第二十七章:贖罪の重み(ウェイト・オブ・アトーンメント)-1
悲劇の塵は、誰もが予想していたよりも遥かに重く、静かに降り積もった。
その一粒一粒が鉛の球のように、この家の床に落ちては、音のない悲鳴を上げていた。
奇跡の光が消えた後、アイアンソーン家に訪れたのは、期待された歓喜ではなかった。
代わりにやってきたのは、より深く、窒息しそうな死寂だった。
夜よりも暗いその沈黙は、家族一人一人をそれぞれの孤島へと幽閉してしまった。
見えない蜘蛛の巣が張り巡らされ、誰かが口を開こうとするたび、言葉は粘りついて喉の奥で苦い塊となった。
丸二日間、トールは工房に鍵をかけて引きこもった。
だが、鉄を打つ音はしなかった。
かつて烈火を飼い慣らし、鋼鉄を従えたその手は、今や無力に垂れ下がっているだけだ。
彼は冷え切った鉄床の前に座り込み、心の拠り所だった炉の火が消え、冷たい灰へと変わっていくのをただ眺めていた。
火花はもう跳ねない。火さえも、この男の絶望を感じ取ってしまったかのように。
彼はアイリーンに会うのが怖かった。
あの、山間の渓流のように澄んだ瞳と向き合うことができなかった。
そこには、彼が受け止めきれないものが多すぎた――愛情、赦し、そして彼が最も恐れる「理解」。
三日目の夕暮れ。
夕日が家全体を血の色に染める頃、彼はようやく、見えない糸に引かれる操り人形のように、アイリーンの部屋の前までたどり着いた。
一歩一歩が泥沼を歩くように重い。呼吸をするたびに、鉄錆と煤の味がする。
ドアの向こうから、姉の呼吸音が聞こえる。
残酷なほど穏やかなその音は、彼女が生きていることを告げると同時に、もう二度と、かつてのように軽やかにこの家を駆け回ることはないのだという事実を突きつけていた。
手が上がる。関節が白くなるほど強く握りしめられ、骨が軋む。
だが、その手は空中で停止し、見えない壁に阻まれたように降りてこない。
上げては下ろし、また上げては下ろす。
この薄い木の板一枚が、天国と地獄を隔てる越えられない境界線のように思えた。
最後には、深く息を吸った。
その吸気には、工房の匂い――錆、煤、そして言葉にできない絶望が満ちていた。
彼はついに、ドアを押した。
アイリーンはベッドに背を預け、窓から差し込む茜色の夕陽を浴びていた。
逆光が彼女を聖女のように縁取っている。
彼女の手には、アーガスが忘れていった小さな彫金用のハンマーが握られていた。
まだ自由が利くその細い手で、彼女は不器用に、しかし一心不乱に、ハンマーの柄に滑り止めの革紐を巻き直していた。
病み上がりで力が入らないのか、一巻きごとに苦労しているが、その動作には芯の強さが滲んでいた。
身体の欠損と、彼女の内にある枯れることのない弟たちへの愛。その対比はあまりに優しく、そして直視できないほど痛々しかった。
瓦礫の中で咲く花のように、胸が張り裂けるほど美しかった。
ドアの音に気づき、彼女が振り向く。
トールだと分かると、その顔に花が咲くような笑みが浮かんだ。虚弱さゆえの蒼白さはあるが、それは春の最初の陽光のように、部屋の陰鬱さを貫いた。
「……トール。来てくれたのね」
その声は水面を掠める羽毛のように軽く、責める響きなど微塵もない。純粋な喜びだけがあった。
トールは言葉が出なかった。
彼はただ無言で歩み寄り、腰までずり落ちていた毛布を、不器用な手つきで掛け直した。
樹皮のように粗い指先だが、そのタッチは壊れ物を扱うように繊細だった。
それから背を向け、水をコップに注ぎ、慎重にアイリーンの口元へ運んだ。
この不器用な温かさの中で、怨嗟と嫉妬で鉄のように硬化していた彼の心臓に、初めて鋭い激痛が走った。
どんな怪我よりもリアルで、骨髄に達する痛み。
彼は椅子に座ったが、姉の目を見ることはできなかった。
ただ、自分の膝の上にある、タコだらけの無骨な手を睨みつけていた。
かつて誇りだったその力は、今やあまりに無用で、空しく見えた。
長い沈黙の後。
彼はようやく、喉の奥から絞り出すように、呻き声に近い問いを吐き出した。
数日間、彼の魂を切り刻み続けてきた問いを。
「……なんでだ?」
【あとがき】
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