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53 リストアップ?からの委託販売計画

 妊娠が分かって外に出ない方が良い時期なので、思い立った時がその時よねぇ〜と、ダンジョン産のアイテム類を主に整理する為、インベントリを覗いています。


 一角兎やスライムやボアなどの手軽に集まる小さめの魔石は、何時も使い切りに近いから殆ど残って無いなぁ。と思いながら、リストを作り始めましょう。先ずは、アクセサリーを作るのに人気のあるアイテムから見ていきますか。ダンジョンでは沢山採集して来ましたからね。


 パールの小103個。中76個。大37個。大玉の中でもレインボーカラーのレア8個。ホタテから採れるパールは、運が良ければ入っている。と言うか、貝柱の方が多かったのですよね。なので数は比較的少なめです。と言っても、中でイヤリングやピアスに使える1点物の大きさがありますし、大玉ならリングにすると見栄えが良いですからね。充分の量と言えます。8個しか無いレアは女神様に作るのに避けておきましょう。一般に売り出すなら小のサイズで丁度良さそうです。大玉なら貴族相手に充分インパクトがありますからね。


 サンドローズ57個。虹色サンドローズ7個。サンドワームを倒しまくって獲り貯めましたが、アラン父様や、サミュエル兄様にかなり売り捌いて貰ったので、残りはコレだけです。どちらもペーパーウエイトに使える重さがありますから、アクセサリー向きでは無いかもね。


 アイスローズ23個。水晶のように透き通った石で出来た薔薇は、サンドローズの高級版?こちらもペーパーウエイトに使える重さがありますから、アクセサリー向きでは無いですね。(笑)


 ダンジョンのランクダウンした後の物は二回り程小さいので、ブローチやロープタイに人気ですが、私の持っているサイズだと大きいから重さが出ちゃうのですよね〜


 ガーネットリリィ218個。ファイアタートルの背に10本以上は生えていたので、ガーネットリリィを採る為に結構な数を倒しましたね〜(笑) ガーネットとガーネットリリィの深い紅色の組み合わせが好きなので、かなり頑張って集めました(笑)


 サイレントスパイダーの糸94かせ。1かせで婦人服1枚分の布が織れる長さと言われています。この糸で編んだ物には静寂の追加効果が付くので、図書館司書を始めとする文官の制服に良く使われています。図書館や書類仕事の時には雑音が少ない方が良いので、ベストな素材です。


 私は糸を撚り合わせてレース編みにしてショールを編むのに使ってますが、私が編むと何故か静寂に気配遮断が更に付くのです。因みに、職人さんが1本取りで編むとても綺麗なレースには、静寂の追加効果しか(⁉︎)付かず、気配遮断が付かなくても、とても高価に取り引きされるんですよね。


 因みに、サイレントスパイダーの糸を撚り合わせたロープには沈黙の追加効果が付くので、魔術師の捕縛に使われたりします。魔物の素材だからか細くても丈夫で、簡単には引き千切られないのですよね。余り出回らないのもあってか、高級品扱いがされていますね。


 さて、次は…毛皮だと、スノーフォックスが27枚枚。ホワイトディアが35枚。グレイグリズリーが20枚。アルミラージが38枚。ホワイトグリズリーが21枚。シルバーウルフが78枚。ホワイトオークが10枚。ナウマンが10枚。シルバーグリズリーが29枚。シルバーアルミラージが8枚。ファイアラットが31枚。他にも多少残ってますが、毛皮は売り易かったので余り残ってませんね。


 ウルフは群れで来るので集まりやすかったのですが、グリズリー系の大型は単独が多かったから、集めるのが大変でしたね。正直なところ、お肉は要らないから皮を置いてけ〜と念じながら討伐していましたよ。でも、見て綺麗、触って気持ち良い高級品ですから、頑張りました。…お肉、美味しいので、本当は要らなく無いです!キチンと全部持ち帰って来ましたからね。そして、美味しく頂いております。


 ナウマンの毛糸10かせ。保温性抜群のレア物なのですが、手触りがイマイチで、私としては期待はずれのアイテムです。折角編んでも柔らかく無いというか、どちらかと言うと、綺麗とか繊細とかでは無いので、男性向けになりますね。


 ファイアリザードやレッドドラゴンの皮は興味が湧かなかったので数枚。売る程ではありませんね。此方はお肉がメインで狩りをしました。淡白な処が鶏肉みたいで、唐揚げに最高なんです。モリーノだけではなく、パール様とフェンリル親子からも良くリクエストをもらいましたね…揚げても揚げても追い付かなくて、食欲が消えた事も有りましたね…遠い目…


 マグマゲータやレッドリザードの皮も各17枚と少ないですね。アイテムはお肉が多くて、淡白で美味しかったので嬉しかったのですが、もう少し革が落ちても良かったかなぁ。炎耐性が付いていて、深い紅色が綺麗なので女性には人気の高い革です。ただ、あそこは暑過ぎて火傷し易いからね〜長く居たくはない場所なので、余り集められなかったのですよ。


 角や牙は雑多に有りますね〜面倒くさいから今回は見ない振りで。次は、サハギンの三叉の槍…銛?…が出て来ました。50本以上ありそうです。返しが有るので刺さった魚が逃げられないと、漁師さんに人気と聞いたのですが、サクラメント国には海がありませんからね。すっかり忘れてました。

 

 忘れていると言えば、トレントの木材が200本以上、エルダートレントの木材が50本以上ありました。耐火性に優れた上にとても堅いので高級品です。トレントで20M以上、エルダートレントでは50M以上の長さがありますね。中々、何処に売るかを悩みそうです。


 キラービーの針も107本出て来ました。長さが50cmもあるので、矢に加工出来そうですね。あ、沢山有る一角兎の角も矢に使…うには長過ぎますね。投げナイフかなぁ。


 これ以外にもレア物が有りますけど、本当に一般には売れなさそうな物なので、今回のリストからは外しました。


 大量の肉類などの食品は、聖獣様の好みの物もあるので、基本的には出さずに消費ですね。ゴールデンビーの蜜は高級品の最たる物で、私も大好物ですし、キラービーのロイヤルゼリーはフェンリル母様のお許しが無いと出せない品になってます。(笑)


 あ、でも亀肉は出しても良いかな?あれを好きなのは…うん。料理長にお任せした方が良さそうですね。


 ハリシエダ様が原因とは言え、八つ当たりに近い衝動で半年近く潜って、ダンジョンアタックしていましたからね〜アラン父様やサミュエル兄様、サイトバル兄様に頼んで細々と?売ってはいたのですが。それでも、こんなに残っていましたか…


 アクセサリーを作っては、女神様に贈ったり、王家の祝い事を見つけては贈り付けていたのですが。数年では消費しきれませんでしたね。この先も贈れると仮定して、超レア物は残すとして、今回リストアップした物だけでも、なんとかして売りましょう!



 取り敢えず、売りに出すリストをまとめたので、ハリシエダ様にお願いして、リーバスさんを呼んだのですが……少々待たされた打ち合わせには、何故かリストランテから、サリシン義父様、マジェンダ義兄様、キエランさんまで集まりました……?


 「ハリシエダ様からリストを預かって、内容を拝見しました。正直に申しまして、ヴェルムだけで扱うには持て余します。ミスティーヌ様の大嫌いな王都のギルマスが絶対に捩じ込んで来ます!私もあの人は苦手なのです。お前ばっかり得して狡い。とか、グチグチと鬱陶しくて…

 という訳で、キエランさんにも手伝って頂いても宜しいですよね!」


 なんか、激オコ?モードのリーバスさんです。サリシン義父様を見ると、此方も凄んだ笑顔ですね。


 「ミスティーヌ。ダンジョン関係のアイテムはこれで終わりかな?この3年程で、チマチマ出てはいたけど、まだこんなに隠し持っていたなんて…殆どがあの半年間の採集品だなんて、どれだけダンジョンで暴れていたのか、想像したく無いよ。

 ハリシエダ。お前には更なる反省が必要だったのかもな。ミスティーヌに許された事を感謝しなさい。

 キエランに相談されて、引退した私よりも、現役の公爵が表に出た方が良いだろうと考えて、マジェンダを呼んだのだよ。リストランテ家の嫁という事で、利益供与をよろしくな。」


 苦笑いに変わったサリシン義父様。なんか、マジェンダ義兄様の顔色が悪く見えるのは気の所為でしょうか?いきなり連れて来られた様で申し訳なく思います。


 「あの、此方こそ宜しくお願いします!と言うより、あのリストにあるアイテムはハリシエダ様とマジェンダ義兄様で相談して、自由にして下さって結構ですよ?

 私も八つ当たりモードの狩りで、必要性があった訳では無いので、言葉は悪いのですが、不要の品に近いですし。ヴェルムとリストランテの領費の一部に使って頂いて結構です。その方がお金を使ってもらえて助かります。」


 元より、私の資産って余っているので、私が持っているより、生きたお金として使ってもらいたいのですよね。私の物を買う。って言っても、材料を自分で提出する事が多いので、そんなに大金?を使わずに手に入りますし。…自分で作った方が良い出来な事もあるし。……私って商人泣かせ?でも、貯め込み過ぎても経済的に良くないのですよね?


 「あのね。ヴェルムなら兎も角、リストランテにまで提供するのは行き過ぎだと思うよ。ミスティーヌはリストランテ家に嫁いだからって、気を遣っているのかもしれないけど。」


 マジェンダ義兄様が苦笑いをして言いますが、そう言う事では無いのですよ。


 「マジェンダ義兄様。正直に言います。迷惑料の先渡しです。

 私、良くアラン父様に諭されていたのですよ。売る身にもなれ!って。ギルドで丁度依頼が有れば回せるのですが、私の獲って来たアイテムって、余り引っ掛からないので、オークションに回される事が多くて。王都のギルドから目を付けられているみたいで、面倒らしいです。

 私、王都のギルマスに良い印象を持っていないから、其方に回そうと思えなくて。

 なので、今回のアイテムは迷惑料として扱ってもらおうと考えてます。リストランテが表立ってくれればヴェルムが隠れるでしょう?」


 私の説明を聞いたハリシエダ様も、


 「マジェンダ兄様の手を貸してもらえると助かります。ミスティーヌの事だから、子育てが一段落したらまたアイテム集めの活動を始めると思うのですよ。

 冒険者を辞めて、大人しく伯爵夫人をしてくれるとは思えません。」


 と、苦笑い気味です。うーん、少し酷く無いですか?黙って話を聞いていたキエランさんが、


 「売上が何処のお財布に入るかは置いとくとして、現実問題として、これだけのアイテムをヴェルムだけで扱うのは無理が有ると思いませんか?リーバスが真面目に泣きついて来ましたよ。

 ミスティーヌ様がご兄弟の領費に利益を分けて良い。とおっしゃるのですから、それで良しとしては如何でしょうか?」


 「まぁ、持ち主の意見を通すのが一番無難。という事にして、我々は利益分働けば良いだろう。」


 とサリシン義父様が締めてくれました。マジェンダ義兄様も納得?して、リストに添ってアイテムの配分を決めて、売買の決まった物をマジックバッグに入れて渡す事になりました。


 問題はトレントとエルダートレントの木材でしたが、流石に長さが有るので、私のインベントリで無いと持ち運べないのですよね〜という事で、木材だけは見送る事になりそうです。サリシン義父様に、


 「もしかしたら、ヴェルムまで取りに来るか、ヴェルムに木工工房を作るか。の二択になるかもしれませんね?新しい産業を呼び込むのも、領政の発展の為には有りでしょうか?」


 「ファイアタートルの甲羅とは違って、領内で職人に声を掛けて立ち上げるのが良いだろう。ハリシエダも個人的な工房を持つのも良いと思うぞ。立ち上げから頑張ってみると良い。」


 と、サリシン義父様から後押しをされました。ハリシエダ様も領主としての給与以外にも収入源が有った方が良いと思います。間違いなく、個人資産は私の方が上でしょうから。


 さて、前回は、私の収入になるなら。と思って控えめな値段の付け方を相談したのですが、良く考えたら領費に組み込んじゃうのも有りだと気付いた私です。なので、前回に言い出した会員券の話ですが、今回は触れずに終わらせようと考えてました。


 「ところで。今回のリストを見るに、貴重な物が有る訳だが。ヴェルムとリストランテの領の為に使っても良いというなら、売り先を選ばせてもらっても良いだろうか。

 優先順位を付ける位の事は、何処でもする許容範囲だと思うのだよ。キエラン、確か、グランダイン領との取引でそういう事があったよな。」


 サリシン義父様が目をキランッと光らせたように感じました。ちょっとだけ悪どい雰囲気です。


 「そうですね。あそこの湖で多く採れる望月華とか、依頼を掛けても中々入手出来ませんでしたね。王太子様の挙式に贈るとまで内情を明かして依頼したと言うのに!

 それに、あの湖には美味しい魚も多くいるという噂ですが、余り市場には出回らないようです。」


 「エッと、それは腕の良い冒険者を確保していないだけなのでは?確か、例のマジックバッグの時も魔石が手配出来ない。なんて、ふざけた言い訳を繰り返していた位ですし。

 何故かサルカンドに出された依頼の望月華も月光草も月夜野草も、私がキチンと採取して来たと記憶していますよ。それに、湖の主擬きはその時に退治しましたから、あれから、望月華も簡単に採取出来る様になっている筈です。ね、ハリシエダ様?」


 「そうですね。カヴィヨンを連れて行った夜のピクニックは素敵でしたね。水面に輝く花々の美しい事。あんな幻想的な風景を見る事が出来て、とても幸せでした。今度は生まれてくる子供達が大きくなったら、また皆で連れて行って欲しいです。」


 私達がほのぼのと思い出していると、サリシン義父様が、


 「私は誘われていないぞ。」


 とポソッと呟きました。(笑)

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