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WORLD×world  作者: お猿プロダクション
前日譚
2/14

プロローグ

今作では『いか旗』とは違い、今後一話一話を短くする予定なので、あちらとさほど変わらないペースで投稿できるかと思います。

 プロローグ


 今、俺の目の前には青々とした木々と晴れ渡った空が広がっている。今のここの時間帯は昼ごろだろうか、青空に眩しい光が瞬いている。

 爽やかな風が、さあっと吹いて肌を撫でていく。俺たちが寝転んでいる芝生が、頭上の木々の葉が、ざわざわと揺れる。

 後なんかわけのわからん生き物が飛んでるのが見えるな。何あれ、ドラゴン?ぎゃーす、って鳴いてるから、あれの名前はギャ○スで。

 そんな感じで、現在超絶絶賛現実逃避中の俺である。

 あー・・・最初に説明しよう。俺は日本人だ。日本人のハズだ。

 俺の記憶が間違っていなければ、俺の名前は成竜 涼介(なたき りょうすけ)。太陽系第3惑星地球の日本国茨城県仙谷市に住む、純日本人。

 今年で齢16で、年齢=彼女いない歴。茨城県立仙谷高校2年生。

 まぁ成績は並で、友人からはよく「理数系じゃなくて理系だ。」と言われるくらいには化学と科学は出来る(ウチの高校は理科が化学と科学に分かれている)。

 逆に国語がてんでダメで、特に漢字が死んでる。

 そんな普通の高校生。

 ーーー別に何か特筆すべき特徴もない、自分のプロフィールを頭の中で何度も何度も頭の中で繰り返し読み直す。

「あ〜〜。」

 何か声が出てしまった。

 人って暇になりすぎたりすると叫びたくなる、って誰かに聞いたことがあるが、本当の様だ。

 そんなボサーッと全ての思考をどこか遠い所へブン投げて現実逃避をしている俺に、無理やりに現実へ引き戻す声がかけられる。

「うるさいわよ、黙ってなさい。」

 凛とした透き通るような高い声。

 声のする方に首を向けると、そこにはとびきり綺麗な女の子の顔が俺の目にどアップで映った。

 彼女は姫島緋乃美。近所に住む俺の幼馴染みだ。

 文武両道、容姿端麗、才色兼備、八方美人、焼肉定食・・・あ、いや、八方美人と焼肉定食は関係ないか。

 まぁとりあえず凄い綺麗で運動も結構出来る、と言う完璧美人であるーーと言いたいところだが、そうではない。実は彼女は科学の生物分野が大の苦手なのだ。

 それは普段の生活にも表れており、ゴキブリとかムカデとか発見しようものなら、『キ○チョール』を手にとり床の果て壁の果てまで追いかけ立て、殺害するのだ。おぉ怖い怖い。(よく緋乃美の家に遊びに行ったが、彼女の部屋には必ず1本以上は『キン○ョール』があった気がする)

「・・・で、ここ何処よ?」

 緋乃美がため息混じりに声を上げる。

「知らん。」

 俺は適当に答える。適当に答える事しか出来ないからだ。

「あんた、超能力者だっけ?」

「お前がそう思うなら、そうなんだろ。」

「何よそれ。・・・ってか何処見てんのよ、変態。」

 俺の目線は緋乃美の眼からほんのり膨らんだ胸に行っていた。

「あ、いや、別に。」

 目を背け、言い逃れをするも、逆に彼女の頭を刺激してしまった様だった。

「何、私の胸が無いって言いたいの?」

 緋乃美はいわゆる”美(微)乳”と呼ばれる類の乳(俺基準)で、俺個人としては彼女の胸はかなり好きなんだが、彼女にとってはコンプレックスらしい。

「いやそんな訳では・・・、」

 弁明を図ろうとするが、かえって火に油を注ぐ結果となる。

「ぶっ潰すわよ。」

「スンマセン。」

 余りにも迫力が強すぎるので平謝りになってしまった。

 するとまた緋乃美が喋り出す。

「で、もう一回言うけど、ここ何処よ?」

「だから分からんっての。」

「あんたの部屋ってど○でもドアなの?」

「もしどこ○もドアだったら、本当に便利だな。」

 そんな、謎の会話がやりとりされる。

「どうやって帰るのよ。」

「天に聞くといいと思うよ。」

「ぶっ飛ばすわよ?」

「スンマセン。」

 本日二度目の平謝りである。

 まあ、勘のいい人なら何故俺たちがこんな風に芝生に寝っ転がって風に肌を撫でられながらえんえん会話をつづけているのかは、お分かりでは無いだろうか。


 そう、今俺たちは”俺の部屋”から少なくとも”日本では無い何処か”に跳んだーーいや、跳ばされてしまったのだ。

『いか旗』の反省を活かして(?)ほぼ序盤から本筋に入る!

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