幕間 白いのと女神様
「んみゅっ・・・・・・ん~~~~」
「お姉ちゃん、起きましたか」
起きて体を伸ばすお姉ちゃんに声を掛けると、
「みゅ━━たつ達は」
「中に行きましたよ。お姉ちゃんはどうします」
少し悩むと、「みゅ、ここに居る」と返事が。
少々寝惚けているのか、まだぼーっとしています。
ぼーとしてるのと、あまり口数が多い方ではないので、車内がシーンと。
「みゅ、りゅう━━白いのある」
突然、白いの発言で少々困惑します。白いの・・・・・・まさか!?いや、父さんはそんな事しない━━絶対!仮にやってるとしたら車内・・・・・・ボクが解ってしまう。コンテナ内部だってそうだ・・・・・・もしや!?今回積んでいた荷物に・・・・・・。
考え込んでると、お姉ちゃんは「んみゅ~、あれはいい」と呟き、いやらしい笑顔を浮かべた。思わず語気を強めて、
「お姉ちゃん、白いのはダメだよ!」
「んみゅ~?ダメなの」
凄く残念そうな顔で「みゅうぅぅ~チータラ無いのか」と・・・・・・えっ━━チータラ?白いのって・・・チータラ!?・・・・・・そうだよね━━うん。ボクは父さんを信じてましたよ。
「お姉ちゃん、それなら父さんの座ってた所の後ろを探して見て下さい」
「みゅっ、ダメじゃないの」
「その白いのはいいんです」
「みゅ~そっか」
そのままごそごそと探し始め「みゅ~あった」と、笑顔になり、一本一本と食べ始める姿を見ると、寅とはあまり思えないですね。
食べる様子をみていると、車外から視線を感じ、意識をそちらに・・・・・・女性の方がこちらに向かって来て、ボクの前に立ち止まりぺたぺたと触れてきました。
「不思議ね・・・・・・白いの━━シーマのを感じるわ」
あなたも白いのって━━っ!?今お母さんの名前を・・・この人は一体・・・・・・
「がちゃっ」
思考していたらドアを開ける音が。えっ、お姉ちゃんなんで外出てるの。今はトラックなので顔は出ないけど、出ていたら凄く驚いた顔をしてるよ!
「んみゅ、お姉さんは誰」
「えっ━━今、お姉さんって・・・・・・私の事」
「みゅっ、綺麗なお姉さん」
ボクが混乱してる間に、何やら話してたみたいで女性の方が凄く喜んでいます。
「あなた凄くいい子ね。あの赤いのに見習わせてやりたいわ。あっ!そうだわ、私ったら・・・・・・初めまして。私は妖人の女神━━ティアナよ。お嬢ちゃん、妖人にならない」
「みゅ~ならない。それよりもこれ食べる?」
えっ、お母さんと同じ女神様。そんな方にチータラ勧めちゃ━━うそぉ!?食べるんですか!
「あら、美味しい」
しかも美味しいみたいです。父さん━━早く戻って来て下さい!?




