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セカンドライフ〜インベントリって素晴らしい  作者: 清香


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24 そうだ。ダンジョンに行こう。

 Sランクという割にはダンジョンにあまり行かないなぁ〜と思い立って、モリーノに野良ダンジョン⁉︎を探してもらいました。1年は誰にも会わない様にする為、人知れず行動したいのです。


 ナントあのレッドサーペントのいた山に野良ダンジョンが出来ていました。…私がレッドサーペントを乱獲し過ぎたせいで魔素が余ったのが原因⁉︎とパール様が言いますが、たかが10匹前後の捕獲では問題ありませんよね?少し不安になって教会に行きました。


 サルカンドの教会に久し振りに行き、女神様にご無沙汰していた事を謝りながら祈りを捧げます。あぁ、この白い空間が懐かしいです。と思って前を見ると、土下座⁉︎している女神様が目に入りました!『どうされたのですか?頭を上げて下さいませ!』と跪くと、『こんな筈じゃ無かったのよ!ハリシエダは身分を傘にきたりしない素直な子だからか選んだのに、ただの魔法バカな考え無しだったなんて。次兄を見て育ったから甘ちゃんだったのかしら?私の観察ミスだわ。』とガッカリした表情です。


 私は『せっかく縁を結んで頂きましたが、切りたいと思っています。ハリシエダ様から、私の能力に関する記憶を消してもらいたいのですが、お願い出来ますか?』と、あの3人にした事と同じ事をお願いしてみました。すると、『出来なくは無いけど、本気で切りたいですか?2年と少しの間に育んだ愛情も有ったでしょう?あの場での有り得ないサプライズは許し難いけれど、ハリシエダの気持ちに偽りは無いのよ?』と返答されました。


 約一ヶ月経って、少し怒りが収まって来てはいますが、生涯を共にする。と誓ったその同じ日の裏切りにはわだかまりが強すぎます。リストランテ公爵家からの謝罪やハリシエダ様本人の謝罪も多数来ているとアラン父様から聞いてはいますが、私はどれ一つも確認する事なく積み上げたままになってます。本来なら不敬罪として私が罪に問われる可能性も有りますが、Sランクの肩書きと王太子妃様専属の地位で許されているみたいです。


 『でも、女神様。私を理解していた上での行為なら、尚更、許せないでしょう?先にご存知だった王太子妃様でさえ、誰かに利用される事への危機感を共有して下さっていらしたのに、私を愛していると常日頃言葉を重ねていたハリシエダ様が、何故、そこに思い至らなかったのでしょうか?私を大切だと思うよりも、その能力を自分が所有した。と自慢する事を優先した事が私にはどうしても許せないのです。』そう。たぶん、ハリシエダ様は私を愛しているのでしょうが、それよりも、能力者の私を手に入れた自分自身を自慢に思っているのでしょう。


 私の気持ちを聞いた女神様は、そんな事は無いと慰めてくれますが、もう、私の心は決まっています。元々、無理して貴族になりたい訳では有りませんし、更に、王太子妃様という強い後ろ盾もいらっしゃるのです。私は一方的に利用されるのが我慢出来ません。


 平行線を辿る話しを終わりにして、ダンジョンの話しを持ち出しました。『モリーノが見つけた野良ダンジョンの場所が、私が集中して特定の魔獣を討伐した洞窟なのですが、そのせいで魔素溜まりになってしまい、結果的にダンジョンを成型してしまったのでしょうか?』と疑問をぶつけると、『ダンジョンが魔素溜まりに発生するのは合っているけど、生態系を壊す程狩るなんて、何が有ったのかしら?』と質問が返って来ました。


 私は綺麗なレッドサーペントの革をインベントリから出して見せると、『まぁ綺麗ね。』とだけで返されました。そして期待に満ちた瞳で、『どんなお料理になったのかしら?』と手を出して待ってます。私はインベントリからいろんな味付けをした唐揚げの盛り合せを出して渡しましたよ。


 ニコニコと唐揚げを頬張る女神様に、『ではモリーノが見つけたダンジョンに行って来ますね。珍しい物を見つけたら、また見せに来ますね。』と言って女神様にお別れの挨拶をしました。何時もの様に司教様にお布施を渡して教会を後にしました。


 モリーノと転移すると、何時もレッドサーペントがいた洞窟に薄いベールが掛かっていて、奥が霞んで見えなくなっていました。確かに魔素が濃くなっています。こうやってダンジョンは作られるのかぁ〜と感心⁉︎しながら薄いベールを潜りました。


 ベールの先もジメジメした洞窟が続き、定番の⁉︎スライムが数匹涌いています。鑑定してみると、たまに変異種がいますが、基本的に大人しく、攻撃する素振りが有りません。魔石の為に討伐するか悩んでいると、モリーノがきて、『この子達はレッドサーペント達に捕食されていたけど、ミスティーヌのお陰で平和に暮らせる様になったので感謝しています。今回はありがとうございますと伝えたくて出迎えました。と言ってるよ。』と教えてくれました。ええぇ〜!オウルと同じ様にスライムにも知能があるなんて知らなかった!と驚くと、『ここに居るスライムだけが特別で、他のは普通に魔獣です。』とモリーノが通訳してくれました。


 変異種がリーダーで、白色がホーリースライム。翠色がヒールスライム。赤色がファイアスライムで、蒼色はウォータースライム。其々が特性の魔法が使えて、リーダーの魔法は空間魔法。狭間を作って逃げ込む事で、仲間をレッドサーペント達から守っていたそうです。『ナント言うか、言葉が話せたら聖獣扱いされそうな能力ですね。』と遠い目になりました。


 結果から言いますと、此処はリーダースライムの作った隠れ家で、ダンジョンでは無いそうです。薄いベールに見えたのは、リーダースライムの作った狭間の入り口で、其れを閉じて狭間に隠れて仕舞えば、普通の洞窟に入るだけだそうです。残念!『もうリーダーはキングスライムで、残りは四天王で良いんじゃない⁉︎』と笑っていたら、それを聞いたスライム達が喜んで、進化してしまいました!


 驚いてモリーノを見ると、やっぱり力を貸した様ですね。額の宝石が輝いていて、ポロンと落ちて来た虹色の宝石をリーダー改めキングスライムの額⁉︎に埋め込んでます。四天王のスライムにも其々に同色の宝石を埋め込んで、モリーノは満足気です。…狭間のスライム王国が出来た瞬間に立ち会ってしまいました。たぶん、気にしたら負けの様なので、知らん振りをしましょう。


 パーティーを組んで自衛するスライム達に別れを告げて、別の野良ダンジョンを目指す事にしました。途中の野営地でGをゲットしたので、魔石を抜いてマジックバッグにしまい、シルクスパイダーの森に寄って、森全体にスリープを掛けてスパイダーシルクを大量に採取し、お礼に大量のGを置いて来ました。シルクスパイダーに迷惑は掛けますが、Gで支払っているので良しとしています。テントの結界に雷を這わせて置くだけのGホイホイは便利と言って良いのかな?オークやホーンディア位ならゲット出来るから、便利で正解なのでしょうね。


 次にモリーノの教えてくれた先は王都の北東にある山脈で、私がまだ行った事の無い場所なので、そっと転移した王都から馬を借りて向かいました。サイトバル兄さんが借りた様に麓の村に返却で登録して、料金は片道のみで支払います。Sランクのカードが良い仕事をしてくれました。


 王都の門を出ると、馬と私に認識阻害と隠密を掛けて進みました。そう言えば、19歳になったのにまだ未成人扱いされる事があるのです。何歳サバ読めと言うのでしょうか?この世界には魔力が豊富な事と身長が反比例する呪いでもあるのでしょうか?


 何時もの様にマップに鑑定を掛けて進んでいると、前方に襲撃を受けている馬車を発見しました。下手に助けると面倒事に巻き込まれるパターンが多いので、離れた処から全員にスリープを掛けましょう。一人ずつ鑑定で確認して盗賊のみを縛り上げます。怪我人にはヒールを掛けて治してから、起こさずに通り過ぎました。馬車に乗っていた御令嬢は無事でしたし、私の姿を確認出来ない地点まで過ぎたら、御令嬢サイドのみスリープを解除すれば問題無いでしょう。


 馬車が点に見える位離れて、マップで確認しながらスリープを解除します。何か叫び声は聞こえますが私には関係無いので気にせず進みます。途中に野営地が有りましたが、先行して準備を始めている商隊の姿も見えます。要らない詮索をされたり、絡まれては迷惑ですから、止まらずに先に進みます。先程の方々に追い付かれるのも考え物ですし。


 マップを見ながら道を離れ、開けた場所にテントを出し、結界を張ると、夕飯の準備を始めます。王都で買ったパンとワイバーンで作ったシチューとサラダをインベントリから出します。デザートはチョコパフェです。唐揚げはちょっと続いているので今夜は封印します。パールが転移して来たので夕飯を食べ始めました。


 ルガリア公爵領は広大な平野を持つ農業の豊かな土地柄な反面、一角兎の飼育に成功した土地でも有ります。ですが、その一角兎を狙ってウルフ系やワイバーンが来る事でも有名に成りつつあります。


 でもね!朝起きたらワイバーンが電撃を受けて、テントの前で痺れているってどう言う事?念の為に強めに魔力は流しましたけど、これって、対人なら即死よね⁉︎…無差別殺人をしたい訳では無いので、今後は弱電と強電の二重結界を張る事にしましょう。


 トドメを刺して倒したワイバーンをインベントリにしまい、モリーノに『コレって、唐揚げの匂いが原因だと思うの。ダ・カ・ラ!ルガリア領を出る迄は唐揚げ絶対封印です。』昨夜はウルウルお目々のモリーノに負けましたが、絶対マズイです。夜間で見つからなかったから?良いけど、昼間に襲来されたら他の人の目から隠せませんもの。この1ヶ月の間に狩った魔獣がどれだけインベントリに入っているか…アラン父様やサイトバル兄様に知られたら絶対に叱られます。


 気を取り直してタルナの町を目指して馬に乗ります。町の背後に山脈が迫って来てます。ワクワクしますね。町に入り貸し馬屋さんに向かいます。町に入る前にヒールを掛けて、ポーションも飲ませておいたので疲れも無く、毛並みも艶々です。返却した馬屋さんにも喜ばれました。

感想をありがとうございました。気付いた時に読ませて頂いてますが、個別のお返事は遠慮させて頂きたく、お願い致します。

個人的にざまぁ系の読み物が好きです。誠意が大切なので…頑張れ⁉︎

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