表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100/100

蹴速が行く。外伝。100億の思い出。

 100億の夜を100億繰り返し、それを100億も数えた頃。宇宙は、ただの黒であった。朝も夜も無い。時間は、まだ生まれていなかったのだ。100億と前言した数字もまた、無い時代。始まりも終わりも、まだその姿を見せなかった頃。


 宇宙は、寝返りをうった。原因は分からない。背中が、かゆかったのかも知れない。良い夢を見て、身もだえしたのかも知れない。それはともかく。宇宙は、波打った。


 そして、宇宙には、近くと遠く。距離が生まれた。


 波打ちの早く訪れる近くは、大きく動いた。ゆっくり訪れる遠くは、静かに動き始めた。そして、最後。宇宙の最果ては、同じくこの時生まれたのだが、最も激しく動いた。来る波と、打ち返しの波が衝突し、ものすごい揺り返しが起きた。波の吹き溜まり、そして新しく寄せる波。宇宙の果ては、最も恐ろしい場所になってしまった。


 そして、早く、遅く。時間が生まれた。


 時を意識し始めた宇宙。何もしない、を認識した宇宙。


 暇が生まれた。


 暇~と、うなった宇宙から、音が生まれた。


 暇潰しを考えた宇宙。思想が生まれた。


 ん?


 宇宙は、宇宙そのもの。全てであったので、今まで何かを探ると言う発想が無かった。全てが、内に有ったのだ。だが、今、最果ての様子を伺ってみた。すげー荒波で、ちょっと近寄りたくないなー、と思った。


 形が生まれた。


 マジ単色だけとか。もっとバラエティ欲しくなーい?


 色が生まれた。


 色の誕生により、宇宙の暗黒は、単一では居られなくなった。


 しかしながら、全ての色は、まだ暗黒に飲まれていた。


 色が有るのに、わしだけとか。ありえんし。


 光が生まれた。


 光は、暗黒から生まれたにも関わらず、超働き者だった。


 宇宙は、現在の宇宙の姿になりつつあった。


 暗黒は、もはや、ぼっちではなかった。が。


 良い顔するの、めんどっ!でも、こやつらすげえ良い子だし。嫌われるのもなあ・・。


 暗黒は、家出した。


 こうして、宇宙は、光に包まれ。遠く遠く、遥か始原の彼方。太陽系にも光が灯った。


 そして、地球が生まれた。


 今より100億年の昔の事だ。




 世界昔話。始まりの暗黒。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ