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紋章、占い、旅立ち・・・迷子

夜に更新間に合わなかったです。

やばいくじけそう・・・

「私この村を出てゆかないといけませんの?」


スピカの発した言葉に慌てたのは父親のウィルだった

「そ、そんなスピカはまだ旅なんてできる年齢じゃ・・・」

スピカを抱き込むウィルに妻でありスピカの母ティスが

「あなた。スピカの意見をなにも聴いていませんよ?私たちが決め付けてどうするのですか?」

やんわりとウィルをなだめた


村長は親子を見ながら話が-いやウィルが落ち着くのを待って口を開いた

「もちろん旅で必用なものは村から用意いたします。お金もわずかばかりですが用立てます。何も今日明日のすぐに旅に出てというつもりはありません。いろいろと家族の中でも準備が必要でしょうし、スピカさんにも心の準備が必要・・・」


「わたくし行きますわ!」


村長の言葉をさえぎるようにスピカが叫んだ

 

「え?」


「何もそんなに急いで決めなくてもいいのですよ?旅に出ていただかないといけないのは確かですし、なるべく早いほうが嬉しいのですが出て行ってしまえばいつ帰ってこられるのかわからないのですよ?」

驚いた顔をした村長だったが、そこは上に立つものすぐに建て直した

「お父様、お母様ごめんなさいね。私何となくそんな気がしていましたの。いつかここではない場所に行く事があるって。漠然とでしたけれど・・・」

二人の顔を交互に見て、最後に村長をみた

「それにアウズには18歳になると少なくともコンシャースまでは旅に出ないといけない決まりがありましたよね?それが早くなった、長くなったと思えばいいのではありませんか?」


確かにこの村アウズには18になると独り立ちの準備として、一人ないし三人でコンシャース国まで旅に出ていかないといけない決まりがある

女でも関係はない。一人旅はなるべくさせないが・・・


不安と好奇心が入り混じった複雑な顔をしていたスピカ

たが、瞳は強い決意が現れていた


「わかりました。スピカさん準備に私たちも一週間はかかりますのでそれまでゆっくりしていてください」

スピカの表情から決意の固さを見たのだろう。

村長は笑いながら呆然としているウィルの肩を叩いた。


この日はこれで終わった。

その日の夜、村長の自宅にウィルが泣きつきに行ったとか行かないとか。


一週間はあっという間に過ぎた。

スピカは身の回りの荷物を母親に手伝ってもらいつつ用意した。

最後に

「スピカ。これに最後あなたが一針お入れなさいな。そうしたら完成ですからね」

母親が手渡したのはショールだった。アウズ村の村印と小さくだが旅の無事を願う模様が刺繡されている。

それに最後一針入れると完成するのだ。

「お母様。用意してくださったのですか?わずか一週間で・・・」

本来ならば半年はかかるものそれを一週間で仕上げた母親には脱帽した。

「少しインチキを致しましたけどね。魔法で」

スピカが完成させたショールを肩にかけながら教えてくれた。


「ほら、あなた。いつまでもうじうじしないでくださいな。最後のおまじないをしますので来て下さいな」

玄関を封じるように膝を抱えるように座る父を無理やり立たせた

「スピカぁー、行かないで~」

情けない声を出しながらも母親に言われたように手をつなぐ

三人で円陣を組むように手をつなぎ、互いの額をあわせた

「スピカ・トゥルス・アルファの旅路に幸多からん事を」

ウィルの台詞に続いてスピカとティスが続いた

これでおまじないは終わり


「さ、ここで私たちはお別れね。最後まで見送り出来ないけれど頑張ってね」

ドアへと手をかけたスピカに最後の言葉をかけた

「はい。お母様行ってきます。お父・・・様、行ってきます」

父の姿にクスッと笑いながら勢いよく家を出た



その日スピカの旅立ちと同じ時刻、村から遠く離れた場所で火山が爆発した


この大陸、星の運命を左右する出発の風が静かに吹き流れた






最近眠たいです。

さて、これからどうするか・・・

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