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テンション高い
シンヤとユキは、いつものように二人で遊ぶ。
「ぶぶぶぶぶぶぶ……」
ユキがくちびるをブルブル振動させる。
シンヤが言う。
「やったことのない、お口遊びだな」
ユキが、返す。
「やっぱり、これも練習かな」
引き続き、ユキが話す。
「今日は、気分がいいのです。ぴゅーーーー」
ゆきは、口笛を吹いた。
そして、それは、簡単なメロディーを奏でていた。
その後は、ユキが一人で、いろいろな声や音を出していた。
しばらくして、
「ごめんね、一人で、突っ走って、でもお口が止まらないというか、お口が音や声を出したがってるんだよ」
ユキが謝って、説明する。
シンヤは思った。
「お口が、音や声を出したがっているって、どんな感覚なんだろう?」