くちびるでおならのまね
鼻にかかったか゚行の発音で遊んでから、数日後のこと。
ユキがシンヤに言った。
「今日、これから私の家に遊びに来ない?」
シンヤは、考える。
「じゃあ、行っていいなら、お願いします」
「わかった、決まりね。それならさっそく行こう」
そんなわけで、シンヤは、ユキの家に遊びに行くことになった。
そして、二人は、ユキの家のユキの部屋に入った。
シンヤは、女の子の部屋に入るということがはとんどないので、珍しがっている。
ユキは、少し休憩しているが、しばらくして、話し出した。
「さーて、今日は何して遊ぼうかな?」
ユキが楽しそうに言う。
「そうだ、くちびるでおならのまねをしちゃおうかな」
ユキがそう言うとシンヤは、不思議がる。
「それって、どういうこと? やっぱりお口遊び?」
シンヤが尋ねる。
「じゃあ、実際にやってみるよ、ちょっとはずかしいかも」
ユキは照れている?
「ぶーーーーーーー……」
ユキのくちびるが激しく振動しおならのような音が出た。
「すごい、どうやるの?」
シンヤが、わくわくしながら尋ねる。
ユキが答える。
「いろいろな練習法があるみたいだけど、今回は、スイカのタネでいこう」
シンヤが疑問を持つ。
「スイカのタネって?」
「こうやって、スイカのタネをぶーーって飛ばすようにするんだよ」
ゆきのぶーーは、普通の日本語のぶーーと違って、くちびるが激しく振動していた。
シンヤは、まねしてみるが、くちびるが振動するぶーーの音は出なかった。
シンヤは、ユキのぶーーっと振動するくちびるを想像しながら萌えていた。
くちびるが振動するって、けっこうえっちな感じかもしれないと。
「やっぱりこれも練習かなあ?」
シンヤは気を取り直して、言った。
「そうだね、できるようになると気持ちいいよ」
「じゃあここで、復習だよ。とぅるるるるる……やか゚き゚く゚け゚こ゚を言ってみようか」
ユキが提案するとシンヤは、発音する。
「とぅるるるるる……、か゚き゚く゚け゚こ゚。まだ下手だけど、一応言えるようになったよ」
シンヤが答えた。
「もしかして、わたしのお口遊びに興奮してない?」
ユキが突然聞いてきた。
「特にそんなことないよ」
シンヤは、ごまかした。
「そうかなあ? わたしがお口で遊んでいるときとても楽しそうなんだけど、まあいいか」
ユキは、鋭く聞いてきた。
こうして、二人の秘密の遊びは続く。