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セカンドライフ〜インベントリって素晴らしい  作者: 清香


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30 ダンジョン 4

 18階層に居るホワイトオークを探して探索を始めます。巨大なナウマンも居るせいか、18階層の天井?空が高いです。此処に生息する雪の下草はクリームに混ぜて使うと、肌の炎症を治す働きがあります。女性なら誰でも欲しがるスキンクリームが作れますので、積極的に採取しようと思っています。その為にマップに詳細鑑定を付けて進んでます。白い茎、白い葉、白い花、白い実。どれを取っても雪に同化して見つかり難い植物です。


 鑑定付きマップのお陰で群生地が見つかり、結界を張って採取したので邪魔が入らず、大量にインベントリに仕舞いました。ラキアさんも欲しがるでしょうし、高級品ですからサミュエル兄様のギルドでも仕入れてもらいましょう。しゃがんで採取していたので少し腰が痛いかも?丁度良いのでランチ休憩にしましょう。辛口に仕上げた肉を挟んだサンドイッチを出して、生姜を入れたミルクティーで頂きました。身体の中から温まったので、探索を再開します。


 ホワイトオークのお肉も美味しいので大量に狩って行きます。時折り白い毛皮も落とすのですが、なんと言っても脂肪を適度にまとった肉の方が人気なんですよね。でもここまで来たら、シルバーグリズリーの毛皮が欲しいです。しなやかさはシルバーフォックスに敵わないものの、煌めきは同等なので男性向けのコートに人気です。向かって来る個体に風の刃を放ち只管に首を落とします。半分位は毛皮を落としたのでまあまあな収穫です。ナウマンの毛皮も手に入りましたが、此方はカバン用ですね。硬いので服には向きません。面白い事に毛が毛糸玉の様に巻かれて落ちて来る事も有りました。あっ、ナウマンの毛糸は幻の高級品だった様な?


 雪山の斜面で咲く珍しい氷の華も手に入れて、下りの階段も発見したので気分良く19階層に降りました。此方は一面の雪原が広がっています。此処にはスノウワームが居るので、足元に要注意です。砂漠みたいにすり鉢状に巣が見えれば避けやすいのですが、雪は固まっている為に見た目では巣が見つかり難く、急に足下に穴が開いて落ちてしまうのです。気配察知を地面深くまで施して対応せざるを得ません。


 ふと思い付いて雪原に絶対零度を掛けたら…スケートリンクですね。(笑) スノーワームの巣も固まってしまい、乗ったとしても穴が開きませんでした。(笑) 氷の下から出て来れなくて蠢く気配はします。素知らぬふりでツルツルと滑りながら移動していると、空からアイスバードが襲って来ました。氷面に映るアイスバード。隠れられないので奇襲にはなりませんでしたが、ちょっと油断していたのは不味かったです。慌てて対処はしましたが、結界が凍り、一瞬姿を見失いました。


 攻撃してくる方向にファイアストームを打ち上げて結界を解くと、キラキラ光る羽根のアイテムが落ちていたのですが、油断大敵!と身を引き締めました。そう言えばスノーワームのアイテムは何だったかな?と思い、少し先の地面を溶かして誘い出してみました。足元にいた数匹が一斉に出て来たのでファイアサークルで囲み、ファイアボールを投げつけると、綺麗なアイスローズが落ちて来ました。水晶で出来た薔薇の鉱石と鑑定に出ましたが、サンドローズより価値が有りそうです。足元にはまだいますから、もう少し狩っても良いですよね?


 20階層に降りてボス部屋の前で結界を張り、夕飯の支度です。待ち切れなかったモリーノがパール様を呼び出して、テントの中から『甘いデザートも忘れないでね!』と顔を出しておねだりして来ます。ほのぼのしてしまいますね〜20階層のボス部屋の前ですけど。


 アルミラージの唐揚げに、ホワイトオークのシチュー、木の実のパンに、サラダの夕飯です。デザートはチョコレートケーキを出しました。パール様も満足してお帰りになり、お片付けを済ますと、何時もの様に二重結界を張り、外側に弱め、内側に強めの雷を這わせて、おやすみなさいです。


 朝食を食べ終えたモリーノは、『王都に転移して遊んでくるね〜』と言うと、さっさと飛んで行ってしまいました。私はテントを片付けてボス戦に臨みます。


 20階層のボスはホワイトナウマンでした。体長20Mを超えていると思います。シルバーアルミラージも10匹程います。取り敢えず、シルバーアルミラージ達を結界で閉じ込め、ウインドカッターで倒しました。残りはホワイトナウマンです。ブリザードを喰らう前に倒さないとまずいので、ファイアストームで覆ってみました。5分程魔力を込めていたでしょうか?姿が消えたので魔法を解くと、大きな宝箱が落ちていました。シルバーアルミラージの落とした肉や角を拾い集めてから宝箱を開けると、テントが出て来ました。組み立てて中に入ると何部屋かに分かれていました。鑑定するとマジックハウスと出て、持ち運べる家。と有ります。空間拡張されているので、外観は一般的な一人用テントの大きさで目立ちません。コレはかなり嬉しいです。


 早速、サルカンドの教会に飛んで、女神様にお礼を伝えました。白い空間に招かれたので、直接、『ありがとうございます!』と伝えると、『ハリシエダの件のお詫びよ。コレがあれば山の中だって、街の中だって、何処でも拠点に出来るわよ。』とウィンクされました。一応、私が逃げ回っている訳ですからね〜(笑)『お気遣い、ありがとうございます。でも、転移で自由に飛べますからご安心下さいませ。』と答えると、その後は、20階層迄のダンジョンの話しで盛り上がってました。


 女神様にクッキーやケーキなどのデザートや、お料理をいろいろと奉納して、お暇し、アラン父様の所に行きました。一応、軽く認識阻害を掛けて通りを歩いていますが、誰も気に止めませんね。気軽にギルドに入り、そのままギルマスの部屋に向かっても、誰も止めません。


 ノックして返事を待ち、部屋に入ると、『もう、踏破して来たのかい?』と聞かれました。『20階層のボス部屋をクリアしたから、一度戻って来ました。良いアイテムをゲットしましたよ。』と笑顔で伝えると、ちょっと身構えましたが、『普通のアイテムも有るんだよな⁉︎』と机の上を開けてくれました。全種類見せようと思ったので、各種一点ずつ出す事にしました。


 『雪山地帯で、アルミラージの角と肉、スノーフォックスの毛皮。ホワイトディアの肉と毛皮。グリズリー系の肉と毛皮なんかは普通ですよね〜あ、でもシルバーグリズリーの毛皮はちょっと数が少ないかも。それと、ホワイトオークの肉と皮、ナウマンの皮と肉、アイスバードの羽根のそんなに多くは有りませんね。薬草では雪の下草ですね。鉱石はミスリルを採取出来ました。』『ちょっと待て‼︎ シルバーグリズリーの毛皮なんて、レア物だし、アイスバードの羽根だって、細工師達には垂涎の的だ。しかも、ミスリル鉱石がなんでこんなに大量なんだ‼︎ おかしいだろう⁉︎』私がアイテムを取り出しながら説明していると、突然遮られ、叱られました。


 『や、ミスリルゴーレムがいたせいで、大量にアイテムとして落ちて来たんです。此処に出した20倍程有ります…』と上目遣いで言うと、椅子にがっくりともたれて『そうだよな。ミスティーヌの狩りは何時もそうだよな。常識を何処かから拾って来い!買って来てでも身に付けろ!…って言いたいけど、ミスティーヌだもんなぁ。』アラン父様がブツブツと呟き始めました。


 『取り敢えずだ!ミスティーヌが珍しいと思う物を出してみろ。』と言うので、『氷の華でしょ。それからアイスローズ。後は、シルバーウルフの毛皮も少ないかも?シルバーアルミラージの角と肉と毛皮と、ホワイトナウマンの皮かな。』次々にインベントリから出されるアイテムを見て、頭を抱えるアラン父様。


 ザッと見て、アイスバードとシルバーアルミラージとホワイトナウマンのアイテムは戻されました。『アルミラージの角と肉、ホワイトディアとグリズリー2種の肉と皮、ホワイトオークの肉と皮、ナウマンの皮と肉を5個ずつ。スノーフォックスとシルバーウルフの毛皮、シルバーグリズリーの肉と皮を3枚ずつ。雪の下草は有るなら50本欲しい。氷の華とアイスローズは献呈用に一つずつ有れば良い。問題はミスリルなんだけど。取り敢えず、2本だけだな。コレだけでも幾ら払う事になるのか、計算が怖いくらいだ。』


 呆れているアラン父様が出して来たマジックバッグに言われた物を詰めて返すと、『ホワイトオークの肉と雪の下草は大量に採取して来たので、サミュエル兄様やサイトバル兄様にも買ってもらえますよ。』と伝えるながら同じ分量をマジックバッグに詰めました。アラン父様は『値段が下がっても良いなら。』と呆きれながら預かってくれましたが、下がる様なら調整してくれるでしょう。


 ミスリルで叱られたので、マジックハウスの事は伝えずにダンジョンに戻る事にしました。でもお昼の時間になっていたのでアラン父様と家に帰り、マリアナ母様のお昼ご飯を食べてからになりました。マリアナ母様にお土産の雪の下草を渡したらとても喜ばれました。女性なら誰でも大喜びです。


 次は21階層に降ります。この階からは一転して火山地帯で暑いです。体長1M程も有るファイアラットの毛皮は硬いので、胸当て等の防具に向いてます。炎耐性が有る上に軽いので人気が有りますから毛皮は欲しいです。数匹の群れで行動するので数は集め易いのですが、大きさの割りに敏捷で、連携を取って攻撃して来る処が冒険者泣かせと言われています。まぁ、ここまで来れる程の力のあるパーティならば問題無いでしょうけど。


 私の狩りのスタイルは、結界を張って閉じ込めてから絶対零度で凍らせてしまうので、楽に攻略出来ます。前回、サイトバル兄様と来た時に、『こんなに簡単に攻略出来るのはミスティーヌだけだよなぁ〜俺、パーティで来た時、此処までは降りられなかったけどさ、間違って降りてたら死んでたわ。』と呆れられたのをふと思い出してしまいました。


 アイテムを拾いながら歩いているとレッドドラゴンが見えます。3M程の体長から付いた名前で、羽も無く、火も吹きません。ただの大きなトカゲですね。皮には炎耐性が付いていた筈です。男性用の防具に向いてますね。淡白な味の肉は鳥肉に近く、モリーノの大好きな唐揚げの為にもお肉が沢山ゲット出来るまで頑張りましょうか。


 ファイアリザードに気付かれてしまいました。コッチは火を吐くので要注意なんです。同じ炎耐性ですが、レッドドラゴンより柔らかいので、女性の防具に好まれています。模様も綺麗なので余計ですね。遠慮なく獲って行きましょう。

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