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紋章、占い、旅立ち・・・迷子

ストラと別れたスピカはその後何事もなくクソンについた

宿もどうにかとれクソンを散策しつつ、紋章の事について聴きに神殿に向かった


この世界には特に信仰されている宗教はないが、この世界を創世した神を奉っている神殿と神話ならあった

その神殿を管理している人に逢う様に村長から言われていた

旅の役にたつことがあるかもしれない、との考えからだった


スピカが旅に出たきっかけはあくまでも占いだが、その占いを残したのは神殿の関係者だったのではないかと村長は考えていた。どこにもその様な事は記述にないが・・・


「えーと、ここですか・・・」

神殿といえどそれほど信仰を集めているわけでもない神殿

看板などもなく道すがら人に聞きながらやっとたどり着いた


が、神殿とは名ばかりで普通の民家を若干大きめにしたような建物

神殿とわかるものは神様の名前である植物のレリーフが彫られているだけだった


「お嬢さん、こんなうらびれた神殿になにかようかね?」

足音が聞こえたと思ったら神殿の右手から男性が出てきた

初老の男性は神官の服装をしているが、手には箒が握られていた


「わたくしアウズからきました。あの、村長のフォマルから手紙を・・・」

「それはそれは遠くからわざわざお疲れ様ですね。立ち話もなんですからどうぞ中へ」

男性はスピカの科白をさえぎり神殿の中へ入るようすすめた

なぜ急かすのかスピカにはわからなかったが素直にそこは従った


神殿は祭壇があるわけでもなく、中央に神様の名前の植物がおかれているだけで他にはなにもなかった

あまりにもシンプルすぎるつくりにスピカはあっけにとられた

「ほほほ、あまりになにもなくてびっくりしたのではありませんか?」

スピカは慌てた。顔に出ていたのだろうか?

「いいえ、みなさん驚かれますからね。あまりに何もない。と」

スピカに座るように勧める男性の手に本が抱えられていた

分厚い古めかしい本。

つい、目がいってしまうが今は手紙が先と、鞄から取り出した

「はい、目を通させていただきますのでその間どうぞ」

と、本を差し出してきた

「えっ」と困惑している間に手紙を取られ、かわりに本を渡された

思ったとおり重たく、かび臭い匂いがした

「あの・・・」

どういうことですか?と聴こうと男性を見たが、手紙に集中しているのがわかりやめた

仕方なく渡された本に目を通す事にした

タイトルはなく表紙には細かい刺繍が施されていた


本は神話を物語風に書かれたものだった

子供でもわかるように簡単に書かれたものが前半に、より詳しく大人向けに書かれたのが後半にかかれていた

前半を読み終わったところで男性が手紙から目を離した


「さて、状況はわかりました。スピカ・トゥルス・アルファさん。遅くなってすみません、わたしはエッジワース・ハウトといいます。ここの神殿を守りつつ魔法の研究をしています」

よろしくお願いしますと手を差し出すエッジワースに、状況が飲み込めないまま握手を返したスピカだった

更新遅くなってしまいました。

旦那の実家に行っていました

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