かわいい子
私は小屋の前にたっていた。周りには木だらけ。なんて素敵なんだろう。周りには人間はいない。
ささ、早く中に入ろう。こんなところで感動なんてしてられない。
なかに入ると私は嬉しさのあまりベッドに飛び込んだ。ふかふかしてる。気持ちいいな。
「にゃー、」
ベッドの下に黒い猫がいた。なんとなく金色の瞳が美しくて黒い猫を抱き締めた。やらわかくてぐにゃっとしている。
「かわいい奴」
そうしていると眠たくなってしまった。ゆっくりとまぶたがおちる
おきるとなんだかお腹が減っていた。仕方がないのでギルドに働きにいくとしよう。もちろんパーテイは組まない。
私は人付き合いがあまり好きでわない。なるべく人に会わないようにしなくてわ。
そう思い黒いワンピースに身を包んだ。ついでにギルドとかそういうこっちの知識は神が頭に叩き込んでくれた。
なんて便利な神なんだ。ま、この服では目立つから神に頼んどいた黒いワンピースを小さい袋から出す。
ついでにこれはけっこう便利だ。なんか地球のド〇エモンのぽけっとみたい。あー、幸せ
ついでに大金持ちにしてと言ったところ真剣な顔で拒否された。確か世界の均衡が崩れるだとかなんとか。
あと、腕輪ももらった。きれいな銀色のやつだ確か杖の代わりらしい。
さーて、でかけるか。黒いワンピースを着て私は千里眼でギルドの方向を把握する。
そして私は走り出した。軽やかに木と木の間をすり抜ける。風が気持ちいいな。
そんな感じで私はギルドのある大きな町に着いた。私はワンピースに付いていたフードを深くかぶり町にはいる。
私はギルドまでまっすぐ進んだ。人の多さに気持ち悪くなりながらも進まなければならない。
そうして見つけたギルドに私はほっとした。人が少ない。そうしてなかに入ると。中にはたくさんの紙が貼られてあってその中から一枚選んで持っていく方式らしい。私はとにかくお金がたくさん儲かるやつを見つけて店員さんに渡した。
「あなたまだギルドカード作ってないの?」
そういえば忘れてた。
「つくってもらえますか」
「いいけど、それならあのおじいちゃんのとこに行ってこっちは専門外だから。」
「わかりました。」
そうしておじいさんのところにいくとおじいさんは
「そこの水晶に手を当てて。」
こうかと水晶に手を当ててみると水晶が赤く輝きだした。それと同時に、ピッピッピッピっと音が鳴ってギルドカードが水晶から出てきた。
うわ~、これがギルドカードかな。私のランクはおーSSSランクか。
そしてさっきの店員さんにギルドカードをわたしさっきの紙を見せた。
「これを受けたいんですけど。」
「だめだめよ、あんたさっき入ったばっかの新入りでしょ。この紙に書いてあるランク見た? これはSランクがやっと倒せるレベルなのあんたみたいなSSSランクが倒せるようなーーーえーーーー」
いきなり店員さんは悲鳴をあげて後ろに倒れた。あわてておきあがらせ治癒魔法をかけてあげるとめを白黒させていた。
「何十年ぶりなのかしらSSSランクなんて、しかしこんな奴が。少し待っててください、ギルド長を呼んできます。」
「待たない、早く終わらせたい」
「そっかー、じゃあ手っ取り早くルシア一緒についてけ」
「ギルド長、いつのまに」
「このひとたったら、気絶したときからいたよ。」
「見ていらしたんですか!!」
「良く気づいたね。ついでにいうとこの依頼ルシアがついテイクのを拒否すれば私からのくどくどとした質問が待ってまーす」
なんてあくどいことを平気で言えるんだ。精神攻撃かよ。降参だよ。わたしってやつはなんて弱いんだろう
「わかったついてこい」
そうしていまだおろおろしているルシアの手首を握り歩き出した。ギルドから出ると私はルシアをつれてかなければいけないと言うイライラから全速力で走り出した。私は人間が大っ嫌いなのに。しかし殺したら殺したで罪悪感を感じるし。
走ればなにも考えなくてすむからね。あっという間に町を越え山を越えた。
「ぶ、ぶつかるぶつかるーーーーー」
なんて感じに後ろで騒いでいた奴がいるが無視だ無視。
そんな感じで私の狙いの化け物が千里眼で見つかった。かなり近い。そして私は小さく笑ってストップした。
「なにすんのよ!!」
顔を真っ青にさせながらいきなり叫びやがった。そして化け物達のちかずく音がする。
「しばらく動かないでね」
「聖域」
私はセルナに手をさし伸ばしてつぶやいた。無詠唱もできるのだが、若干効力が落ちるから念のためだ。
備えあれば憂いなしだからな。
私は化け物が間近にちかずいて来るのを音で感じた。うるさいな。私はルシアに見せつけるように銀の腕輪のつけた腕を掲げた。
そして銀の腕輪の周りから四匹の火の竜を呼び出した。それは初めは細い棒のようで、次第に大きく太い木の幹のようになった。
私は心の中で私に近づく化け物達の殲滅を命じた。
「うがー、」「だーーうー」「ろちしすねー」
意味のわからない悲鳴をあげて化け物は去っていった。
何て言うかこいつら弱すぎやしないか。それとも神からもらった能力がすごすぎたのかな。
「やれやれ、それにしても一応火の竜の威力わかったしいっか。」
「誰だ、我の憩いの時間を邪魔しょって」
私の呟きは大きな怒鳴り声によってかき消されてしまった。やっと本命のお出ましだ。しかしかなり怒ってんな。
「お主ただで済むと思うなよ」
そう意気込む竜は空を飛んでいた。真っ黒な色だ。しかしなんかかわいいの背中に乗せてる、.......私はかわいいのには目がないのだ。
「背中に乗せているかわいい子だれー」
「おお、この子のかわいさが分かるのか。」
「今せそっち行くから待ってて。」
そうすると私は空気を固めて階段上にしたこうすればいい。軽いステップでかわいい子の元まで駆け寄る。
「かわゆいだろ、我がこの子を拾ったのじゃ。森の他の連中は叫ぶしか脳がなくて困ったものだ。
......しかしなぜ我の言葉が分かる。そして話せる。」
「あ、神様からそれらしき能力もらったからね。」
「神様とな、それでは戦う必要もないな。負け戦などしても面白くない。」
「ところで私あなた達のこと討伐しに来たんだけど.........かわいいこに免じて許してあげる。」
もう戦う気など失せていた。しかしだ
「私と一緒に来ない。私あなた達が気に入っちゃった。」
「うーむ、おもしろいことを言う。」
「ぴー」
「我も千年はここに居たからなもうここ飽きたし一緒に行ってやる。」
「ありがとう」
「人形になるから少し待っておれ。」
そう言うとあっさり美しい黒目黒髪の女の子になった。
「どうじゃ、我の変身は」
しかし格好が問題だった。素っ裸なのだ。仕方がないので神様からもらった黒いワンピースを与える、
このまま町に戻ったとしても絶対に捕まる。そしてうだうだ質問攻めにされる。
「なかなかに着心地がいいな。やらわかい」
よし気に入ってもらったからまあいいだろう。しかしあのかわいい子は?
「あーーーー、落としちゃった。背中にのせてたの忘れてた。」
なんかテレパシー感じたのかかわいい子を探すため辺りを見回した。........ってか落としたの。
あんなかわいい子この高さから落ちたらどうなるかわかってるよねぇ。私は一度ギロッと.........名前わかんないや。
ま、今はかわいい子探す方を優先しなきゃ。
「聖域解除。」
そして私は空気の階段を降りてルシアのもとへ駆け寄った。
「悪いんだけど、小さくて白くてモコモコしたかわいい子知らない」
「これ」
そう言ってセルナはかわいい子を抱き締めていた。
「なんで?」
確かセルナの周りは聖域でおおったはずだ。なのにどうして
「それよりもどうして倒さないの。あなたなら倒せるはずよ。」
「あいつと話が合ったから。」
そう言って紹介してやる。