やっぱ驚くよな
にやけ面の二人をなんとかしようと、咳払いしてから無理やり話しを持ち出す。
「で、鈴鹿の親御さんが居るとこって、ここからどの位あるんだ」
そう切り出すと、「ん~」と頭を捻り「詳しい距離は解らないけど移動で半日位掛かるかな」と。それならりゅうの出番だな。
「りゅう、ここからどの位あるか解るか」
「そうですね、大体5~60km位かと」
「今回は結構な距離あるな。二人ならバイクでもいいんだが・・・トラック使えればなぁ・・・・・」
やりとりを見てた鈴鹿が?を浮かべた状態で聞いてくる。
「えっと、たっちゃんそれは?トラックて?」
そう言えばまだ紹介してなかったな。携帯をテーブルの上に置き、改めて「りゅう」と呼ぶと、画面からりゅうが姿を現す。
「こちらでは初めまして、父さん・・・・・・たつさんのトラックの龍鬼丸です。鈴鹿さん、お久しぶりです」
鈴鹿はえ、えっと目を白黒させると「スマホから出て来たのがたっちゃんのトラック・・・・・・ええっ~」とかなり驚いている。その気持ちは凄く解るぞ。なんせレンチで頭どついたからな。そしてもう一度驚くがいい。
今度は遠子に呼び掛けるとりゅうの隣から遠子も。
「お久しぶりね。彼が居ない時綺麗にして、シート掛けてくれてありがとね。あいつの娘だとは思えないわ」
あ、固まってる。凄く、凄く解るぞ。暫く固まってると「はっ」と我に返ったのか、携帯を手に取り話し始める。
「えっと、りゅうちゃんが・・・トラックで・・・・・・遠子ちゃんは・・・もしかして、たっちゃんのバイク・・・・・?」
「そうよ。私の事拭きながらよくノロk「わぁわぁわぁー」」
凄いぞ、遠子。あの鈴鹿を慌てさせるなんて。俺なんか絶対口で勝てないからな。と、言うか何を言って慌てさせたのか気になるな。今度こっそり聞いてみよう。
「それにしても凄いわね。まさかスマホで二人と会話出来るなんて。遠子ちゃん、ごめんね。お父さんが保管とかいいながらほったらかしにして。でも、そのおかげでたっちゃんとね」
「そこは同意しますわ。それと鈴鹿ならいつでも私に乗っていいわよ」
「ありがとう♪」
女同士仲良くなるのも早いな。それにしても後半こそこそ話してたが・・・・・・まさか俺の事だったりして。とりあえずあの二人の機嫌を損ねない様気を付けよう。さてと
「挨拶も済んだ事出し携帯返してくれるか」
「たっちゃん、スマホだよ」
「別に通じればいいじゃねぇか」
「ス・マ・ホ!」
「ひゃい!!」
スマホを手渡され、二人がくすくす笑ってる。コラッ、笑うでない。お前等もあの説教味わったら逆らえないからな。まぁ~りゅうは大丈夫だろうが。そう思ってると、鈴鹿が「それでどうするの」と問いかけて来たので現在の状況を説明する。するとセティアの方から「杜の事なら聖人様に相談してみたら」と言われたので一旦杜に行く事に。鈴鹿には待っててくれと頼むと。
「それじゃ、待ってる間改めてあの子達にお説教しておくね」
との事だ・・・自業自得とは言え少々可哀想かなと・・・・・・先人としてアドバイスでもしておいてやるか。嵐が去るのを待てと。




