してくれた。肝心の事は俺に言わせたいのか、そこは言わなかった。あっ、ちらっとこちらを見てにやけやがった。上等だ、ちゃんと言ってやるわ。
しかし、その前提の生まれ変わりとか信じてくれるか・・・・・・
「ふむ。女神のやりそうな事だ」
あるぇ~!?あっさり信じちゃうの。
「龍人くん。驚いている様だが━━不思議に思わないか。我等が文化を持って暮らしている事が」
リザルトさんが語りかけてくる。
「我々の遠い祖先は争う事で各々の種族の主張をしていてね・・・・・・その主張は人間、獣人にも及び、以前は人とはつかず一括に魔族と言われ恐れられていたんだ。それが人とついて争わなくなったのは、ディアベルの様に生まれ変わりの種が争いの愚かさを説き、対話や文化を教えて下さったからなのだよ」
話しを聞き、更に驚いたが前例があるならばと、鈴鹿の前世、結婚をしていた事を正直に話した。
「・・・・・・そうか━━ディアベルの前世は鈴鹿と・・・・・・それで婚姻もしていたと」
「はい」、と返事を返すと黙り込んだ。
暫く沈黙が続き、俺も鈴鹿も緊張が強くなった・・・・・・「ごくりっ」と自分の唾を飲み込む音が聞こえる。
「龍人くん。前世は解ったが、現在は私の娘だ。あえて聞くが━━今も同じ気持ちかね」
俺は透かさず「勿論です」と。
リザルトさんは返事を聞くと、
「解った━━ただし条件がある」
「「「条件とは」」」
思わず鈴鹿とはもってしまった。それを聞いてくすりっと笑い
「ディアベルを大事にするのは勿論だが、妖人の女神が獣人や人間を妖人側にと。私としては各々で良いと思うのだが。そこで二人には上手く取り成して欲しいのだ」
俺がシーマに頼まれた事を条件にとか・・・・・・リザルトさん━━ありがとうございます。
了承した事に笑顔で「娘を頼むよ」と。
その後は女神の愚痴やそれぞれ種族の話し等を聞いたり。特に愚痴の部分は同情してしまった。
俺・・・・・・呼ばれたのがシーマで良かったよ。




