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短編【文学】集(1)

作者: につき

言葉です。


私の中で、息をしている言葉です。


片付ける言葉は、好きではありません。


説明とか、解説とかも少し違います。


魚でしょうか。


私の中にある釣堀から、


言葉の魚を釣り上げて、


そのまま真っ白い紙の上に、落としました。


びちびちと、はねています。


泥臭いかも知れません。


地味な魚です。鮮やかな熱帯魚ではないんです。


時がたてば、死んでしまうかも知れませんが、


今、この瞬間は生きています。


生きていますから、光っています。


ぬらぬらとした、銀色の鱗に、朝日が反射します。


その瞬間に、私の泥臭い地味な魚が、虹色に輝くのです。


誰も見ていなくても、


びったん、ばったんと、


水をはねて踊りながら、


息絶えるまで必死になって、輝いているのです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 言葉を魚に見立てる視点が面白いですね(≧ε≦)!
2015/01/17 05:17 退会済み
管理
[一言] 魚が息絶えないうちに誰かに届けたいです。それってとても難しいですが…… いつか届くでしょうか。生きているうちに、何故生きているのかさえ正確に、伝わるでしょうか?それを信じて書くとします。死…
[一言] 自分の中にあるものを、そのままそっと、すくいあげていく。 何かにあてはめたり評価したりせず、ただそのまま。 そんな風に、自分自身とことばと大切に向き合っておられる印象を受けました。 素敵…
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