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§第10話 認証とデータ送信

 朔次がつっこんでいるのが草wwww.


朔次  カレシって誰だ。俺は許さんぞ

暁  お父さんか!いや……それも……それもありっちゃありか

朔次  ん?

暁  いえ。いえいえいえなんでも。えっと。あ そちらは大丈夫でしたか


 と、潤に話題を振る。何をごまかしたのか。


潤  ええ。お陰様で認証は終了しました。ゴンベさんマゴエモンさんおご協力ありがとうございました。さて。自己紹介させて頂きます。私はミカド通信社の渉外コンサルタントを請け負っておりますロビンソンエージェンシーの潤間潤と申します。潤う間に潤ってしまう潤間潤です。

暁  え 名乗るんすね


 二人は一瞬顔を見合わせた。


朔次  我々の仕事に名前は意味が無いだろう


 少しの間。潤が通信機の向こう側でにっこり笑った。そんな空気感のある間だ。


潤  そうですね。こういう業務ではそうかも知れません。しかし我が社では名乗る事にしております。一般論ですが仮令(たとえ)偽名であっても名前を呼び合う方が信頼性が増し交渉の成功率が向上します。この事は認知社会心理学の研究報告で明らかになっています。もちろん強制ではありませんのでご安心を

朔次  了解したウルマ氏。我々は匿名のままで頼む。

潤  ではゴンベさんとマゴエモンさんで

朔次  匂坂と焼尭だ

潤  ゴンベ

朔次  サ・キ・サ・カだ

暁  ヤケタカっす

潤  承りました

朔次  それで?アドレスはどうなった

潤  データアドレス送信準備はできています。ただ

暁  ただ?

潤  今この通信チャネルは先ほど我々が経験したとおり、盗聴リスクが非常に高くなっています。ですのでデータはダウンロードではなく別メディアでお送りする事を提案致します。お渡しは6時間後。記録メディアはそちらの希望通りで。いかがでしょうか。


 二人は再び顔を見合わせた。


朔次  ちょっと待てそれは約束が違う。我々はデータを受け取る為にここまで来たんだぞ。ネットでも何でも今すぐ送信してくれ


 数秒の間。二者間の緊張が高まる。


 潤が切り出した。


潤  承りました。では今からアドレスを送りますからスクランブルをかけてダウンロードしてください


 二人は少しホッとした表情。回線の向こうから操作音が聞こえる。


潤  繰り返しますがこの通信は先程のように何者かにジャミングされるリスクが残されています。データの完全性は保証できませんので悪しからずご了承願います。宜しいですね

朔次  了承した


 タン、という音。


潤  アドレスを送信しましたので切断します。グッドラック


 プーン、という音と共に通信が切断された。暁は通信装置を操作する。アドレスからのダウンロード操作をしているのだろう。


 と、暁はリズムを取り始めた。またかい。


次回は……「第11話前篇 データロスト(1)」

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