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7 とうとう卒業です

 学園を卒業と共にランクアップする事になってます。今までDランクだったから、指名依頼が来るCランクに上がる筈です。ギルドで更新の手続きをして帰って来たカードの色が…ゴールドカード。Cランクまでは普通の鉄カードの筈。Bランクだってシルバーカードですよ。何故に?つい、『アランお父様ッ。』て上目遣いでウルウルと睨んでも仕方ないと思うのですよ!『ギルマス、返って来た私のカードですが、Aランクのゴールドカードに見えるのは気のせいですか?確か、指名依頼の来るCランクになるってお話しでしたよね⁉︎』と問うと『ミスティーヌは昨日学園をトップの成績で卒業して、成人の儀も無事に終えたよね。しかも、優良な工房の工房長として商業ギルドにも加盟していて、共通カードになってますよね、だから!商業ギルドからの推薦が強くてな、私がどんなに頑張ってもAランクに留めるしか出来なかったんだ!分かったかい⁉︎ミスティーヌ。頑張って!やっと!Aランクに抑えたんだよ。ハァ、次に何かしでかしたら即Sランクだからね!気を引き締めて行動する様に気を付けなさい。昨日迄は学生だから。って言い訳が通じたけれど、もう無理。既に指名依頼の打診が数件来ているし、ミストはまだ16歳になったばかりなのに…』とアランお父様がため息を吐いてます。『そうそう、これからはお金の管理も忘れない様に、こまめにチェックしなさい。この後でも良いからちゃんと残高確認をしておきなさいね!』何故か涙目のギルマスに叱られてしまいました。…解せぬ!


 8歳で仮登録してもらいGランクで冒険者見習いを始め、サイトバル兄様に付いて行った振りをしたりして、インベントリに溜めていた薬草を少しずつ納品。新鮮さを疑われつつも、亡くなった両親から引き継いだ高性能マジックバッグのせいにして、アラン父様の陰でこっそり出してましたけど、買い取り金は殆どをギルド貯金に積み立ててましたね。


 10歳を待って本登録をしてFランクに上がり、週末冒険者として薬草に加えて一角兎などの素材も納品し始め、この辺りから時々、銅貨迄をお小遣いとして貰う様になったかな⁉︎攻撃魔法を使う様になってからはオーク系やベア系やディア系も仕留める様になって更に貯まっていった筈。ゴブリンは美味しい処が無いけど、討伐対象だったから仕方なく倒したけど、ホント、嫌いです。って言うか、好きな人は居ないのがゴブリンですね。


 学園に通い出して薬学や錬金術を習ってからはポーションや付与魔石も売ったから、両方のギルドから結構稼いでると思う。お小遣いには最初に決めた銅貨以下しか受け取らなかったし、それも余っている位。インベントリにいろいろと入っているから、そんなに買う物も無いし。前世の記憶が有って、更に全属性の魔法が使えるから、余りお金を使う必要を感じないというか。工房長としての収入もかなり有るけど、アレは商業ギルドの別カードだから関係ないし。もしかしたら、それが混ざっていると勘違いしたのかも⁉︎


 言われた通りに残高確認をしました。0の数が7を数えた辺りで目を反らしてしまいましたが。まぁ、7年も真面目に貯め込んでいましたからね。インベントリに在る遺産のほぼ倍程の金額でした。取り敢えず、初めて預金を下ろし、家族全員にプレゼントを買いに行きましょう!


 普段は行かない高級店でドキドキしながら選びましたよ。支払いに不安は無かったのですが、店員さんの視線がね、アウェー感半端無くて。子供が独りで何か悪さでもしに来たのかって目でジーッと見られました。流石に気分が悪くなって帰ろうとした処に商業ギルドのギルマスが奥から出て来て、嬉しそうに話し掛けて来ました。『家族に記念になる様なプレゼントを探しに来たのだけど、私に売りたく無さそうなので、他で探そうと帰る処でした。』と話すと、奥の部屋に案内されました。


 アラン父様とマリアナ母様にはお揃いになる帽子とコサージュを、サミュエル兄様とアニス姉様、サイトバル兄様とエルーシャ姉様には、其々お揃いのブレスレットを。ミラード君にはスマートなペンとインク瓶のセットを。イルミナちゃんには可愛い髪飾りを其処で選んで買いました。支払いですか?全部で金貨8枚でお釣りが来る程度だったので、勿論、その場で現金払いにしましたよ。


 店をギルマスと一緒に出ましたが、店主がギルマスに睨まれていましたね。帰り道でギルマスに聞いたのですが、あの店員は跡取りで大事にされ過ぎたせいか、客対応が悪いと商業ギルドにまで苦情があったそうで、今日は店主に苦言を呈しに来ていたそうです。話しを聞いた店主は、『私の息子に限ってそんな事は無い。』と笑っていたそうですが。


 ギルマスは、『店主はそんなに悪い人では無いんだが、嫌な思いをさせて悪かったね』と謝って来るので、『ギルマスのお陰でプレゼントは良い物が買えました。ありがとうございます。でも、あの様な態度を取られては、二度とあの店には行かないと思います。』と、お礼を言って別れました。


 プレゼントを買って家に帰ると、部屋が飾り立てられていました。結婚して別に家を構えたサイトバル兄様の家族もみんな来ていて、私の卒業&Aランクアップ昇格のお祝いをして頂きました。私も家族みんなにプレゼントを用意してましたので、お互いにサプライズを贈り合う事になり、プレゼント交換をしました。実は、どれにも魔石や石が付いた物を選んだのですが、付与は掛かっていないのです。では、みんなに包みを開けてもらって、付与大会の開催です!


 其々に欲しい魔法を聴いて付与しまくりました。全員のプレゼントに掛け終えて満足していると、エルーシャ姉様が私にもプレゼントの中身を見て。と促します。そうだった!と大きめな包みを開けると、綺麗に刺繍された胸当て付きの防具が出て来ました。真ん中の魔石には結界付与したからね。と言われました。私が使えるのは知っているけれど、何かあった時の保険になれば良いと考えてくれたそうです。私は嬉しくて笑い泣きをしてしまいました。


 明日からサイトバル兄様のパーティーに混ざって、王都まで護衛をする事になっているのです。指名依頼を申し込まれていた中で、1番身分が高くて断り難かった為、兄様のパーティーと一緒の条件でアラン父様が受けました。護衛された事はあってもするのは初めてなので、勉強させてもらうつもり満々です。


 待ち合わせ場所にはマジェンダ公爵様の御一行が現れ、リーダーのソルトンさんが挨拶に行き、打ち合わせをして戻って来ました。お隣のリストレント領から護衛して来た冒険者達と引き継ぎをして王都を目指します。サルカンドを通らない方が早いのですが、此方を迂回した理由が『私の初指名依頼者になりたい。』だそうで『?』なのですよ。公爵家関係と言うと私の知っている中ではハリシエダ様が1番に思い浮かびましたが、まさかね⁉︎


 1週間掛けて王都に着きました。途中魔獣を何回か倒し、毛皮が綺麗な物や食べて美味しい物は私が水魔法で倒して、マジックバッグに入れるフリしてインベントリにしまい、盗賊はスリープで捕縛して通りすがりの街で警ら隊に引き渡し…ちょっとだけ⁉︎活躍して?依頼を終了しました。サイトバル兄様は呆れただけ?でしたが、レインボーの皆様には驚かれてしまい、もしかして、やらかし?ってこういう事の積み重ねかも?と思いながら、冒険者ギルドに報告に行きました。


 ソルトンさんが代表で報告してくれてる間に、解体場所に魔獣を出しに行きました。サイトバル兄様が、魔獣に関しては其々が倒した物で分ける。と言ったのですが、私の我が儘で魔獣を選んだのですから、知らんぷりで混ぜて出しました。けどね、解体の職員さんが『これだけはっきりしてるとねぇ混ぜる意味ないと思う。』と笑ってます。確かに、私の倒し方って傷が付かないから…


 でも、其処は必殺知らんぷりで躱して人数割りにしてもらいました。一角兎だけは私が全部貰う事で話しがついていたので、今回は出していないのです。お陰で兄様達も納得⁉︎してくれました。


 受付に戻り、私の分の依頼料と買取の支払い方法をソルトンさんに聞かれてたので、全額カードチャージでお願いしました。王都では屋台で無ければカード決済で買い物が出来ると聞いたので、必要無いかな?と思ったのです。だってインベントリにお小遣いの残りもたっぷり有りますからね。受付でチャージの為にゴールドカードを出すと驚かれましたが、今更ですよ。


 パーティーと宿で待ち合わせる事にして、サイトバル兄様と一緒に商業ギルドに来ています。サルカンドのギルマスから渡された紹介状を受付に渡したら、何故かギルマスの部屋に案内されました。


 実は、回復と結界の付与魔石の販売依頼が工房に来ているのです。王都の方が魔術師は沢山いる筈なのに依頼が来ました。何故かと言うと、回復魔法の持ち主は教会に取られ、結界魔法の持ち主は王城に囲われるらしく、サルカンドの私の様にギルドで確保されるのは稀だそうです。まぁサルカンドは田舎ですし、私の養父は冒険者ギルドのギルマスですからね。そもそも私も一応隠して?いましたから。此処で私個人が確定されては面倒に巻き込まれそうなので、工房長として、工房の商品の発注として対応する事にしました。工房で確保出来る魔石と、付与出来た生産量で、サルカンドのギルマスと折半してもらう事で、数を確定せずに終了しました。


 『其れとは別の件ですが…』と、森で独り暮らししていた時に作っていたアクセサリーを出して、『売り物になりそうなら、お願い出来ますか?』と聞いてみました。インベントリに仕舞われていた前世の遺品で作った物です。今の技術で再現出来るかどうかはわかりませんが、せっかく作ったからには日の目を見せたいと思っていて、王都のギルマスに会うなんてこれっきりだから良いかな〜と、軽く考えていました。


 トンデモナク食い付かれました。材料に。やっぱり出さなきゃ良かったみたい。ただ、インベントリから出したのは5個だけだったので、『此れしか持っていないし、亡くなった実の両親が生きていた時に手に入れた物だから、今となっては何処の誰から手に入れた物か判らない。』と嘘を吐いて誤魔化しました。結局、金貨5枚にまで下げて買ってもらいましたが、暫く商業ギルドには近寄らない様にしなきゃ‼︎


 疲れた兄様と宿に戻る途中で香辛料のお店に寄ってもらい、胡椒やハーブ、塩などを手に入れました。早速、宿のキッチンを借りて、一角兎を捌いて塩、胡椒、ハーブで味を付けて、カツを揚げてインベントリに仕舞うと、同じ味付けでステーキを焼き、パーティーの食事に足してもらう様にお願いして、部屋に戻りました。兄様への疲れさせてしまったお詫びとお礼の為に作りましたが、兄様だけでは、パーティー内で変な空気が生まれてしまっても困りますからね。食い物の怨みは怖いでしょ⁉︎


 夕飯でステーキを食べたソルトンさん達は大はしゃぎで私をパーティーに誘ってくれました。食事担当として(笑)

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