表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/14

5

 その後は他愛もない会話を少しだけしたところで僕はお皿洗いに、少女は歯を磨きに行った。

 タスクドールの欠点は脳に疲労を来たすので睡眠時間の確保が必要だ。少女は日に最低八時間の睡眠を強いられている。

 行動時間を過ぎれば電池の切れた機械の如くその場に倒れる。無防備だが僕のようなプロトタイプと違ってセーフティが色々とあるらしい。羨ましいことだ。

「おやすみなさい」

「うん、おやすみ」

 少女は自分の部屋に戻って行った。僕も残りの皿を洗って、お風呂に入って寝ないと。

 そう思っていると、少女と入れ違いのようにリビングに伊江楼いえさくらが入ってきた。

「ご飯……ある?」

 ボサボサの金髪を右手で揃えつつ、眠たそうな目を左手で擦りながら彼女は欠伸を噛みしめて僕に尋ねる。

「しゃんとして下さい。猫背になってますよ」

「しゃきーん」

 楼は口で言いながら、一切姿勢を正さずリビングに横になった。

 僕らプロトタイプは七人。皆が色を使った偽名を使って生きている。それは連帯感を生むためなのか、碧が決めたので僕は知らない。

「お、悪いね!」

 僕は無言で総菜を並べていく。

 パスタは作らなかったが、代わりにインスタントの味噌汁を並べてあげた。

「いただきます!」

 シャンと座り、豪快に手を叩いて食べ始めた。よく噛むので勢いよく手を叩いた割には食事速度は遅い。

 桜は七人の中では貴重な常識人だ。素直で、頼りやすい性格をしている。

 今回、僕が少女を引きとることになったとき率先して手伝いに来てくれたのが彼女だ。少女の服は専ら桜が買ってきてくれる。

 少女も他と比べると懐いている印象を受けるが、それでも二人きりになることは今まで見たことがない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ