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WORLD×world  作者: お猿プロダクション
第1章 異界サバイバル生活篇
3/14

第1話 ここどこ?

投稿間隔の割にボリュームが少なくて御免なさいorz

 


 とんでも無く長い時間、寝ていた気がする。

「・・・。」

 どうやら、横になっているみたいだ。特に顔を上に向けている訳ではないのに、顔に降り注ぐ陽光が眩しい。

 うん?

 陽光?

 俺は自分の部屋に居たはずだが・・・。

 周りを見渡すと、何とまぁ立派な木々が生い茂っていて・・・っておい!何でこんな激しく大自然な所にほっぽり出されてんだ⁉︎

 急いで起き上がろうとすると、

「ん・・・」

 耳を擽ぐる様な甘い声が、胸元から響いた。

 ドキッとして慌てて視線を下げると、丁度俺に覆い被さる様な形で緋之美が居た・・・・・いや、コレは俺が下から緋之美を抱きかかえる様な形になっているな。

 どうすれば良いのか、全く分からないので取り敢えず彼女の頭を撫でた。

 うわ髪の毛サラサラだなぁこいつ。

 ふわふわにも感じられる彼女の髪越しに頭を撫でていると、もぞもぞっ、と彼女がうごめいた。

「ぅ・・・ん?」

「あ、ははは、お、おはようございます・・・。」

 普段こんなことして居たら腹パンじゃ済まないので、身体中冷や汗をかきながら苦笑いする。

 しかし緋之美は怒るどころか、ふにゃっと顔を崩して

「ん〜、ぉはよぅ・・・。」

 寝惚けているのか、そう言って更に俺の胸板に顔を埋めた。

 キュン死確定。何コレめっちゃ可愛い。

 その可愛いさにどうにも抗えず、再び彼女の頭を撫でる。やっぱりフサフサでサラサラだ。触ってて気持ちいい。

 なおも撫で続けていると、緋之美は「うぅぅ〜〜⤴︎」と甘える様な声を出し、ごろごろと喉を鳴らした・・・・おい待て今のどうやってやった?

 あまりに可愛いのでもう少し強く抱き締める。

「ん・・・ん?」

 胸元の緋之美が、何やら怪訝そうな声をあげる。

「えっ・・・・アレ?」

 視線を下ろすと、見る見るうちに彼女の顔が耳まで紅潮していって“信じられない”とでも言いたげな表情になって行く。

 嫌な予感がした俺は無駄とは思いながらも「ど、どうした?」と言ってみるとーーー


「こぉっちが聞きたいわこのバカァーーッ‼︎」

 ズドーン!

「あべしッ⁉︎」


 彼女の右ストレートが俺の腹を貫いた。


 ▼


「て言うか、何なのよここー・・・。」

 相当恥ずかしかった(もしくは嫌だった)のか、未だに顔を僅かに赤らめた緋之美が毒づく。

「“何なの”と言ったら俺に凄まじい腹パンかました方が“何なの”なんだけどね。」

 未だに鈍痛に襲われる腹を押さえながら俺は抗議する。

「そんな事より、ちょっと暑すぎない?今冬よ?」

 確かに、この時期にしては暑い。長袖Tシャツの上にブレザーを着ているとは言え、流石に暑い気がする・・・って言うかちょっと待って俺の腹パン案件が“そんな事”で片付けられたんだけど。

「アンタの部屋ってどこで○ドアよね?本当は。こんなバカ暑い所に居るんだもん私達。」

「違うわ!」と言っていやりたい所だが、俺の部屋からこの大変素晴らしい自然の中に放り出された事は事実なので、強く反論も出来ない。

「ぐぬぬ・・・」と俺が顔を顰めるがそんな事はどうでも良いのか

「そもそも、今冬真っ盛りの筈なのに・・・何でこんな暑いのよ・・・。」

 そう言いながら、緋之美が手で自分を扇ぐ。

 確かに、一連の事象に気を奪われて気付いていなかったが、どうにも暑い・・・と言うか蒸し暑い!夏かよここ⁉︎

「暑いな確かに・・・脱ごう。」

 着ていたブレザーを脱ぎ、 バタバタと扇いだ。

「・・・うちわ無い?」

「あるわけ無いだろ・・・。」

 しかし本当に暑い。夏か?夏だろ。お天道様が殆ど真上からその御尊顔をこっちに覗かせて来やがってらっしゃるぞ。

「にしても、本当になんでこんな事になっちまったんだ?」

「んなの知るわけ無いでしょ・・・あ、そうだケータイ。ケータイ持ってるでしょ!それで位置情報調べればいいじゃん!」

「あそっか、その手があったな・・・。」

 緋之美に言われて思い出したが、最近の携帯電話と言うのは便利なもので、GPSとかで今現在自分がどこに居るのかが分かってしまうのだ。もう携帯“電話”じゃなくて、携帯“多機能コンピューター”の方が絶対にしっくりくるんだよなぁ・・・。

 そんなことを考えながら、ポケットの中に入っていたケータイを取り出して起動、位置情報サービスなりGoogure(ゴーグレ)なりYahhoo(ヤッホー)なり開いて仕舞えばこちらのモン———


「あり?」


「どうしたの?」

「電波立たない。」

「は?」

「ネットに繋がってねぇ・・・!」

 こうも暑いというのに、サァッ、と背中が冷えて往く感覚を覚えた。

「アンタのがポンコツなんでしょ・・・私のでやる。」

 と言ってケータイを取り出した緋之美の顔も、見る見る青白くなっていた。

「嘘っ・・・・何で・・・?」

「やっぱ、繋がんないか・・・?」

「うん、ダメ・・・。」

 いつも強気の姿勢な緋之美が、妙にしおらしくなってしまった。これもまた一興と考えればまぁ良いか。

 だが、いつまでもこのか弱く見える緋之美を眺めて居るわけにもいかない。何かしなければいけないが・・・何すれば良いんだろ。ううむ、ここは一つ男として緋之美に頼りになる所を見せねば。

「・・・一回、ここが何処か知る必要がある。ケータイもたまたま電波が悪くって今はできないだけだろ・・・一旦、歩こう。」

 ポンと彼女の肩に手を置き、そう言った。

「うん・・・。」

 ただ、言ったは良いが行くあても無い。

 さてこっからどうするかな・・・。


 っていうか、どうなるのかなぁ・・・?

文章がー、語彙力がー!

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