シフォンはまた疾風に。双子は可愛い
トラックよ!私は帰ってきた!テンションだだ上がりで取っ手を「ガチャッ!・・・・・・ガチャッ・・・・・・」
あるぇ~?
「父さん。焦り過ぎです。ロック解除します」
ですよねぇ~。普通、鍵掛けますよね~。それ程気持ちが昂ぶっていたと言う事で・・・・・・改めて、「ガチャリッ」。そのまま乗り込む。この車内の空気、肌触り、正しくマイトラックよ。徒歩とは違うのだよ!徒歩とは!
キーをONにし、グロー点滅確認。捻る。
ググググググ━━プトン~~~~ン!プトトトトト
いつ聞いても惚れ惚れする音だ。暖機ついでに一服。・・・・・・そうだ。
「シフォン。先に行ってるか?」
「みゅっ!いいの」
窓から声を掛けると嬉しそうに返事を返してくる。
「おう。申人のとこで待ち合わせな」
「みゅっ。解った」
「遠子。サポート頼む」
「任されましたわ」
シフォンは、もう慣れたのか、いつの間にかエンジンを掛ける。━━って嘘だろ・・・・・・足着かずにターンだと!?俺より上手いんでないか・・・・・・えっ!?タイヤ廻したままで静止だ・と・・・・・・絶妙なアクセルワーク。
見惚れてると「ギャギャッ!フォ~~~ン」ウイリーしながら走りだした。幻聴なのか遠子が「んほぉぉぉ~」とか成年しか見ちゃいけないよ!な雑誌のキャラが発する声が聞こえた様な・・・・・・いかん、灰が落ちる。
灰皿でタバコを消し「行くか」と。りゅうが「はい」と返すと、クラッチを踏み、ギアをセコに入れる。サイドを抜き発進。長く乗ってるからか、車内は落ち着くな。
戌人の集落少し手前で停車し、急ぎ足で村へ。入り口で待機してたのか、ランディと双子が手を振って出迎えてくれた。
軽く二、三言交わして双子を引き取り、また急ぎ足でトラックへ。去り際に手を上げると、ランディが手を振り「気をつけてな~。たつさん、宜しく御願いします~」と。任されたと、上げた手でグーを作り親指だけ上げた。
停車場に着き、そのまま助手席側へ。エスコートするみたいにドアを開け、双子に乗り方を教える。教えられた通り双子が乗り込むと「「「うわぁ~!」」」と声を上げた。ドア閉めるからなと注意をし、静かに閉める。ちゃんと閉まったのを確認し、そのまま運転席へ。エンジン掛けると音が出るからなと声を掛けると「「「はい」」」と返事をして身構える。ちょっと可愛いなとか思ったり。
エンジンを掛けると、びくっ体を震わせたが、それだけだった。念の為、二人にシートベルトを掛けてやり、「動かすからな」と言うと、また身構えた。反応が可愛すぎる。
走り出すと、またまた「「「うわぁ~!」」」と声を上げ、今度ははしゃぎ始める。
「ま・周りが流れて行きます」
「歩くより早いわ!」
フロンテ、アルトの順で声を上げる。俺は笑いながら「不思議か」と尋ねると、即答で「「「はい」」」返ってきた。きゃっきゃっと、はしゃぐ二人を見てると自然と顔が緩んでしまう。
安全に送り届けてやろうと、心の中で思い、一路申人達の元へ。




