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OCEANBLUE 碧い海  作者: 西光寺 龍
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第一章  日本再生戦略実行推進チームスタート

① 日本再生戦略実行推進チームスタート 

 2013年9月8日大安吉日の日曜日、猛暑の夏が台風18号と共に過ぎ去りゆっくりと秋が近づいて来た、空はどこまでも青く高く海はどこまでも広く碧い、さわやかな塩風が頬をなでる横浜金沢区シーサイドライン野島駅近くの海際の金沢八景教会でささやかな結婚式が挙行されている、民自党衆議院議員大泉勇太郎の姉智子と横須賀市役所に勤める片岡秀雄の結婚式、参列者は親族だけのささやかな式で、披露宴は無く親族の顔合わせだけのカトリックの結婚式、皆正装はしていない軽装の参加である、

「よお~久しぶり勇太郎何年ぶりかな!」

「お~秀二、元気か高校の同窓会以来だから五年ぶりだ」

「しかし俺の兄貴とおまえの姉さんが結婚するなんてビックリだよ」

「俺はうすうす気が付いていたぜ!」

「そうか知らなかったのは俺だけかよ」

「勇太郎おまえのお姉ちゃんと俺の兄貴が夫婦という事は俺とおまえは義兄弟になるのかな」

「そうだ、兄弟だよ秀二これからも宜しくな」

 二人は固く握手をしながら嬉しそうに笑う

「秀二おまえ今何やってるの?」

「うん今次世代都市研究所で将来の日本の安全都市計画を多角的に研究している」

「日本の安全都市計画か今日本には絶対必要だな、特に原発が建設されている市町村には」

「勇太郎、今度時間が有るときに俺の研究所に来ないか?」

「時間は取れるけど、何で?」

「今俺のチームで日本の将来を大きく変えるかもしれない提案をまとめている、それを是非勇太郎に見て

 ほしい頼むよ!」

「うん分かった俺も凄く興味が有るよ、何時行ったらいい?」

「何時でもいいよ朝電話くれればその日は空けておくよ」

 二日後航空自衛隊武山分屯基地内に在る次世代都市研究所を勇太郎が尋ねる基地の入口でボデーチェクを受け秀二の研究所に案内してもらう、

「秀二俺は衆議院議員だぜ何故ボデーチェックを受けなければ成らない?」

「ごめん、ごめんここは誰でもボデーチェックするのが決まりなんだよ、ここで研究しているのは極秘扱 いだから、我慢してくれ」

「そうか分かった!しかしここなら秘密保持と警備は完璧だな、考えたものだ」

「勇太郎俺のスタッフを紹介する、付いて来てくれ」

 そう言いながら秀二は入り口のエントランスを抜け広い通路を進む、右側の大きなドアの前に立ちドア を明ける、そこはあまり広くない会議室のようだ、中には六人の若い作業服姿の男性が四人女性が二人

 直立の姿勢で勇太郎を迎えた

「勇太郎紹介する左から原子力を担当している飯田君と横山さん、次が電気関係担当の木谷君と松本さん

 そして船舶の構造力学担当の日高君と鈴木君だ」

 六人がよろしくお願いしますと勇太郎にお辞儀をする

「大泉勇太郎です、よろしく」

「みんな大泉さんは民自党の衆議院議員だけど今日は私の友人として来て貰った、公務ではないのでその

 つもりで、とりあえずみんな座ろう、勇太郎、ここで計画している概略を話す前に聞きたい事が有るん だ、多分ここに居るみんなも聞きたいと思うので答えてほしい、いいかい」

「わかった、何でも聞いてくれ?」

「勇太郎は今の日本の原発をどう考えている?」

「公人として答えるの?それとも私人?」

「もちろん私人としてだよ」

「わかった、私としてはこれからの日本のエネルギーの問題や経済の事を考えれば、原子力発電は絶対必 要だと思う、しかし3・11の福島原発の事を考えると安全が確保出来ない限り原発には反対するしか ない」

「うん、そうだな今の日本人はほとんどの人が勇太郎と同じ考えだと俺も思う」

「それから今日本全国の原発は停止している、勇太郎は再稼動に賛成、それとも反対?」

「率直に言えば安全が地元の人に正確に説明出来れば再稼動には反対しない」

「そうか、再稼動賛成の方か!」

「今のままの再稼動は反対だよ!」

「勇太郎の言う安全確保は活断層、大地震、つなみに対しての対策は入れるの?」

「現状では無理だと思う、原発を安全な場所に移動しない限り、後は神に祈るしかないよ地震が起こらな い様に」

「なんだよ、神頼みとは、解決にはならないよ・・」

「それから2020年に東京オリンピックが開催されるけどそれまでに福島原発の汚染水問題日本政府は

 解決出来るの?」

「その件は俺にはさっぱり見当が付かない」

「うん分かった、勇太郎は平均的日本人だよ」

「なんだよ、それ!」

「ごめん、ごめん別に悪気が有って聞いたわけじゃないんだ、これから説明する研究開発計画に関係する ので聞いたんだ、ここに居るみんなは今話した事を解決するために内閣官房直括の国家戦略室内日本再 生戦略実行推進チームとして日本中から集められた頭脳優秀な人達でこの六人以外五十名ほどが自分達

 の将来の日本を現在の日本の機構を無視して新しい日本を作るために計画立案しているチームなんだ」

「そうか、それで自衛隊基地の中に研究所が在るのか、納得したよ」

「ここの計画は外国には知られたくない、特に中国、韓国にはね」

「俺も与党の一員として最大限協力する」

「勇太郎は将来の日本の総理候補の政治家で我々と同世代の人間として期待している」

「俺も今の日本の官僚主導の前例重視の政策は良くない、もっと新しい発想でチャレンジしなければ日本

 は世界と対等に付き合う事が出来ないと考えている、本当にその極秘開発計画を俺に話してくれるの」

「もちろんそのために来て貰ったんだから、まず計画の第一は・・・・」

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