高難度の技に挑戦
シンヤは、ユキと遊ぶために、空き教室へと向かっている。
ユキは、シンヤにジャージの上下と体操着の上下を持ってくるように言った。
フラフープ回しを思いっきりするための考えだと思われる。
そして、空き教室に入ると制服姿のユキがいた。
「あれ、ジャージに着替えてたんじゃないのか?」
シンヤがユキに尋ねた。
「私も今来たばかりなの、これから着替えるんだけど、壁とかないから、教室の隅で着替えるから見ないでね」
ユキは、そう言ったが、シンヤは、ユキはガードがゆるいのではと少し思った。
そんなシンヤは、教室のユキとは逆の隅でジャージに着替えた。
「着替え終わったよ」
ユキがそう言うと、シンヤはユキの方を見た。
ユキはジャージに着替えていた。
「それじゃあ、フープを腰で回す練習しよう」
ユキは、フープを腰で回し始めた。
シンヤはユキの様子を観察していたが、無駄な力が入ってなくて、楽にフープを回しているように見えた。
シンヤも練習を開始した。
まだ、フープはすぐ床に落ちるが、少しだけ腰で回るようになってきた。
「この調子だよ」
ユキはシンヤに言った。
しばらく二人でフープを腰で回す練習をしていたが、ユキが練習をやめた。
「今日は、私はとても難しい技の練習をします」
「どんな技?」
シンヤが尋ねる。
「まだ全然できないんだけど、見ててね」
ユキはそう言うと、前屈みになって、少しお尻を突き出した。
そして、フープをお尻にセットした。
お尻にフープを接触させたまま手でフープを回した。
ユキは、お尻を振った。
すると、フープは、ユキの体から離れて転がって行ってしまった。
シンヤは、不思議がった。
ユキは説明する。
「私が練習しているのは、お尻でフープを回す技だよ、難しくてまだ全然できてない」
シンヤは驚いた。
フープをお尻で回すことができるのかと。
「これがお手本動画だよ」
ユキが、彼女のスマホをシンヤに見せた。
その動画には、本当にお尻でフープを回す女性が映っていた。
「すごい」
シンヤは、驚いた。
「わたしも、このお尻で回すのできるようになりたいんだ。でも、まだ1回転させるのがやっと」
それを聞くとまたシンヤは萌え状態になってしまった。
ユキが、前屈みになって、お尻を後ろに突き出す様子は、ちょっと萌えたのだ。
そして、もしユキがお尻でフープを回せるようになったら、もっと萌えるかもしれないとドキドキした。
「ふごごご、ごごー」
ユキがブタの鳴き声のように鼻を鳴らした。
「ごごごごー」
シンヤも、まねして返した。
そんなわけで、ユキは、お尻でフープを回せるように頑張っている。
シンヤは、まずは腰で回せるように頑張って練習しているのだ。