表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
殺人鬼令嬢  作者: 結城 からく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2/2

後編

 ミナの死を皮切りに、場はパニックに陥った。

 貴族達は血相を変えて逃げ出す。

 そこに獰猛な顔のアーキーが襲いかかった。


 彼女は割れたワイングラスを振り回す。

 鋭利な断片が貴族の首を描き切り、腹を捌き、胸を滅多刺しにする。

 臓腑をマフラーのように巻き付けてアーキーは高笑いした。

 グラスを投げ捨ててテーブルを持ち上げ、また別の貴族に投げつける。


 逃げ遅れた貴族が軒並み死んだタイミングで、槍を持った兵士達が駆け付けた。

 彼らは逃げる貴族を押し退けて一目散にアーキーのもとへ向かう。

 互いに指示を出しながら兵士達は戦闘態勢に入る。


「あの女を止めろォッ!」


 勢いよく突き出された槍をアーキーは目視で躱した。

 彼女は兵士を蹴って槍を奪い取ると、ひらりと回転させて彼らを薙ぎ払う。

 まるで曲芸のような挙動に誰もついていくことができなかった。

 兵士達が次々と攻撃しても、アーキーは華麗に避けながら反撃を繰り出していく。

 そのたびに犠牲者が爆発的に増えていった。


「くそ、なんて動きだ!」


「囲め囲め! 同時に攻撃するぞッ!」


 四方八方から迫る刺突をアーキーは紙一重で回避していく。

 彼女がカウンターで放った槍は、兵士の顔面を貫通した。

 アーキーはそのまま力任せに振り回す。

 人間ハンマーが他の兵士を吹き飛ばした。


 倒れた兵士達は慌てて起き上がろうとする。

 そこにアーキーが獣のような跳躍で掴みかかった。

 彼女の手にかかった者は、頸動脈を噛み千切られるか、首を踏み折られて絶命する。


 そうしてものの一分足らずで、アーキーは兵士を皆殺しにした。

 死体だらけの荒れ果てた室内で小さな悲鳴が上がる。

 アーキーが顔を向けると、そこには玉座で唖然とする国王がいた。


「わ、我が王国が……」


 アーキーは満面の笑みで近付く。

 落ちていた儀式用の剣を拾い、問答無用で国王の首を刎ねた。


 絶望に満ちた生首が床を転がる。

 断面から噴き上がる血飛沫が雨のように降り注ぎ、アーキーの全身を染め上げる。


 彼女が満足感に浸っていると、すぐそばに真紅の魔法陣が発生した。

 発光する魔法陣から羽と角を持つ男――最上位の悪魔が出現する。

 悪魔は不敵に笑ってアーキーに話しかける。


「ククッ、面白い女だ。どうだ、特別に我輩の妻に――」


 アーキーは会話を聞かずに剣を振るった。

 仰天する悪魔の首が宙を舞った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ