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これからも
シンヤとユキが宇宙語などを激しく発音した日から数日。
二人は、いつもの空き教室で楽しい時間を過ごしていた。
「宇宙語を披露したことで、私のネタは尽きてしまったわ」
ユキは、ちょっと寂しそうに言う。
「そうなんだ、でも僕は、ユキさんとこれからも遊びたいです」
シンヤは素直な気持ちを言った。
「ありがとう、それじゃあ、両目をつむってくれる?」
ユキが提案する。
「いいけど、何するの?」
シンヤは、疑問に思いながら、目をつむった。
「チュッ!」
シンヤの耳元で、ユキの口の音がした。
「さすがに、キスはまだかな、でもこれからもよろしく」
ユキは、口でキスのような音(?)を鳴らしたあとに言った。
「びっくりした!でも、こちらこそ、これからもよろしく」
シンヤも言葉を返した。
そんなわけで、シンヤとユキの楽しい日々は続く。