だいぶ絞られたな
妖人領が見えてきたので、減速して入り口付近に横付けする。先に着いたシフォンは跨ったまま足をぶらぶらしてこちらを見ている。
停車し、トラックから降りると、シフォンも降り、こちらに寄ってきた。
「楽しかったか」
「んみゅ」
「この先は暫くトラックで我慢してくれな」
「みゅうっ・・・・・・解った」
しょんぼりしながらも同意してくれたので、バイクを収納する為、コンテナを開いた。
遠子に「ありがとな」と声を掛けると「楽しめましたわ」と嬉しそうに返事をしてくれた。
収納を終えて、いざ入ろうとすると・・・・・・奴等が。また何か言うのかと思い身構えると
「「「おかえりなさいませ。旦那様」」」
・・・・・・はぁぁ~!?なんぞ、
あまりに驚いて、一瞬固まってしまった。てか『旦那様』って━━変わり過ぎだろ。
「驚くのも無理はありませんが、姫様からお聞きしました・・・それは・・・・・・痺れすぎて立てない程に・・・・・・」
トンチンカン代表の狼・・・・・・トンはオーク居るからチンでいいか。俺達が向こうに行ってる間に結構絞られたのか、最初の態度とはまっるきり違ったよ。
「お・おう。それで鈴鹿・・・・・・姫さんは」
「時期参ります」
「それとな━━前みたいな喋り方でいいぞ・・・・・・」
チンは泣きそうな顔で
「出来ればそうしたいのですが・・・もう罰は・・・・・・抜かれるのは嫌なんです」
「「「そうです・・・・・・」」」
その他も丁寧だな。ちょっと可哀想になったので「俺からも言ってみるわ」と
「「「本当にお願いします」」」
一斉に頭を下げられたよ。おっ、丁度鈴鹿が来た。御者?の人も一緒だな。
「おかえり~たっちゃん」
喋り方と言えば、鈴鹿もあっちに居た頃のフランクな喋り方に戻ったな。最初は御嬢様風だったのに。
おっとそうだった、約束通りお願いしてみるか。
「おう、迎えに来たぞ。それとあいつ等なんだが、普通の態度にしてやってくれ。なんかムズガユイ」
「そう」なんて首傾げてたが、「たっちゃんの許し出たからいいけど━━今度やったら・・・・・・ねっ」
なんて脅すから「「「はい」」」って言いながら震えてるよ。本当、俺も気を付けよう。
「それで、もう出発する」
聞かれたので「準備出来てるなら」と答えると、御者?の人に「留守お願いしますね」と言って俺の側に。御者?の人が「解りました。気をつけて」と頭を軽く下げた。俺も下げ返すと笑顔が。やだぁ、イケメン。
「それじゃ行くか」
シフォンも頷き鈴鹿と共にトラックに乗り込む。今度は少し長い運転になりそうだ。いざ、妖人領のど真ん中へ。




